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4人家族の電気代の平均額は?地域別・月別の違いや節約方法も解説
近年、電気代とともに食品や日用品の値上げが続き、「削減できる費用は少しでも削減したい」と考えている人は多いのではないでしょうか。
4人家族で暮らしていて電気代の請求書が届いた場合、この電気代は平均的な金額なのか、それともほかの家庭と比べて高めなのか、気になっているという人もいるかもしれません。
毎月の電気代は世帯人数やライフスタイルによって変わりますが、一般的には家族の人数が多くなるほど電気代が上がる傾向があります。
本記事では、4人家族にかかる電気代を、月や住環境による違いなどから比較するとともに、4人家族にかかる電気代を節約する方法もご紹介します。ご家庭の電気代が気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。
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4人家族にかかる電気代はどのくらい?
4人家族の電気代の平均は、どのくらいなのでしょうか。4人家族にかかる電気代について、過去5年における金額の移り変わりや、月別・地域別、住環境別での金額の変化を見ていきましょう。
過去5年における電気代の平均月額の推移
まずは、過去5年における4人家族にかかる電気代の平均月額をまとめました。
■年別・4人家族にかかる電気代の平均月額
年度 | 平均月額 |
---|---|
2019年 | 1万1,761円 |
2020年 | 1万1,788円 |
2021年 | 1万1,376円 |
2022年 | 1万3,948円 |
2023年 | 1万3,532円 |
- 出典:総務省統計局「家計調査」(2023年2月)
総務省統計局の「家計調査」によると、2019年から2021年までは、4人世帯の電気代の平均月額は1万1,000円台で推移していました。2022年には1万3,948円となり、2021年から2,500円以上も上がっていることがわかります。
電気代の平均額を月別に比較
月によって、電気代の違いはあるのでしょうか。2023年における、4人家族の月別にかかる電気代の平均額は下記のとおりです。
■月別・4人家族にかかる電気代の平均額
年月 | 平均額 |
---|---|
2023年1月 | 1万9,061円 |
2023年2月 | 2万1,793円 |
2023年3月 | 1万7,856円 |
2023年4月 | 1万4,963円 |
2023年5月 | 1万2,429円 |
2023年6月 | 1万444円 |
2023年7月 | 9,267円 |
2023年8月 | 1万859円 |
2023年9月 | 1万1,940円 |
2023年10月 | 1万1,377円 |
2023年11月 | 1万294円 |
2023年12月 | 1万1,137円 |
- 出典:総務省統計局「家計調査」(2023年2月)
電気代は使用した翌月に金額が決定するため、使用月と請求月は同じではありませんが、2月が2万1,793円と最も高く、次に1月が1万9,061円と高いことから、冬の時期の電気代が高いことがわかります。
反対に、7月は9,267円と最も安くなるなど、夏季の電気代は安くなっています。これは、冬は日照時間が短く暗いため照明機器を使う時間が長くなることや、冬のエアコンの設定温度と室温の差が夏よりも大きいことが理由として挙げられるでしょう。
電気代の平均月額を地域別に比較
地域による電気代の平均月額の違いについてもご紹介します。2人以上の世帯における、地域別の電気代の平均月額は、下記のとおりです。
■地域別・4人家族にかかる電気代の平均月額
地域 | 平均月額 |
---|---|
北海道 | 1万3,084円 |
東北 | 1万3,835円 |
北陸 | 1万5,517円 |
関東 | 1万2,262円 |
東海 | 1万2,439円 |
関西 | 1万2,221円 |
中国 | 1万4,743円 |
四国 | 1万3,450円 |
九州 | 1万1,894円 |
沖縄 | 1万1,616円 |
- 出典:総務省統計局「家計調査」(2023年2月)
電気代は北陸が最も高く、北海道や東北、中国、四国も高めであることがわかりました。
理由としては、気候が寒い地域、暑い地域では冷暖房のために多くの電力を消費していることや、家の広さや世帯人数の多さが電気代に影響していることが考えられます。それ以外にも、地域の電力会社ごとに電気料金単価が異なっていることによる影響もあると考えられます。
そのため、電気代は住んでいる地域によって影響を受けやすいといえるでしょう。
世帯・季節別の電気代の平均について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。
【世帯・季節別】電気代の平均はいくら?節約できる5つのポイント
世帯や季節、地域、電力別に、電気代の平均月額を調査しました。平均値より自宅の電気代が高い場合に試してほしい、節約のポイントも5つ紹介します。
オール電化住宅と電気・ガス併用住宅の電気代を比較
オール電化の住宅も増えていますが、オール電化住宅の場合と電気とガスを併用している住宅の場合では、電気代はどのように変わってくるのでしょうか。世帯人数別に電気代を比較します。
■世帯人数別・オール電化住宅と電気・ガス併用住宅にかかる電気代の平均月額
世帯人数 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人(※) |
---|---|---|---|---|
オール電化住宅 | 1万77円 | 1万3,406円 | 1万4,835円 | 1万6,533円 |
電気・ガス併用住宅 | 6,808円 | 1万1,307円 | 1万3,157円 | 1万3,948円 |
- オール電化住宅の電気代は4人以上の電気代
- 出典:総務省統計局「家計調査」(2023年2月)
オール電化住宅と電気・ガスを併用している住宅の電気代を比較すると、オール電化住宅のほうが電気代は高くなりました。ただ、単身世帯では3,000円以上の差になりましたが、2人世帯~4人世帯では1,500~2,500円程度の差しかありません。
戸建てと集合住宅の電気代を比較
住んでいる家によっても、かかる電気代は変わってきます。戸建て住宅と集合住宅における、電気料金の違いを比較します。
■戸建て住宅と集合住宅にかかる電気代の平均月額
平均月額 | |
---|---|
戸建て住宅 | 8,546円 |
集合住宅 | 6,477円 |
- 出典:日本生活協同組合連合会「電気・ガス料金調査」
戸建て住宅と集合住宅の電気代を比較してみると、集合住宅のほうが戸建て住宅よりもおよそ2,000円程度電気代が安いことがわかりました。
これは、住宅の広さや部屋数などが影響していると考えられ、集合住宅のほうが電気代も電気使用量も少ない傾向があるためです。
オール電化の電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。
オール電化の電気代は高い?電気代高騰の影響と節約ポイント
日々の生活に必要なエネルギーを電気のみでまかなう「オール電化」。電気代高騰の影響や、オール電化で電気代を節約するポイントなどを紹介します。
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4人家族にかかる電気代が高くなる理由
一般的に、世帯人数が増えるほど電気代が高くなる傾向がありますが、そのほかにも4人家族にかかる電気代が高くなってしまう要因はあります。主に下記のような理由が考えられるでしょう。
自宅の専有面積が広いから
家族の人数が増えると、家の専有面積が広くなる場合が多く、その広さに合わせた照明や冷暖房器具が必要になります。また、部屋数も増えるので、部屋ごとにそれぞれ照明や冷暖房器具を使用する場合も多くなるでしょう。
照明や冷暖房器具の数、使用頻度、稼働時間が増加するほど電力消費量も大きくなるので、電気代は高くなってしまいます。そのため、単身者や2人世帯と比べると、3~4人以上のファミリー世帯は電気代が高くなる傾向があります。
契約アンペア数が適切でないから
アンペアとは、一度に流れる電流の量を表す単位で、契約するアンペア数が大きければ大きいほど、家の中で同時に電化製品を稼働させて多くの電気を使用しても、ブレーカーは落ちにくくなります。
しかし、契約するアンペア数によって電気代の基本料金が決まるため、契約アンペアが大きいと、それだけ電気代は高くなってしまいます。世帯人数や部屋数、電気の使用状況などによって適正なアンペア数は異なるため、つかう電気量に対して電気代が高いと感じる場合には、契約アンペア数が適正であるか確認してみましょう。
家族の生活スタイルや生活場所が異なるから
家族の人数が多くなってくると、起床時間や就寝時間、食事時間、入浴時間など、家族それぞれのライフスタイルが異なるため、電力消費量が増えてしまい、電気代が高くなりがちです。
例えば、家族の中に朝早く起きる人と夜遅くまで起きている人がいる場合、照明やエアコンなどをそれだけ長い時間つかうことになってしまいます。
結果として、電化製品の稼働時間が長くなる分、電気代は高くなってしまうでしょう。
4人家族の電気代を節約する方法
高くなりがちな4人家族の電気代を節約するには、どうすればいいのでしょうか。下記のような方法を試してみてください。
契約する電力会社や料金プラン、アンペア数を見直す
契約アンペア数で電気代の基本料金が決まるので、アンペア数を下げると電気代を下げることができます。ただ、アンペア数が小さくなるとブレーカーが落ちやすくなるので注意しなければなりません。
アンペア数を下げることが難しい場合には、電力会社の料金プランを比較して、自宅に合うライフスタイルに合った料金プランを選ぶことで、電気代を節約しましょう。
自宅の電気メーターを、スマートメーターに切り替えるのもおすすめです。自動で電力量を計測・記録してくれるスマートメーターに切り替えることで、電力会社のアプリから簡単に電気の使用量や電気代を把握できるようになり、最適な電気料金のプランを選びやすくなるはずです。
新電力「ドコモでんき」へのご加入でも、スマートメーターへ切り替えることができます。
契約すべきアンペア数について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。
契約すべきアンペア数の目安は?必要数の計算方法と選び方
契約アンペア数はどのように選べば良いのでしょうか。必要なアンペア数を求める計算方法や変更方法のほか、契約アンペア数を下げる方法も紹介します。
スマートメーターについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。
スマートメーターとは?持つ機能や導入するメリット・流れを解説
スマートメーターとは、どのようなものなのでしょうか。スマートメーターが持つ機能や特徴のほか、導入によるメリット・デメリット、導入の流れについて解説します。
家族の生活スタイルや生活場所をなるべくまとめる
できる限り家族が同じ部屋で過ごすようにすると、使用する照明やエアコンなどの電化製品の数を減らすことができるので、節電につながります。
また、なるべく起床・就寝時間や食事時間、入浴時間などを家族で合わせることでも、電化製品の稼働時間を短縮できるため、電気代を抑えることができます。
電化製品のつかい方を工夫する
契約アンペア数を下げるためには、同時に電化製品を使用するタイミングをずらすようにしましょう。
使用する時間を分散させることで、電力消費量が過大にならず、契約アンペア数も少なくて済みます。
また、10年以上前からつかっているような古い電化製品は、買替えるのも節電の方法のひとつです。電化製品の省エネ性能は日々進化しているので、最新型の電化製品に買替えるだけで、かなり節電できることがあります。
電気代の節約について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。
電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説
近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。
高くなりがちな4人家族の電気代を、工夫して節約しよう
家族の人数が増えていくと、どうしても毎月の電気代が高くなってしまいます。しかし、家族のライフスタイルを見直したり、電化製品のつかい方を工夫したりすることで、電気代を節約することは可能です。
ただ、それだけでは節電が十分ではないと感じるようなら、電力会社や料金プランの見直しもおすすめします。電力会社や料金プランの見直しは節電効果も大きいので、一度試してみてはいかがでしょうか。
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