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象印のスチーム式加湿器の電気代は高い?消費電力や料金目安を比較
乾燥した空気に潤いを与え、お肌やのどのトラブルを防いでくれる加湿器は、冬に欠かせない家電として、暖房器具と併用している人もいるでしょう。加湿器の中でも象印のスチーム式加湿器は、水を沸とうさせて蒸気で加湿するというシンプルな構造で、高い加湿力とお手入れの手軽さなどから、多くの家庭に選ばれています。では、この象印のスチーム式加湿器を使用すると、電気代はどのくらいかかるのでしょうか?
この記事では、象印のスチーム式加湿器の1日分、1か月分の電気代のほか、使用するメリットと注意点、節電のポイントなどをご紹介します。
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機種・サイズごとに象印のスチーム式加湿器の電気代を比較
象印のスチーム式加湿器には「EE-RS型」と「EE-DD型」があり、それぞれに適用床面積の異なる2サイズ(35/50)が用意されています。それぞれの仕様と電気代の目安を比較してみましょう。
<電化製品の電気代の計算式>
電化製品の電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)
- 稼働時間は、加湿開始までの湯沸し時(水温20度・満水状態)と、強運転の加湿時(1日6時間)を想定しています。
- 1kWhあたりの電気料金の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が制定している2024年4月時点の電気料金の目安単価31円/kWh(税込)で計算しています。
- 湯沸し時の電気代は、EE-RS35:約10.2円、EE-RS50:約12.7円、EE-DD35:約15.3円、EE-DD50:約17.8円を想定しています。
- 参考:象印マホービン株式会社「スチーム式加湿器の電気代を教えてください。」
■象印のスチーム式加湿器の比較
品番 | 消費電力 | 連続加湿時間 | 強の場合の1時間の電気代の目安 | 強の場合の1日の電気代の目安 | 強の場合の1か月の電気代の目安 |
---|---|---|---|---|---|
EE-RS35 | 湯沸かし立ち上げ時:985W 加湿時:305W |
強:約6時間、弱:約27時間 | 約19.6円 (湯沸かし立ち上げ時の電気代約10.2円を含む) |
約66.9円 (湯沸かし立ち上げ時の電気代約10.2円を含む) |
約2,007円 |
EE-RS50 | 湯沸かし立ち上げ時:985W 加湿時:410W |
強:約6時間、弱:約24時間 | 約25.4円 (湯沸かし立ち上げ時の電気代約12.7円を含む) |
約88.9円 (湯沸かし立ち上げ時の電気代約12.7円を含む) |
約2,667円 |
EE-DD35 | 湯沸かし立ち上げ時:985W 加湿時:305W |
強:約8時間 中:約16時間 弱:約32時間 |
約24.7円 (湯沸かし立ち上げ時の電気代約15.3円を含む) |
約72円 (湯沸かし立ち上げ時の電気代約15.3円を含む) |
約2,160円 |
EE-DD50 | 湯沸かし立ち上げ時:985W 加湿時:410W |
強:約8時間 中:約16時間 弱:約32時間 |
約29.7円 (湯沸かし立ち上げ時の電気代約17.8円を含む) |
約94円 (湯沸かし立ち上げ時の電気代約17.8円を含む) |
約2,820円 |
- 参考:象印マホービン株式会社「スチーム式加湿器EE-RS35・50」「スチーム式加湿器EE-DD35・50」
- 1か月を30日で計算しています。
EE-DD型は、EE-RS型の同サイズと比較すると、電気代はやや高めとなっています。同型の場合、適用床面積が広い50サイズのほうが、電気代はかかります。
スチーム式加湿器はほかの方式より電気代が高くなりがち
スチーム式加湿器は、水を沸とうさせたり、蒸気を放出したりするために多くの電力を消費するので、ほかの方式の加湿器より電気代が高くなる傾向があります。ここでは、スチーム式以外の加湿器について、その特徴と電気代を見ていきます。
- 計算式は、電力量料金単価を31円/kWhで計算しています。
- 消費電力は、「加湿器|季節家電|電化製品|商品情報|アイリスオーヤマ」「加湿機【パナソニック公式通販】」内で公表されている数値を参照しています。
- いずれも「強」運転時の消費電力で計算しています。
超音波式加湿器
超音波式加湿器は、水に超音波の振動を加えることでミストを発生させる加湿器です。ヒーターがないため消費電力が少なく、さらに静音性に優れています。一方で、放出する水の粒子が大きく、周囲の壁や床が濡れやすいという難点もあります。
超音波式加湿器の平均的な消費電力は0.02kWhで、1日に6時間使用した場合は3.7円なので、1か月(30日間)では111円になります。1日の電気代の計算式は下記のとおりです。
<超音波式加湿器を1日6時間使用した場合の電気代>
0.02kWh(消費電力)×6h(使用時間)×31円/kWh(電力量料金単価)=3.7円
気化式加湿器
気化式加湿器は、水を含んだフィルターにファンで風を送り、気化させる方式の加湿器です。超音波式と同様にヒーターをつかわないため電気代を抑えられます。必要以上の加湿をせず、結露が発生しにくい点も魅力です。ただし、加湿力はソフトで、ファンの作動音はやや大きめの商品もあります。フィルターは定期的に掃除が必要です。
気化式加湿器の平均的な消費電力は0.014kWhで、1日に6時間使用した場合の1日、1か月あたりの電気代は下記のとおりです。
<気化式加湿器を1日6時間使用した場合の電気代>
0.014kWh(消費電力)×6h(使用時間)×31円/kWh(電力量料金単価)=2.6円
1日あたりの電気代は、2.6円です。1か月間(30日間)使用した場合の電気代は78円です。
ハイブリッド式加湿器
ハイブリッド式加湿器は、気化式とスチーム式を組み合わせた加湿器です。水を染み込ませたフィルターにファンで温風を送って蒸気を発生させます。ファンの力で素早く広範囲を加湿できるため、リビングやオフィスなどの広い室内に適しています。加湿力がある分、本体価格や電気代は高めです。
ハイブリッド式加湿器の平均的な消費電力は0.122kWhで、1日に6時間使用した場合の1日、1か月あたりの電気代は下記のとおりです。
<ハイブリッド式加湿器を1日6時間使用した場合の電気代>
0.122kWh(消費電力)×6h(使用時間)×31円/kWh(電力量料金単価)=22.6円
1日あたりの電気代は、22.6円です。1か月間(30日間)使用した場合の電気代は、678円です。
加湿器の電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。
加湿器の電気代はいくら?加湿方式の比較と節約方法を解説
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象印スチーム式加湿器のメリット
象印スチーム式加湿器には、さまざまなメリットがあります。多くの人に選ばれている理由をご紹介します。
つかい方が簡単
象印のスチーム式加湿器の主な機能は加湿量の調整とタイマー設定のみなので、誰でも簡単につかうことができるというメリットがあります。お湯を沸とうさせ、蒸気で加湿をするというシンプルな構造で、給水口が広く、上部の蓋を開ければすぐに給水ができるのが特徴です。
部屋をしっかり加湿できる
象印のスチーム式加湿器のメリットは、部屋をしっかり加湿できることです。ヒーターで水を熱して蒸発させているため、室温の影響を受けることなく安定した加湿ができます。また、強運転で使用すれば、短時間でしっかりとお部屋を潤すことができるので、乾燥による肌トラブルや花粉症の対策に効果的です。
加湿すると暖かく感じるため暖房温度を下げられる
一般的に、同じ温度でも湿度によって体感温度が変わるといわれており、象印のスチーム式加湿器をつかえば同じメリットが得られます。つまり、空気が乾燥すると体感温度が下がり、湿度が上がると体感温度も上がるのです。そのため、加湿をすればエアコンの設定温度を下げることができ、その分節電が可能になります。
蒸気が殺菌されているので衛生的
象印のスチーム式加湿器は、沸とうによって殺菌されたきれいな蒸気を約65℃まで冷まして加湿を行うため、衛生的といえるでしょう。常にクリーンで安全な蒸気が放出されるので、あんしんしてつかえます。
フィルターがないのでお手入れがラク
象印のスチーム式加湿器には、フィルターがないため、お手入れがラクです。つかい続けると本体内部にカルキ汚れがつくので、それをクエン酸で洗浄すればお手入れが完了します。面倒なお手入れのストレスがなく、快適に使用できます。
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象印スチーム加湿器の注意点
誰にでも簡単につかえて衛生的、お手入れもラクな象印スチーム式加湿器ですが、注意点もあります。購入を検討している場合は、下記の3つを確認しておきましょう。
お湯を沸かすときや蒸気を出すときの音が大きめ
象印のスチーム式加湿器は、稼働中にグツグツという「湯沸かし音」や、シューシューという「蒸気噴出音」が発生します。賑やかなリビングでは気にならなくても、寝室や書斎では気になるかもしれません。静かな場所に設置する場合は、注意するといいでしょう。
水の補充が頻回になることもある
象印のスチーム式加湿器は、水の補充が頻回になることがあります。象印のスチーム式加湿器の連続加湿時間は、EE-RS35型で約6~27時間(EE-RS50型は6~24時間)、EE-DD35/50型ともに約8~32時間です。強運転では約6~8時間で水がなくなります。ほかのメーカーの大容量タンクを備えた機種と比較すると連続加湿時間はやや短く、強運転で24時間稼働させたい時は1日3~4回の給水が必要です。
吹き出し口が熱くなるため、やけどをするリスクがある
象印のスチーム式加湿器は、約65℃の蒸気を放出しているため、沸とう直後のような熱さではないものの、やけどのリスクは多少なりともあるでしょう。高温の蒸気であるため、乳幼児の手の届くところや不安定な場所には置かないようにしましょう。
象印スチーム加湿器で電気代を節約するコツ
象印スチーム式加湿器は消費電力が多いため電気代がかさみがちです。しかし、以下のようなちょっとした工夫をすれば、電気代を節約することも可能です。
■象印スチーム加湿器で電気代を節約するコツ
温めたぬるま湯をつかう
象印スチーム式加湿器は、40℃以下のぬるま湯を入れると早く加湿がはじまります。象印のWebサイト内「スチーム式加湿器の電気代を教えてください。」によると、水温20度・満水状態の場合、加湿開始までの湯沸かし時にかかる電気代は10.2円~17.8円です。ぬるま湯をつかえば沸とうまでの時間を短縮でき、電気代の節約につながります。ただし、熱湯を注ぐと本体が「空だき」と検知し、誤作動や故障の原因になる可能性もあるため、給水につかうお湯は40度以下にしてください。
部屋の大きさに合った商品をつかう
加湿器には、その商品で十分に加湿できる広さの適用床面積が定められているため、部屋の広さに合った商品を選びましょう。適用床面積が部屋の広さよりも小さい加湿器を選ぶと、加湿器がフル稼働する時間も多くなることから、電気代が高くなってしまう可能性があります。部屋の広さに対して加湿能力が低いものは選ばないほうがいいでしょう。なお、設置場所よりやや広い適用床面積を備えた商品を選び、省エネ機能で稼働すると、節電効果がアップします。
エアコンの風が当たらない場所に置く
加湿器は、エアコンの風が当たらない場所に置くことがおすすめです。エアコンの温風が直接当たる場所に加湿器を置くと、乾いた空気が当たり続けて「湿度センサー」が誤作動を起こして過加湿状態になり、余分な電気代がかかる可能性もあります。おすすめの置き場所は、部屋の中央か、エアコンの吸入口の付近です。加湿された空気がエアコンの温風にのって部屋全体に行き渡ります。
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象印のスチーム式加湿器は、ほかの方式の加湿器と比べると消費電力が大きく、電気代が高くなりがちです。冬は暖房器具の使用で特に電気代がかさむ時期のため、しっかりと節電することが大切です。
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