蛍光灯の電気代はLEDや白熱電球より高い?特徴や節電方法も解説

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身近な省エネとして、蛍光灯をLED照明に変える方法があります。しかし、今の電気代と比較してどのくらいお得になるのかがわからないと、なかなか実行する気になれませんよね。

そこで本記事では、蛍光灯と白熱電球、LED照明のそれぞれの照明の特徴と電気代について解説します。毎日の生活に欠かせない照明の電気代を最適化するために、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

蛍光灯にかかる電気代はどのくらい?

リビングや寝室など、一般家庭の居室でもよくつかわれている蛍光灯の消費電力(W)は、原則としてサイズによって変わります。たとえば、サイズが「40形」なら40W、「60形」なら60Wです。ただし、省電力タイプの場合、同じ「40形」でも消費電力を低く抑えられるため、「36W」などサイズと異なる数字が表記されています。
消費電力11Wの蛍光灯にかかる電気代は、以下のとおりです。

  • 電気代は、電力量料金単価をすべて31円/kWhで計算しています。

■蛍光灯にかかる電気代

期間 電気代
1時間あたり 約0.34円
1日あたり
(8時間使用時)
約2.73円
1か月あたり 約81.84円
1年あたり 約995.72円

毎日、長時間にわたって蛍光灯をつけっぱなしにしていると、年間では1,000円程度の電気代がかかることがわかりました。
あまり日当たりがよくなく昼間も電気をつけている部屋や、在宅ワークにつかっていて明るさを確保したい居室などで消費する電力を節約することで、電気代を安く抑えることができるかもしれません。

蛍光灯と白熱電球・LED照明にかかる電気代を比較

蛍光灯にかかる電気代がわかったところで、気になるのが白熱電球やLED照明との比較です。ここでは、蛍光灯と白熱電球、LED照明にかかる電気代を比較していきます。

白熱電球にかかる電気代と比較

消費電力57Wの白熱電球にかかる電気代は、以下のとおりです。

■白熱電球にかかる電気代

期間 電気代
1時間あたり 約1.77円
1日あたり
(8時間使用時)
約14.14円
1か月あたり 約424.08円
1年あたり 約5,159.64円

前出の蛍光灯と同じ明るさの白熱電球の電気代を比べてみると、蛍光灯が1時間あたり約0.34円なのに対して約1.77円と、白熱電球にかかる電気代のほうがかなり高いことがわかります。
年間だと電気代は4,000円以上もの差になるため、どうしても白熱電球でなければならないのかを検討してみる余地はありそうです。

LED照明にかかる電気代と比較

消費電力7.3WのLED照明にかかる電気代は、以下のとおりです。

■LED照明にかかる電気代

期間 電気代
1時間あたり 約0.23円
1日あたり
(8時間使用時)
約1.81円
1か月あたり 約54.31円
1年あたり 約660.8円

LED照明は、1時間あたりの電気代が約0.23円と、今回比較した中では最も安くなります。
1年あたりで比較してみると、蛍光灯が約995.72円、白熱電球が約5,159.64円に対して、LED照明は約660.8円しかかからないので、頻繁につかう場所の照明はLED照明にすると、照明にかかる電気代を大幅に削減できそうです。

LEDの電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

LED照明に変えると電気代は安くなる?蛍光灯、白熱球と比較

LED照明の電気代は、白熱電球や蛍光灯と比べて安いのでしょうか?電気代の比較やLED照明のメリット・デメリット、LED照明の選び方などを紹介します。

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蛍光灯と白熱電球・LED照明の電気代以外の特徴を比較

蛍光灯・白熱電球・LED照明の特徴 蛍光灯 光の色のバリエーションが豊富なので、設置する場所に応じてつかい分けができる 白熱電球 電気代が高く寿命は短いが、おしゃれな空間を演出できるアイテムとして選ぶ人も LED照明 寿命が長いため長期間交換する必要がなく、消費電力も少なくて済む

蛍光灯と白熱電球、LED照明の3つの照明には、電気代以外にもさまざまな違いがあります。使用する場所と用途に合った照明を選べるよう、ここではそれぞれの特徴についてご紹介します。

蛍光灯:光の色のバリエーションが豊富なので、設置する場所に応じてつかいわけができる

蛍光灯は、電極から管の中に放出された電子が水銀の蒸気に反応して紫外線を発し、その紫外線が管の中に塗布された蛍光物質にあたることによって目に見える光に変わる仕組みの照明です。
形状は細長い棒状の直管蛍光灯がよく知られていますが、円になった丸型蛍光灯、電球状の電球型蛍光灯もあり、照明器具の形に応じたつかいわけが可能です。

「電球色」「昼白色」「昼光色」など、光の色のバリエーションも豊富なため、設置する場所に応じて適切な色合いの蛍光灯を選択することで、暮らしの快適性を高めることができます。照明本体の価格はLED照明に比べると安価ですが、寿命はLED照明よりも短く、交換頻度は高くなるでしょう。

白熱電球:電気代が高く寿命は短いが、おしゃれな空間を演出できるアイテムとして選ぶ人も

白熱電球は、球形のガラスの中に発光体のフィラメントが取り付けられており、フィラメントに電気が流れることで発熱・発光します。仕組みはシンプルで、エジソンが発明した時代から変わりません。

ガラスが透明で中が見えるタイプと、ガラスを白く塗装してまぶしさを抑えたタイプがあり、前者はおしゃれな空間を演出したい場合のアイテムとして、後者は家庭のさまざまな場所で広くつかわれています。

白熱電球は電気代が高く寿命も短いことから生産が減り、蛍光灯やLEDにシェアを奪われつつありますが、インテリア性などの観点から、あえて白熱電球を選ぶ人は少なくありません。「白熱電球をつかいたいけど電気代が気になる」という場合、つかう場所やつかう時間を制限することが大切です。

LED照明:寿命が長いため長期間交換する必要がなく、消費電力も少なくて済む

LEDはLight Emitting Diodeの略で、電気エネルギーを光エネルギーに変換して発光する、「発光ダイオード」と呼ばれる半導体です。赤・黄・桃・青・緑・白などのさまざまな色を発することができ、赤や黄緑などは1950年代から計器などにつかわれてきました。1996年に白色を放つLEDが完成してからは、照明用として急速に広まっています。

LED照明の最大の特徴は、蛍光灯や白熱電球よりも寿命が長いことです。長期にわたってランプ交換の必要がなく、少ない消費電力で明るく周囲を照らし続けます。電気を直接光に変えるため、紫外線や赤外線によるダメージの心配もありません。

蛍光灯をLED照明に変えると、電気代はどれぐらい節約できる?

蛍光灯をLED照明に替えると、電気代をどれくらい節約できるのでしょうか。改めて比較してみましょう。

■蛍光灯とLED照明にかかる電気代

蛍光灯 LED照明
明るさ 60W 60W
定格消費電力 11W 7.3W
1時間あたり 約0.34円 約0.23円
1日あたり
(8時間使用時)
約2.73 円 約1.81円
1か月あたり 約81.84円 約54.31円
1年あたり 約995.72円 約660.8円
10年あたり 約9,957.2円 約6,607.96円

照明は、一度取り付けた後は、長く使用するものです。LED照明は10年つかっても6,600円程度、蛍光灯はおよそ1万円になることから、LED照明のコストパフォーマンスの高さがわかります。

照明の電気代を節約する方法

照明の電気代を節約する方法 LED照明に換える 必要ないときはこまめに消す 明るさを調節する  定期的に掃除する

照明の電気代を節約する方法は、大きく4つあります。簡単に実践できることばかりなので、ぜひ日常生活に取り入れて無駄な電気代を削減しましょう。

LED照明に換える

ここまでの比較からもわかるとおり、蛍光灯・白熱電球・LED照明を比較した場合、電気代はLED照明が最も安くなりました。同じ明るさでも長くつかえて大幅に電気代が抑えられることを考えると、購入価格は多少高くても蛍光灯をLED照明に換えるのは、電気代の節約に有効な方法だといえます。
電気代を少しでも抑えたいなら、次に交換するタイミングで蛍光灯をLED照明にすることを検討してみましょう。

必要ないときはこまめに消す

照明に電気代がかかるのは、当然ながら明るく周囲を照らしているときです。書斎からキッチンへ、キッチンからリビングへというように部屋を移動するときには、退出した部屋の電気を消すようにしましょう。
「キッチンでコーヒーを入れたらすぐ戻るから」「リビングで用事を済ませたらもう一度キッチンで食事の支度をするから」と、つかっていない部屋の照明をつけたままにするとその分電気代がかさんでしまいます。

ちょっとしたことですが、1か月、1年、10年と、長いスパンで電気代を考える癖をつけ、こまめに照明をON・OFFすることをおすすめします。複数の照明を併せてつかっているリビングなどでは、状況に応じてどちらか一方をOFFにするなどの工夫も有効です。

明るさを調節する

照明の中には、「明るく・暗く」「1・2・3」といった表示で明るさや色合いを調節する機能がついたものがあります。調光して明るさを抑えることで、電気代を抑えることが可能です。
仕事や勉強をする部屋やメイクをする場所、洋服を合わせる鏡がある場所などではしっかり明るさを出し、リラックスしてくつろぐ寝室やダイニングでは明るさを抑えた照明にするというように、場所や過ごし方に応じて明るさと光の種類をコントロールするといいでしょう。

定期的に掃除する

照明器具や、照明器具を覆っているカバーがほこりなどで汚れると、明るさが低下してしまいます。特に、キッチンなど汚れがつきやすい場所の照明は、放っておくとあっという間に汚れて、本来の機能を発揮することが難しくなってしまうでしょう。
照明は、定期的にほこりをはたいたり、拭き掃除をして汚れを取ったりすると、明るさが回復して光の強さを落とせる場合があります。

使用する時間が長い照明を工夫し、電気代を節約しよう

家庭でつかわれている照明には、蛍光灯、LED照明、白熱電球があり、それぞれ特徴が異なります。場所やつかい方に応じて、つかう照明を選んでみてください。
ただし、使用する照明の種類によって電気代は変わってくるため、電気代を少しでも削減したいという人は、消費電力の少ないLED照明がおすすめです。

また、電気料金プランの見直しも、電気代の節約につながります。電力会社ごとに異なる電気料金プランから、現在のライフスタイルに合うものを選び、上手に電気代にかかるコストをカットしていきましょう。

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