遠赤外線ヒーターの電気代はどれが安い?他の暖房器具とも比較して解説

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空気が乾燥しにくく、素早く部屋を暖めてくれる遠赤外線ヒーター。ほかにも暖房器具は、エアコンや石油ファンヒーター、こたつなどさまざまな種類がありますが、かかる電気代とともにつかいやすさを総合的に考慮して、どれにするのか選択したいところです。

そこで本記事では、遠赤外線ヒーターの種類別にかかる電気代をご紹介し、他の暖房器具にかかる電気代と比較します。併せて、遠赤外線ヒーターの選び方や節約してつかう方法についてもご紹介します。

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目次

遠赤外線ヒーターは遠赤外線を放射し、輻射熱で暖める暖房器具

遠赤外線ヒーターは遠赤外線を放射し、その輻射熱によって部屋を暖めます。部屋をすぐに暖めてくれ、空気が乾燥しにくく換気が不要といったメリットがあります。

一方で、石油ストーブや石油ファンヒーターと比べると暖房器具としてのパワーは劣り、種類によっては電気代が割高になってしまうという側面も。デスクの下や脱衣所などで足元を集中的に温めたり、他の暖房器具と併用してスポット暖房としてつかったりするのに向いています。

なお、遠赤外線ヒーターは主に下記の5種類があり、それぞれ特徴があります。

<遠赤外線ヒーターの種類>
・カーボンヒーター
カーボンヒーターは、炭素繊維に電気を流して暖めます。広い空間全体を暖めるのには不向きですが、足元などをピンポイントで温めるのにはおすすめです。本体価格も手頃なものが多くなっています。

・パネルヒーター
家庭でつかわれる小型のパネルヒーターは、パネルで覆われた本体内部の電熱線から熱を放熱し、その輻射熱によって暖めます。暖まるまでが早いのが特徴で、足元などを集中して温めるのに向いています。

・ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターは、本体内にあるハロゲンランプから遠赤外線が放出され、その輻射熱によって部屋を暖めます。本体価格が手頃なので気軽に導入できますが、ハロゲンランプは高温になるため、やけどや火災には十分注意してつかう必要があります。

・シーズヒーター
シーズヒーターは金属管(シース)の中に通されたコイル状のニクロム線から発する熱で暖める暖房器具で、遠赤外線の放射量が多く暖房能力に優れます。ただし、ほかのタイプと比べて立ち上がりが遅く、暖まるまでには少し時間がかかります。

・グラファイトヒーター
グラファイトヒーターは、グラファイトという炭素繊維を発熱体にしたヒーターです。カーボンヒーターよりも遠赤外線の放射量が多く、立ち上がりも早いため効率良く暖められるという特徴があります。

パネルヒーターについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

パネルヒーターの電気代は安い?ほかの暖房器具と比較して解説

パネルヒーターの電気代は、ほかの暖房器具と比較して高いのでしょうか?電気代の計算式や、パネルヒーターの電気代を賢く節約するコツについて紹介します。

種類別・遠赤外線ヒーターにかかる電気代

続いては、遠赤外線ヒーターにかかる電気代を、種類別に見ていきましょう。
ここでは、それぞれの遠赤外線ヒーターにかかる電気代について、1時間あたり、1日あたり、1か月あたりつかった場合として計算しています。

  • 電力量料金単価は31円/kWhで計算しています。

■種類別・遠赤外線ヒーターにかかる電気代

遠赤外線ヒーターの種類(消費電力) 1時間あたりの電気代 1日あたり(10時間使用時)の電気代 1か月あたりの電気代
カーボンヒーター
(500~1,000W)
約15.5~31円 約155~310円 約4,650~9,300円
パネルヒーター
(500~1,200W)
約15.5~37.2円 約155~372円 約4,650~1万1,160円
ハロゲンヒーター
(800~1,200W)
約24.8~37.2円 約248~372円 約7,440~1万1,160円
シーズヒーター
(200~800W)
約6.2~24.8円 約62~248円 約1,860~7,440円
グラファイトヒーター
(250~900W)
約7.75~27.9円 約77.5~279円 約2,325~8,370円

5種類の遠赤外線ヒーターの電気代を比較すると、下記の順で高くなることがわかりました。

シーズヒーター<グラファイトヒーター<カーボンヒーター<パネルヒーター<ハロゲンヒーター

遠赤外線ヒーターのうち、最も電気代を抑えられる種類はシーズヒーターです。
一方、消費電力が800~1,200Wと大きいハロゲンヒーターが、最も電気代がかかることがわかりました。つかい方によっては、計算のように1か月あたり1万円を超えてしまう可能性もあります。

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遠赤外線ヒーターと他の暖房器具にかかる電気代を比較

遠赤外線ヒーターにかかる電気代を、ほかの暖房器具にかかる電気代とも比べてみましょう。エアコン(暖房)、こたつ、石油ファンヒーターにかかる電気代を計算しました。

  • 石油ファンヒーターのみ電気代と石油代の合計でかかるコストを算出しています。
  • 電力量料金単価は31円/kWhで計算しています。

■遠赤外線ヒーターとほかの暖房器具にかかる電気代(※石油ファンヒーターのみ電気代+石油代)

遠赤外線ヒーターの種類(消費電力) 1時間あたりの電気代 1日あたり(10時間使用)の電気代 1か月あたりの電気代
カーボンヒーター
(500~1,000W)
約15.5~31円 約155~310円 約4,650~9,300円
パネルヒーター
(500~1,200W)
約15.5~37.2円 約155~372円 約4,650~1万1,160円
ハロゲンヒーター
(800~1,200W)
約24.8~37.2円 約248~372円 約7,440~1万1,160円
シーズヒーター
(200~800W)
約6.2~24.8円 約62~248円 約1,860~7,440円
グラファイトヒータ
(250~900W)
約7.75~27.9円 約77.5~279円 約2,325~8,370円
エアコン(450W) 約13.95円 約139.5円 約4,185円
こたつ(300W) 約9.3円 約93円 約2,790円
石油ファンヒーター
(49~82W)※
約29.55~30.93円 約295.48~309.31円 約8,864.37~9,279.27円

5種類の遠赤外線ヒーターと他の3種類の暖房器具にかかる電気代を比較すると、下記の順で高くなることがわかりました。

こたつ<エアコン<シーズヒーター<グラファイトヒーター<カーボンヒーター<石油ファンヒーター<パネルヒーター<ハロゲンヒーター

比較した暖房器具の中で最も電気代が安いのはこたつで、最も電気代が高くなるのはハロゲンヒーターであることがわかります。

こたつは入っているあいだは温かいものの部屋全体の空気を暖められるわけではないため、広い空間を暖められるエアコンと併用するのがおすすめです。
エアコンで空間全体を暖めつつ、遠赤外線ヒーターやこたつで集中して温めるスポットを部屋に作ると、快適に過ごしやすくなります。電気代が高額にならない組み合わせを考えて、自分に合った暖房器具を選択しましょう。

エアコンやこたつの電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

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遠赤外線ヒーターを選ぶ際のポイント

遠赤外線ヒーターを選ぶ際のポイント 消費電力で選ぶ サイズで選ぶ 安全性で選ぶ

遠赤外線ヒーターは、どのようなポイントで選べばいいのでしょうか。「消費電力」「サイズ」「安全性」の、3つのポイントを考慮して選びましょう。

消費電力で選ぶ

遠赤外線ヒーターは種類や製品によって消費電力が異なるため、ランニングコストを抑えるためにも消費電力は選ぶ際のポイントになります。遠赤外線ヒーターの消費電力は250~1,200Wと、種類によって最小値と最大値に幅があります。

特に、長時間つかう遠赤外線ヒーターを選ぶ場合は、W数を細かく調整できるものがおすすめです。体が温まったと感じたらW数を下げることで、無駄な電力消費を防げるでしょう。

サイズで選ぶ

遠赤外線ヒーターはサイズによって暖められる空間の範囲が変わってくるため、つかいたい場所に合わせてサイズを選びましょう。デスクの下や脱衣所などで足元のみ暖めたい場合や、持ち運んでつかいたい場合には、コンパクトなサイズのものがおすすめです。

安全性で選ぶ

特に小さな子どもやペットのいる家庭では、安全性にも配慮して遠赤外線ヒーターの種類を選びましょう。
ハロゲンヒーターは本体に付随するハロゲンランプが高温になるため、つかう環境には注意する必要があります。一方、パネルヒーターであれば、万が一本体にふれるようなことがあっても、やけどをするリスクが低いためあんしんです。

また、遠赤外線ヒーターの中には、転倒時に自動で電源がオフになる機能や、一定以上の温度になると自動で電源が切れる機能を搭載した、安全性の高い製品もあります。

遠赤外線ヒーターにかかる電気代を節約する方法

遠赤外線ヒーターにかかる電気代を節約する方法 広い場所ではほかの暖房器具と併用する 省エネ機能のある製品を選ぶ 設定温度を低めにする 電力会社や料金プランを見直す

暖房代が気になる冬は、少しでも暖房器具にかかる電気代を節約したいものです。遠赤外線ヒーターにかかる電気代を節約しながら、効率的につかう方法をご紹介します。

広い場所では他の暖房器具と併用する

遠赤外線ヒーターを広い場所でつかいたいときは、電気代を抑えつつ部屋全体を暖められるエアコンと併用するのがおすすめです。空間全体を暖めながら、足元や手元もピンポイントで温めることができます。

また、遠赤外線ヒーターは素早く暖められる製品が多いため、部屋が暖まるまでは遠赤外線ヒーターとエアコンを併用し、部屋が暖まってきたらエアコンのみに切り替えるのも効率的なつかい方です。

省エネ機能のある製品を選ぶ

省エネ機能を搭載した遠赤外線ヒーターなら、無駄な電力消費を省きながらつかえます。
たとえば、人感センサー付きの遠赤外線ヒーターなら、ヒーターから人が離れると自動で電源が切れるため、余計な電力がかかりません。

また、出力の設定を細かく調整できる遠赤外線ヒーターなら環境に合わせて出力をコントロールできるため、余分な電力消費をせずに済み、節電につながるでしょう。

設定温度を低めにする

暖房器具は設定温度を高くするほど消費電力も大きくなり、電気代が高くなってしまいます。暖房の設定温度は20℃を目安にして、上げすぎないようにしましょう。

暖房器具以外の寒さ対策としては、断熱カーテンや断熱ボードをつかって、部屋の断熱性を高める工夫をすることもおすすめです。

電力会社や料金プランを見直す

遠赤外線ヒーターにかかる電気代だけでなく、家全体にかかる電気代をもっと削減したい場合には、利用している電力会社や電気料金のプランを見直すのもひとつの方法です。

生活スタイルに合わせて選べるプランや、セット割引やポイントなどの特典でお得に契約できるプランなど、電力会社によっては豊富な電気料金のプランが用意されています。
たとえば、日中に不在の時間が長い人は、昼間の料金は割高でも夜間の電気料金が割安になる時間帯別の料金プランを選ぶと、電気代を今よりも削減できる可能性があります。

電力会社の乗り換えや時間帯別料金プランについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電力会社は乗り換えたほうがお得?選び方の注意点、手続きを解説

電力会社を乗り換えることで、電気代が安くなる可能性があります。電力会社を乗り換える方法や乗り換えを検討したいタイミングなどを紹介します。

電気代が安くなる時間帯は何時から?契約時の注意点とは

時間帯別料金プランは、夜間の電気代が安くなるプランです。時間帯別料金プランの例や時間帯別の料金のほか、契約する際の注意点を紹介します。

遠赤外線ヒーターは用途に合った種類を選んで上手に活用しよう

今回ご紹介したように、遠赤外線ヒーターは種類ごとに特徴やかかるコストが異なり、暖めたい場所の広さやほかの暖房器具を併用するかどうかで、適した種類が変わってきます。
用途を明確にした上で、他の暖房器具との組み合わせも考慮しながら、電気代の負担が大きくなりすぎないものを選びましょう。

電気代を節約できるつかい方も実践しながら適した遠赤外線ヒーターをつかうことで、寒い季節でも温かく過ごせる環境を整えましょう。

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