電気のつけっぱなしの電気代は?LEDや蛍光灯など照明の電気代を解説

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生活にかかせない照明は、毎日つかう電化製品のひとつです。在宅時間が長いと、電気をつけっぱなしにして生活する人もいるでしょう。電気のつけっぱなしが続くと、電気代はいくらになるのか気になる人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、電気をつけっぱなしにしたときの電気代、こまめに消した場合の電気代のほか、照明器具の節約方法も解説します。

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目次

蛍光灯をつけっぱなしにしたときの電気代は1か月で約1,134円

蛍光灯を1日つけっぱなしにしたときの電気代は、1か月で約1,134円になります。
蛍光灯は、放電することにより発生した紫外線を蛍光物質に当てて光を生じさせる照明です。一般的な蛍光灯の寿命は6,000~1万3,000時間ほどで、1日8時間ほど使用すると約2~4年もつ計算になります。光の色は、オレンジがかった暖色や、青みがかった白色などが選べます。

また、蛍光灯の種類は、まっすぐな形の「直管蛍光灯」、ドーナツ型の「丸型蛍光灯」、電球型の「電球型蛍光灯」の3種類です。

蛍光灯の種類・直管蛍光灯・丸型蛍光灯・電球型蛍光灯

蛍光灯の電気代の算出方法

蛍光灯の電気代は、下記の計算式から算出します。

<電化製品の電気代の計算式>
電化製品の電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

ここでは、丸型蛍光灯をつかったシーリングライト(天井に直付けする照明器具)を使用した場合の電気代を計算します。環境省「LEDシーリングライトで家計にも明るく」によると、蛍光灯シーリングライトの消費電力は約68Wとなっているため、前述の計算式に当てはめると1時間あたりの電気代は下記になります。

<蛍光灯をつけっぱなしにした場合の1時間あたりの電気代>
68W(消費電力)÷1,000×1時間(使用時間)×31円(電力量料金単価)=2.1円

  • 1kWhあたりの電気料金の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が制定している2024年4月時点の電気料金の目安単価31円/kWh(税込)で計算しています。
  • 参考:環境省「LEDシーリングライトで家計にも明るく

蛍光灯シーリングライトの1時間あたりの電気代は約2.1円です。ここから、寝るとき以外、電気を1日18時間つけっぱなしにした場合と、外出時は消灯した場合にかかる電気代を1日・1か月間・1年間に分けて算出しました。

■電気を1日18時間つけっぱなしにした場合の電気代

期間 電気代
1日(18時間) 約37.8円
1か月間(18時間×30日) 約1,134円
1年間(18時間×365日) 約1万3,797円

蛍光灯シーリングライトを1日中つけっぱなしにすると、電気代は約37.8円です。1日あたりで考えると少額に思えますが、1か月で換算すると約1,134円、年間だと約1万3,797円となるため、負担が大きく感じるかもしれません。

続いて、電気をつけっぱなしにせず、外出時に消灯した場合の電気代を算出します。ここでは、1日6時間照明を使用した場合の電気代を求めます。

■外出時は消灯し、電気を1日6時間使用した場合の電気代

期間 電気代
1日(6時間) 約12.6円
1か月間(6時間×30日) 約378円
1年間(6時間×365日) 約4,599円

外出時は消灯し、電気を1日6時間使用した場合、1日18時間つけっぱなしにした場合と比較して、電気代を約3分の1に抑えられることがわかります。年間で考えると約9,000円の差になるため、こまめな消灯は大きな節電効果があるといえるでしょう。

LED照明を1日つけっぱなしにしたときの電気代は1か月で約540円

LED照明を1日つけっぱなしにした場合の電気代は、1か月で約540円になります。
LED照明とは、発光ダイオードを使用した照明器具で、蛍光灯と比べて寿命が長いという特徴があります。一般的なLED照明の寿命は約4万時間とされており、1日8時間使用すると約10年間使えるため、交換の手間も省けるでしょう。製品価格は蛍光灯よりも高い傾向にあるものの、寿命が長く交換の頻度も減るため、長期的に見るとコストパフォーマンスが高くなります。

また、蛍光灯の光には紫外線が含まれる一方で、市販されているLED照明の多くは含まれません。そのため、虫が寄ってこなかったり、紫外線による日焼けや物の劣化を防げたりするなどのメリットもあります。ただし、赤色、緑色、青色の蛍光体を光らせる方式のLED照明は紫外線が発生するので、注意が必要です。

LED照明の電気代の算出方法

環境省「LEDシーリングライトで家計にも明るく」によると、LEDシーリングライトの消費電力は約34Wのため、1時間あたりの電気代の算出方法は下記になります。

<LED照明をつけっぱなしにした場合の1時間あたりの電気代>
34W(消費電力)÷1,000×1時間(使用時間)×31円(電力量料金単価)=1円

1時間あたりのLEDシーリングライトの電気代は約1円ということになり、寝るとき以外1日18時間つけっぱなしにした場合と、消灯して外出した場合で、1日・1か月間・1年間の電気代を算出すると下記になります。

■寝るとき以外1日18時間つけっぱなしにした場合の電気代

期間 電気代
1日(18時間) 約18円
1か月間(18時間×30日) 約540円
1年間(18時間×365日) 約6,570円

LEDシーリングライトを1日つけっぱなしにした場合の電気代は約18円で、蛍光灯シーリングライトよりも約19.8円安いことがわかります。LEDシーリングライトは、年間で約6,570円の電気代がかかります。

続いて、電気をつけっぱなしにせず、外出時は消灯した場合の電気代を算出します。蛍光灯シーリングライトの電気代シミュレーションと同様に、1日6時間LEDシーリングライトを使用した場合、下記のようになります。

■外出時は消灯し、電気を1日6時間使用した場合の電気代

期間 電気代
1日(6時間) 約6円
1か月間(6時間×30日) 約180円
1年間(6時間×365日) 約2,190円

外出時はLEDシーリングライトを消灯した場合、1日の電気代は約6円となり、年間の電気代は蛍光灯シーリングライトを同じ時間使用した場合よりも約2,409円抑えられます。

エアコンの電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

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蛍光灯よりもLED照明のほうがお得

LED照明は蛍光灯に比べて価格が高い傾向にありますが、寿命が長く、電気代も抑えられるためお得になります。ここからは、蛍光灯とLED照明の違いについて、寿命・購入価格・電気代の3つの視点に分けて見ていきましょう。

寿命の比較

蛍光灯の寿命は約6,000~1万3,000時間(約2~4年)なのに対して、LED照明の寿命は約4万時間(約10年)です。LED照明の寿命は蛍光灯の5倍ほどなので、かなりお得といえるでしょう。

購入価格

メーカーや種類にもよりますが、蛍光灯の購入価格は700~3,000円ほど、LED照明は1,000~1万円ほどになります。LED照明のほうが高性能な分、購入価格が蛍光灯よりも高い傾向にありますが、現在は購入価格の差は縮まりつつあります。

電気代

LEDのほうが蛍光灯よりも消費電力が少ない分、電気代も安くなります。寝るとき以外は電気をつけっぱなしにした場合、蛍光灯シーリングライトとLEDシーリングライトの年間の電気代は、下記のようになります。

■蛍光灯シーリングライトとLEDシーリングライトの年間の電気代

照明の種類 寝るとき以外1日18時間つけっぱなしにした場合の年間の電気代
蛍光灯シーリングライト 約1万3,797円
LEDシーリングライト 約6,570円

1日18時間つけっぱなしにしたとしても、LEDシーリングライトなら年間1万円以内に抑えられるため、在宅時間の長い方は特にコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

LED照明の電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

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電気を頻繁につけたり消したりするのは電気代の無駄?

電気を頻繁につけたり消したりする場合、電気代の無駄になるかどうかは照明の種類によって異なります。
蛍光灯の場合は、東京電気管理技術者協会「電気安全に関するQ&A」によると、点灯時に最も多く電気をつかうため、短時間の間に何度もつけたり、消したりしているよりは、つけっぱなしのほうがお得になります。
また、点灯時にグローランプ(点灯管)をつかうグロースタータ式蛍光灯は、こまめに電気をつけたり消したりすることが劣化につながるため、頻繁につけたり消したりすることは避けたほうがいいでしょう。

一方、LED照明の場合は、点灯時に多くの電力を多く消費することはなく、頻繁につけたり消したりしても劣化しないため、こまめに消したほうが電気代の無駄は防げます。

照明器具の節約方法

照明器具の電気代を節約するには、日々のつかい方を見直すだけでなく照明選びを工夫することも大切です。ここからは、節約につながる照明器具の選び方を2つのポイントに分けてご紹介します。

照明器具の節約方法・省エネ照明に替える・人感センサー付きの照明に替える

省エネ照明に替える

消費電力を抑えられる省エネ照明に交換すれば、それだけで電気代節約につながります。また、経済産業省資源エネルギー庁「機器の買換で省エネ節約」によると、電球形LEDランプは、一般電球と比較して約86%の省エネ効果があるとされています。さらに、照明だけでなく家電全般において、買替えの際は省エネ製品を検討するといいでしょう。

人感センサー付きの照明に替える

人感センサー付きの照明なら、人がいないときには自動で電気が消えるため、つけっぱなしによる無駄な電力消費を防げます。さらに、近年はWi-FiやBluetoothを利用してスマートフォンなどと連携できるスマート照明も登場しています。スマート照明なら家の中はもちろん、外出先での遠隔操作も可能なため、つけっぱなしで外出しても外出先から消灯できる点が魅力です。

電気代の節約方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代の節約方法は?効果的な4つの節約術を詳しく解説

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電気をつけっぱなしにするなら照明器具や料金プランを見直そう

電気をつけっぱなしにすると、年間でかなりの電気代がかかります。消費電力の小さいLED照明に替えたり、照明のつかい方を見直したりするなど、電気代の節約につなげましょう。

また、照明器具だけでなく家電全般で効率的に節電をしたい場合は、契約する電気料金プランや電力会社の見直しをするのもひとつの方法です。電気を快適につかいつつ、電気代も抑えられる方法を実践してください。

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  • 2024年5月12日時点の情報です。
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