電気代の計算方法は?電化製品ごとの電気代を知って効果的な節約を

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「節電対策をしているのに、毎月の請求額が変わらない」「電気代が高いけど、何をしていいかわからない」というときに確認してほしいのが、電化製品ごとの電気代です。

よくつかう電化製品の中でも電気料金の高いものを知り、電気代の仕組みを踏まえてつかい方を工夫することで、効率良く節電することができるでしょう。

本記事では、電気代の仕組みや電化製品ごとの電気代の計算方法のほか、電気代の節約方法などについても解説します。

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目次

まずは電気代の仕組みを知ろう

  • 1 電力会社によって区分けが異なる場合があります。
  • 2 地域電力会社の規制料金の場合。

電気代は、月ごとに請求が発生します。
毎月の請求書を見て、「今月は高い」と焦ったり、「今月は安い」とホッとしたりしますが、実はその請求額の根拠まではわかっていないケースが少なくありません。電気代が高い理由を知り、少しでもコストを削減するには、電気代の内訳と算出の仕組みを知っておく必要があります。

普段、「電気代」と呼んでいる料金は、「基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つを合計した金額です。毎月配布される検針票(「電気使用量のお知らせ」など)に、請求予定金額とともに料金の内訳として記載されています。

まずは、それぞれの項目の料金の算出方法と、料金の性質を見ていきましょう。

基本料金

基本料金は、電力の消費量にかかわらず、契約したアンペア数によって毎月一定額がかかります。契約アンペア数が大きいほどつかえる電気量が増えますが、それに伴い基本料金も高くなるため、使用する電力量に応じて契約するアンペア数を調整することが大切です。

契約するアンペア数の目安は、1人または2人世帯で30A、3人世帯で40A、4人世帯や消費電力が多い世帯で50Aとされています。

電力量料金

電力量料金とは、使用した電力の量に応じて毎月かかる料金のことです。電気をたくさんつかえば高くなり、あまりつかわなければ安くなります。電力料金は「1kWhあたり」の単価が設定されており、「1kWhあたりの単価×使用電力量(kWh)」の計算式で算出します。

毎月つかった電力の量に応じて、支払額が変動するのが電力量料金です。電力量料金は、下記の計算式で求められます。

<電力量料金の計算式>
電力量料金=電力量料金単価×1か月の使用電力量+燃料費調整単価×1か月の使用電力量

・電力量料金単価

電力量料金単価は使用したエネルギー量に比例しますから、あまり電気を使用しなければ、コストカットすることができます。
電力会社によっては、1kWhごとに定められる電力量料金の単価を3段階に設定する「三段階料金」の仕組みを導入している場合もあるため、基本料金と同じく自分に合った料金体系を選択するようにしましょう。三段階料金は、第1段階(1~120kWh)、第2段階(121~300KWh)、第3段階(300kWh超過分)に分けられ、段階が上がるほど使用電力量が多くなり、電力量料金単価も高くなる仕組みです(※)。

  • 電力会社によって区分けが異なる場合があります。

・燃料費調整単価

燃料費調整単価は、原油、LNG(天然ガス)、石炭といった燃料の仕入れ価格によって決まります(※)。燃料の仕入れにかかるコストは月ごとに変動するため、過去3か月間の燃料価格の平均額をもとに、燃料費調整額に反映して算出する必要があるのです。
燃料費調整制度にもとづく燃料価格の変動に応じて、自動的に電気料金を調整するための費用が燃料費調整額です。海外からの原油や石炭などの貿易価格が高騰すると燃料調整額がプラスになり、それに伴って電気代も値上がりします。反対に、安ければ燃料調整額が差し引かれ、電気代も値下がりします。このことから、燃料調整単価を個人で減額するのは難しいといえます。

  • 地域電力会社の規制料金の場合。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)は、電気の使用者全員が電気料金の一部を負担する仕組みです。これは、再生可能エネルギーによる発電を推進するため、国が指定する「太陽光」「風力」「水力」「地熱」「バイオマス」で発電した電気は電力会社が固定価格で買い取る「FIT(固定価格買取制度)」によるもの。国民の負担額は、電気の使用量に応じて増加します。
また、再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価は、買取価格などを参考に年間の導入予測を立て、年度ごとに経済産業大臣が決定するものです。そのため、再生可能エネルギー発電促進賦課金を個人の努力で削減するには、節電や蓄電、創電に取り組むといった方法しかないといえるでしょう。

再生可能エネルギー発電促進賦課金を算出する式は、下記のとおりです。

<再生可能エネルギー発電促進賦課金の計算式>
再生可能エネルギー発電促進賦課金=再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×1か月の使用電力量

電気代を適切な金額に抑えるには、使用する電力量に応じたアンペア数で契約したり、基本料金の安いプランのある電力会社と契約したりするといった方法が考えられます。現在の設定と異なるアンペア数に設定した場合や、ほかの料金プランで契約した場合での自宅の電気代を、実際に計算してみましょう。

ドコモでんきの電気料金の計算方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
ドコモでんき料金単価表

燃料調整額について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

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再エネ賦課金について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

電気料金に含まれる再エネ賦課金とは?仕組みや削減方法も解説

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基本的な電気代の仕組みや計算方法がわかったところで、次の段落より電化製品ごとの電気代の計算方法をご紹介します。

知っておきたい、電化製品ごとの電気代の計算方法

電気代を節約するにあたって、使用している電化製品ごとの電気代を把握するには、計算方法を知っておく必要があります。電化製品のカタログや取扱説明書、Webサイトの製品情報には、製品の消費電力や電気代の目安が書かれていることが多いため、参考にするといいでしょう。

電化製品ごとの電気代は、下記の計算式で算出できます。

<電化製品の電気代の計算式>
1時間あたりの消費電力(kWh)=消費電力(W)÷1,000×1時間(h)
電化製品の電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kWh)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

  • 本記事で紹介する計算式は、すべて電気料金単価を31円/kWhとして計算しています。

エアコン、掃除機、電気ポットといった一般的な電化製品の消費電力は1,000W程度なので、1時間あたりの消電気代は下記のように求められます。

<消費電力1,000Wの電化製品を1時間使用する場合の電気代>
1,000W÷1,000×1h×31円/kWh=31円

もちろん、消費電力が大きい電化製品を長くつかえば、消費電力量に比例して電気代も増えていきます。

主な電化製品の消費電力の目安は、下記のとおりです。

■主な電化製品の消費電力の目安

電化製品の種類 消費電力(W)
インバータエアコン 冷房:580W
暖房:660W
冷蔵庫(450L) 250W
電子レンジ(30L) 1,5000W
テレビ 液晶42型:210W
プラズマ42型:490W
掃除機 弱:200W
強:1,000W
アイロン 1,400W
ヘアードライヤー 1,200W
IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時) 1,300W
食器洗い乾燥機(100V卓上タイプ) 1,300W
ドラム式洗濯乾燥機(洗濯・脱水容量9kg) 洗濯時:200W
乾燥時:1,300W

出典:東京電力エナジーパートナー「主な電気機器のアンペアの目安」

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いつもつかっている電化製品の電気代を計算するには?

ここからは、普段つかっている電化製品ごとの電気代を計算する方法をご紹介します。電化製品ごとの電気代を知ることで、ブレーカーが落ちるのを防ぐため、消費電力の大きい電化製品を同時につかわないように気をつけることもできるでしょう。

エアコンの電気代の計算方法

エアコンの電気代について、時間単位や日数単位、年単位で計算する方法をご紹介します。
エアコンは身の回りにある電化製品の中でも消費電力が大きいので、節電することで電気代の削減にも効果が現れやすいといえるでしょう。

<エアコンを1時間使用する場合の電気代の計算式>
エアコン1時間あたりの電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×1(h)×電力量料金単価(円/kWh)

エアコンの消費電力を1,000Wとした場合、1時間の電気代は下記のとおりです。

<エアコンを1時間使用する場合の電気代>
1,000W÷1,000×1h×31円/kWh=31円

また、1か月あたりの電気代の計算式は、下記になります。

<エアコンを1か月間使用する場合の電気代の計算式>
エアコン1か月間あたりの電気代(円)=1時間あたりの電気代(円)×1日の使用時間(h)×1か月の使用日数(日)

1時間あたりの電気代が31円のエアコンで、毎日24時間稼働させたときの電気代は22,320円となります。

<エアコンを1か月間使用する場合の電気代>
31円×24h×30日=22,320円

1年間使用する場合の電気代は、期間消費電力量を用いることで計算可能です。

<エアコンを1年間使用する場合の電気代の計算式>
エアコンの1年間あたりの電気代(円)=期間消費電力量(kWh)×電力量料金単価(円/kWh)

たとえば、期間消費電力量が750kWhのエアコンを1年間使用した場合の電気代は、下記のとおりです。

<エアコンを1年間使用する場合の電気代>
750kWh×31円/kWh=23,250円

期間消費電力量(kWh)は、一年を通じてエアコンを使用した場合に消費する電力量の目安のことで、日本産業規格(JIS)で定められた基準にもとづいて算出されます。

また、エアコンで暖房や冷房を使用した場合の電気料金は、エアコンのカタログや製品に記載されている暖房や冷房を使用したときの消費電力量を参考にしてください。
たとえば、冷房使用時の消費電力が110~1,000Wのエアコンの電気代は、下記のとおりです。

<冷房使用時の消費電力110~1,000Wのエアコンを1時間使用する場合の電気代>
最小の電気代(円):110W÷1,000×1h×31円/kWh=3.41円
最大の電気代(円):1,000W÷1,000×1h×31円/kWh=31円

消費電力をもとにして電気代を算出したので電気代も最小と最大の場合で10倍程度の差があり、一定ではないことがわかります。


エアコンの電気代について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

エアコンの電気代は?計算方法や節約方法などを解説

賢くエアコンをつかうには、まずは実態を知ることが大切です。電気代の計算方法やエアコンの平均的な電気代のほか、電気代の節約方法などについて解説します。

冷蔵庫の電気代の計算方法

冷蔵庫の電気代は、製品カタログに記載されている消費電力量をもとに計算します。
冷蔵庫は24時間ずっと稼働しているため、電気代が気になるもの。冷蔵庫は、容量やメーカー、機能、製造年月日などにより、それぞれ電気代が異なります。

<冷蔵庫を1時間使用する場合の電気代の計算式>
冷蔵庫1時間あたりの電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×1(h)×電力量料金単価(円/kWh)

ここでは、冷蔵庫の1時間あたりの消費電力を30W、年間消費電力を250kWhとして計算してみます。

<冷蔵庫を1時間使用する場合の電気代>
30W÷1,000×1h×31円/kWh=0.93円

冷蔵庫の1時間あたりの電気代は、1円以下です。

<冷蔵庫を1か月間使用する場合の電気代の計算式>
冷蔵庫の1か月あたりの電気代(円)=1時間あたりの電気代(円)×1日の使用時間(h)×1か月の使用日数(日)

また、上記の冷蔵庫の1か月あたりの電気代も計算してみます。

<冷蔵庫を1か月間使用する場合の電気代>
0.93円×24h×30日=669.6円

冷蔵庫の1時間あたりの電気代から1か月あたりの電気代を計算してみると、およそ670円ということがわかりました。

<冷蔵庫を1年間使用する場合の電気代の計算式>
冷蔵庫の年間電気代(円)=冷蔵庫の説明書に記載されている年間消費電力量(kWh)×1kWhあたりの電力量料金単価(円/kWh)

上記の冷蔵庫の年間の電気代は下記のとおりです。

<冷蔵庫を1年間使用する場合の電気代>
250kWh×31円/kWh=7,750円

24時間稼働していても、年間の電気代は1万円以下であることがわかります。

冷蔵庫の電気代について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

冷蔵庫の電気代はどのくらい?計算方法、節約のポイントを紹介

常時稼働している冷蔵庫は、電気代が気になる電化製品のひとつです。冷蔵庫の電気代の計算方法と、節約のポイントを紹介します。

照明の電気代の計算方法

照明の電気代は、蛍光灯とLEDで大きく異なります。
蛍光灯の消費電力は、70~80W程度です。ここでは、あいだを取って75Wとして計算してみます。

<照明(蛍光灯)を1時間使用する場合の電気代>
75W÷1,000×1h×31円/kWh=2.325円

単純計算で、1日では55.8円、1年で20,367円です。
LEDになると、消費電力は40~50W程度です。ここでは、あいだを取って45Wとして計算してみます。

<照明(LED)を1時間使用する場合の電気代>
45W÷1,000×1h×31円/kWh=1.395円

こちらも単純計算で、1日では33.48円、1年で12,220.2円になります。

照明の場合は、365日、一日中つけっぱなしということはないため、実際にはもう少し費用を抑えることができるでしょう。それでも、省エネ性の高いLEDを選ぶと、かなり電気代は安くなることがわかります。

テレビの電気代の計算方法

テレビの電気代は、製品カタログに記載されている消費電力(W)をもとに計算します。

<テレビを1時間使用する場合の電気代の計算式>
テレビの1時間あたりの電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×1(h)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)

プラズマテレビ(32型)の消費電力を240Wとして計算すると、下記のとおりです。

<テレビを1時間使用する場合の電気代>
240W÷1,000×1h×31円/kWh=7.44円

1時間あたりの電気代は10円以下ですが、数時間つけっぱなしにしてしまうこともあるため、積み重なるとあなどれない金額になりそうです。

また、テレビを1年間使用する場合の電気代は、年間消費電力を用いて下記のように計算します。

<テレビを1年間使用する場合の電気代の計算式>
テレビの1年間の電気代(円)=年間消費電力量(kWh)×電力量料金単価(円/kWh)

42型以下のプラズマテレビの年間消費電力の平均値が152Wなので、年間の電気代は下記のとおりです。

<テレビを1年間使用する場合の電気代>
152kWh×31円/kWh=4,712円

テレビの電気代は年間であっても、電力消費量の高い電化製品であるエアコンや24時間稼働する冷蔵庫よりは少ない金額ということがわかります。

洗濯乾燥機の電気代の計算方法

洗濯乾燥機の電気代は、製品カタログに記載されている消費電力量をもとに計算します。
洗濯乾燥機は、縦型かドラム型か、ヒーター式かヒートポンプ式かで電気代は異なるため、ご自身が使用されている製品のカタログをよくご確認ください。

<洗濯乾燥機を1時間使用する場合の電気代の計算式>
洗濯乾燥機1時間あたりの電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×1(h)×電力量料金単価(円/kWh)

洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機)の消費電力が1,880Wと仮定して計算すると、下記のようになります。

<洗濯乾燥機を1時間使用する場合の電気代>
1,880W÷1,000×1h×31円/kWh=58.28円

上記の条件でほぼ毎日、1回1時間洗濯機を回すとすると、単純計算で下記になります。

<洗濯乾燥機を1か月間使用する場合の電気代>
58.28円×1h×30日=1,748.4円

この金額をもとに、1年間使用した場合の洗濯乾燥機の電気代も計算してみると、下記のようになります。

<洗濯乾燥機を1年間使用する場合の電気代>
1,748.4円×12か月=20,980.8円

実際には乾燥機もつかうともっと使用時間は長くなると予想されるため、洗濯乾燥機を毎日使用すると、年間では電気代はかなり高くなってしまうことがわかります。

ほかの家庭はどのくらい?電気代の平均額

ほかの世帯や季節別の状況と比較検討することで、自宅の電気代が高いか低いかを知ることができます。比較した数値をもとに、自宅の電気代を節約すべきか否か、もしくはどれくらい節約すべきかを把握しましょう。

世帯別の電気代の平均額

総務省統計局の家計調査によると、世帯別の電気代平均額は下記のとおりです。
基本的には、世帯人数が増えるのに比例して電気代も高くなっていくことがわかります。特に、1人世帯と2人世帯では倍近くもの差があります。

■世帯別・電気代の平均月額

世帯数 平均月額
1人暮らし 6,425円
2人世帯 11,108円
3人世帯 12,940円
4人世帯 13,664円
5人世帯 15,207円
6人以上世帯 17,727円

出典:総務省統計局「家計調査報告」(2023年2月)

なぜ、家族の人数が増えると、電気代が高くなるのでしょうか。世帯の人数が増える背景には、結婚や出産、親との同居など、生活スタイルの変化があります。こうした変化に伴って、これまでより広い住宅に引っ越して契約アンペア数が上がったり、使用する電化製品が増えたりすると、電気代はこれまでより高くなるはずです。

季節別の電気代の平均額

総務省統計局の家計調査によると、季節別の電気代平均は下記のとおりです。

季節の電気代を比べると、圧倒的に冬(1~3月)に高いことがわかります。冬だけでなく夏も、エアコンや扇風機、ヒーターなどの電化製品で室内温度の調整を行いますが、冬のほうが室内外の温度差が大きいため、設定温度どおりの室温にするために使用するエネルギー量が多くなるからです。

■季節別・電気代の平均月額

春(4~6月) 夏(7~9月) 秋(10~12月) 冬(1~3月)
1人暮らし 6,333円 6,418円 5,200円 7,749円
2人世帯 10,657円 10,446円 8,470円 13,216円
3人世帯 12,599円 12,062円 9,838円 15,320円
4人世帯 12,713円 12,922円 10,785円 16,286円
5人世帯 14,529円 14,038円 11,748円 18,467円
6人以上世帯 16,764円 15,874円 14,069円 21,186円

出典:総務省統計局「家計調査報告」(2023年2月)

全体として、過ごしやすい秋の電気代が最も安く抑えられています。一方、同様に過ごしやすいと思われる春の電気代は、夏の料金に肉薄しています。これは、梅雨時期にエアコンの除湿運転をしたり、花粉や梅雨で洗濯ものを衣類乾燥機で乾かしたりする機会が増えることなどが影響していると考えられます。

なお、電気代は使用した翌月に請求されるため、実際に使用した月と電気代を請求された月が異なります。この表では請求月をもとにして算出されているため、実際は高いはずの12月使用分の電気代の請求は1月になっていることも、秋の電気料金が低くなっている理由に挙げられるでしょう。

電気代を節約する4つの方法

電気代を節約する4つの方法 ・電化製品のつかい方の見直し・省エネ機能のある電化製品に買替える・電力の契約の見直し・日々の生活で節電を心掛ける

続いては、電気代を節約する4つの効果的な方法をご紹介します。前述した電気代の平均を見て、「条件が同じなのに電気代が高い…」とい感じた方は、電気代を節約するために、ぜひ試してみてくださいね。

1 電化製品のつかい方の見直し

まずご紹介したい節約方法は、電化製品のつかい方の見直しです。家庭における電気の使用量は、電化製品によっても、季節や時間帯によっても異なります。節電につながりやすい電化製品として、下記のようなものが挙げられるので、つかい方を見直してみましょう。

<つかい方の見直しが節電につながりやすい電化製品>
・エアコン
・冷蔵庫
・照明
・テレビ
・洗濯機
・トイレ など

2 省エネ機能のある電化製品に買替える

「節約しているはずなのに電気代が高い」と感じたら、電化製品の買替えを検討しましょう。電化製品の進歩は著しく、10年前の製品と今の製品とでは、消費電力量に各段の差があります。

電化製品の省エネについて詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご確認ください。
経済産業省資源エネルギー庁「 省エネポータルサイト

3 電力の契約の見直し

2016年に電力の小売全面自由化が決まり、すべての消費者が電力会社や電気料金プランを自由に選べるようになりました。プランや契約アンペア、支払い方法などを見直すことで、節約につながる可能性があります。

新電力への切り替えを機にスマートメーターを導入し、「デマンドレスポンス(DR:Demand Response)」に参加する方法も有効です。インセンティブ型デマンドレスポンスは、電力を供給する側ではなく、使用する側が電化製品を遠隔操作できるスマートリモコンなどを用いて電力の制御を積極的に行うことで、需要と供給のバランスをとる仕組みです。デマンドレスポンスを取り入れている新電力に切り替えれば、より主体的にSDGsに取り組むことにつながり、節電・節約に適うでしょう。

デマンドレスポンスやスマートリモコンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
ドコモでんき ご利用者さま向け Nature Remo のご紹介

4 日々の生活で節電を心掛ける

プランを変えたり、電化製品を買い替えたりしても、節電意識が浸透していなければ、電気代の節約にはつながりません。
ここでは、日々の生活の中で意識できる節電の取り組みをご紹介します。

<生活の中で意識できる節電の取り組み>
・電気の使用量をチェックする
・プランのピークタイムを外して電気をつかう
・窓の断熱対策をする
・こまめに電源やスイッチを切る
・新電力を選んでSDGsに取り組む

電気代の節約について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説

近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。

自宅の電気代を平均値と比較して、効率的な節約につなげよう

電気代を節約するには、最初に「つかっている電気代」を数値で把握することが大切です。電化製品ごとの電気代を計算し、算出した電気代を平均額と比較することで、節約すべき箇所がはっきりしてきます。
自宅の電化製品の電気代を計算して、効率の良い節電対策につなげましょう。

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  • 2023年6月1日時点の情報です。
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