電気代の「基本料金」と「電力量料金」とは?料金の仕組みを解説

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電気料金の「基本料金」として請求される金額の内容を、しっかりと把握している人はそれほど多くないかもしれません。電気料金は毎月支払うものだからこそ、その内訳についても知っておきたいもの。また、電気料金を節約したいと考えたときに、どのような方法があるのか気になる人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、電気料金の基本料金と、電力会社によって基本料金が異なる理由のほか、電力料金プランの違いや節約方法について解説します。

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目次

電気代の基本料金は電力会社が設定する固定料金のこと

電気代の基本料金とは、電力会社が設定している固定料金のことです。一般的には契約するプランごと(電力量ごと)に金額設定は異なり、電気の使用量に関係なく毎月支払います。

中には、出張でほとんど家を空けていたり、季節によって電化製品の使用量が劇的に少ない期間があったりするにもかかわらず、電気代の基本料金を支払うのは納得がいかないという人もいるかもしれません。
しかし、電気は貯蔵ができないため、常に設備を稼働できる状態で維持していなくてはならないのです。そのため、基本料金は、電力設備の保守・点検・維持費用や、そうした作業を担う人の人件費などにもつかわれています。
この電気代の基本料金には、「アンペア制」と「最低料金制」の2つがありますので、それぞれどのようなものなのか見ていきましょう。

アンペア制

アンペア制は、契約アンペア数に応じて設定された基本料金を支払う仕組みです。電力会社のプランによっては、従量電灯プランに該当します。

「アンペア(A)」とは、電気が流れる量を表す単位です。家庭で一度に使える電気の総量でもあり、使用する電化製品の数や自宅の広さ、いっしょに暮らしている人数などを加味して各自で選びます。一般的に、エアコンなど基本的な電化製品のみ使用する一人暮らしなら20A、電子レンジやIHクッキングヒーターなどの電化製品も使用する場合は30A、家族4人でエアコンをつかう部屋が複数あり、電化製品が充実している家庭では40A以上あると安心です。ただし、契約アンペア数が上がれば基本料金も上がります。

アンペアの選び方について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

契約すべきアンペア数の目安は?必要数の計算方法と選び方

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従量電灯について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

従量電灯とは?料金プランの特徴や電気料金の計算方法・仕組みを解説

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最低料金制

最低料金制は、あらかじめ最低料金が設定されており、使用量が最低料金を超えた場合に上乗せした料金を支払う仕組みです。
従量料金制とも呼ばれ、使用量が最低料金でカバーできる範囲であれば、追加料金はかかりません。

電気代の基本料金がゼロの会社があるのはなぜ?

電気代の基本料金は、使用しない月も必ず支払う固定費であることが一般的でした。しかし最近では、「基本料金ゼロ」をうたう新プランが各電気事業者から登場し、注目を集めています。

これは、電気小売完全自由化によって、東京電力、関西電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力、四国電力、北海道電力、北陸電力、沖縄電力の大手電力会社10社による独占状態が崩れたためです。新たな企業が電力小売に参加できるようになり、電力料金も自由に設定できるようになったことで価格競争が生まれ、電気料金を値下げする動きが見られるようになりました。

電力自由化について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電力自由化とは?目的やメリット・デメリットなどを解説

2016年4月にスタートした電力の小売全面自由化は、どのような目的で行われたのでしょうか。電力自由化の目的やメリット・デメリット、電力会社の選び方などを解説します。

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電気代の基本料金と電力量料金の違い

電気料金は、「基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されています。

  • 1 電力会社によって区分けが異なる場合があります。
  • 2 地域電力会社の規制料金の場合。

固定料金である基本料金に対して、電力量料金は使用した電力量に応じて発生する料金です。電力量料金は、下記の式で求めることができます。

<電力量料金の計算式>
電力量料金=電力量料金単価×使用電力量±燃料費調整額(燃料費調整単価×使用電力量)

電力量料金単価は、1kWの電力を1時間使用した場合の電力量を示す「1kWh」を基本の単位として設定されています。
多くの電力会社は、月間の電力使用量に応じて、電力量料金単価に3段階の金額を設定する3段階料金制度を導入しており、使用量が増えれば段階が上がって、請求額に反映される仕組みです。

1kWhについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

1kWhの電気代はいくら?計算方法と電力会社で単価が異なる理由を解説

kWh(キロワットアワー)は電気の使用量を表す単位で、月々の電気代を決める要素のひとつです。1kWhあたりの電気代の計算方法や費用内訳について解説します。

多様化する電気代の料金プラン

電力の自由化に伴う価格競争で、電力の料金プランは多様化しています。ここでは、代表的な各電力会社の料金プランをいくつかご紹介します。

段階別の料金プラン

段階別の料金プランとは、電力量料金単価を3段階、もしくは2段階で設定する方法です。電気の使用量に比例して料金単価が上がるため、使用量が多くなるほど電気代は高くなります。

使用する時間帯で割引される料金プラン

電気を使用する時間帯に応じて電力量料金単価が変わる料金プランもあります。

「リモートワークが増え、昼間につかう電気の量が増えた」「主に電化製品をつかうのは夜」など、ライフスタイルによって電気のつかい方は異なるため、ライフスタイルにフィットしたプランを選べば電気料金が安くなりますが、見極めを間違うと電気代が高くなる場合もあるため注意が必要です。

融雪プラン・深夜プラン

東北電力や北海道電力には、道路などの融雪のための動力機器(消雪ポンプなど)を使用する人向けに、一定期間のみ安く電力を提供する「融雪プラン」や、一般的な電力需要が低い夜間帯に使用する夜間蓄熱機器や電気温水器に限って電気料金を安価にする「深夜プラン」などが用意されています。

ポイント還元プラン

電力の使用に応じて、ポイントがお得にたまる料金プランを用意している電力会社もあります。

ドコモでんきでは、お得なプランを2つご用意。地球にやさしい再生可能エネルギー由来でdポイントもしっかり還元される「ドコモでんき Green」と、dポイントがオトクにたまるドコモならではのベーシックプランである「ドコモでんき Basic」があります。

        
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電気代を節約するための3つの方法

電気代を節約する3つの方法・節電を心掛ける・電化製品の消費電力を知っておく・電気プランを見直す

電気代は、生活する上で毎月発生する費用です。しかし、光熱費の大半を占めているだけに、できるだけ節約したいと考える人も多いのではないでしょうか。

ここからは、暮らしの質を守りつつ、簡単に実践できる電気代を節約する方法をご紹介します。

1 節電を心掛ける

毎日の電気のつかい方を見直して、節電を心掛けることから始めましょう。
人がいない部屋や玄関の照明がつけっぱなしになっていたり、夏場なのにトイレの便座の保温機能がオンになっていたりしないかチェックします。電源スイッチをこまめに消し、余分な電気の使用を防ぎましょう。

また、使用頻度が低いのにコンセントが差しっぱなしになっている電化製品にも注意が必要です。電化製品は、使用していなくてもコンセントにつながっていれば待機電力を消費しています。長く使用しない電化製品はコンセントを抜き、テレビやオーディオなどを長時間つかわないときは主電源を切るようにします。

2 電化製品の消費電力を知っておく

電化製品の消費電力は、使用する電力を示す数字で、省エネの指標となるものです。製品のスペックを記した製品シールや取扱説明書に「W」の単位で記載されています。この消費電力と実際に使用した時間をもとに消費電力量がわかります。

<消費電力量の計算方法>
消費電力量(Wh)=消費電力(W)×使用時間(h)

家庭内で消費電力量の多い電化製品をピックアップし、つかっていないときはこまめに電源を切るなどの節電を実行しましょう。

なお、電化製品は、日々進化しています。かなり昔に購入した電化製品は燃費が悪く、消費電力量が高い場合もあるのです。
あまりにも消費電力量が高いようなら、省エネを意識した製品も多く登場しているため、買い替えをしたほうが電気代の節約につながる可能性もあります。

3 電気料金プランを見直す

契約している電気料金プランの見直しも、電気代の節約につながります。前述したように、各電力会社ではさまざまな料金プランを出していますから、世帯人数や家族のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが重要です。

たとえば、夜型の生活なら、時間帯によって電気料金の単価が異なる電気料金プランのうち、日中よりも夜間のほうが安くなるプランが適しています。
また、電気の基本料金の要素となるアンペア数の見直しも大切です。

電気代の節約方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説

近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。

基本料金を見直して、電気料金をさらに節約しよう

電気代の基本料金は、電気を一切使用していない月でも必ず発生する費用です。そのため、従来は電気代の節約対象としては考えにくい費用でした。

しかし、さまざまな新電力が登場した今、基本料金に工夫を凝らす電力会社も増えています。自身のライフスタイルに合った電気料金プランを選ぶことで、電気料金の削減も夢ではありません。電気代の節約をお考えの際は、基本料金にも注目し、新電力への乗り換えも含めて最善のプランを探してみてはいかがでしょうか。

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  • 2023年11月1日時点の情報です。
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