2人暮らしの電気代は平均いくら?高くなる時期と節約方法を解説

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2人暮らしの家庭で、電気代が高いと感じたことはないでしょうか?2人暮らしにかかる電気代の平均を知っていれば、家計を見直す基準にもなります。また、電気代が高くなる時期や世帯数の違い、地域による料金の違いはあるのかといったことも気になるポイントです。

そこで本記事では、こうしたさまざまな角度から、2人暮らしの電気代にかかわるデータをご紹介します。
さらに、電気代を節約する方法についても見ていきましょう。

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目次

2人暮らしの平均電気代は1万1,307円

総務省の2022年の家計調査によると、2人暮らしにおける1か月の電気代の平均は1万1,307円です。

■世帯人数別・1か月の電気代の平均

世帯人数 1か月の電気代の平均
2人世帯人数 1万1,307円
3人世帯人数 1万3,157円
4人世帯人数 1万3,948円
5人世帯 1万5,474円
6人以上世帯 1万7,869円
2人以上世帯平均 1万2,678円

これに対し、単身世帯における1か月の電気代の平均は、6,808円でした。一人暮らしと2人暮らしの電気代差は4,499円で、2人世帯と3人世帯の価格差は1,850円、3人世帯と4人世帯の差はわずか791円です。

家庭内に人が増えるほど電気のつかい方が効率的になり、電気代が抑えられていくことがわかります。

2人暮らしのシーズンごとの電気代の平均は?

2人暮らしの電気代は、シーズンによってどのように変わるのかも見ていきましょう。2022年の家計調査によると、3か月ごとの電気代の平均は下記のとおりです。

なお、この調査における時期は、実際に料金を支払った月となっており、使用月と1か月ずれています。たとえば、1~3月の料金は、12~2月の使用分となります。

■シーズンごとの電気代平均(2022年)

時期 1か月あたりの電気代平均
1~3月(冬) 1万3,216円
4~6月(春) 1万657円
7~9月(夏) 1万,446円
10~12月(秋) 1万,910円

最も電気代が高いのは1~3月期で、1万3,216円でした。その考えられる主な要因は、冬の寒さ対策であるヒーターやエアコンなどの暖房器具の使用が増加するためでしょう。10~12月期も、徐々に暖房をつかう機会が増えることから、電気代が上昇しています。

一方、7~9月期 の電気代は意外に低く、1万446円です。これは、夏場よりも冬場の方が外気温と室内温度の差が大きく、より多くのエネルギーを消費するためだと考えられます。4~6月期と比べても、夏の電気代はむしろ安いという結果です。

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5年ごとで見る月々の電気代の変化は?

続いては、過去から現在までの電気代の移り変わりも見ていきましょう。ここでは、総務省の2022年の家計調査における、2人以上の世帯の場合のデータを参考にします。
2022年、2017年、2012年、2007年と、5年ごとに年をさかのぼって見た、2人以上世帯の月々の電気代は下記のとおりです。

2007年、2012年、2017年、2022年の5年ごとの電気代の変化を毎月比較した一覧表 2022年年間平均:1万2,678円 2017年平均:1万312円 2012年平均:1万199円 2007年9,251円

電気代は、この15年のあいだ年を追うごとに高くなり続けています。2007年と2022年の1年の電気代の平均の差は、3,427円です。2007年で最も電気代が高かったのは1月で1万1,046円、2022年で最も電気代が高かったのは3月の1万6,273円となっており、その差は5,227円です。

このような電気代の上昇は、大手電力会社の電気料金の値上げが大きな要因となっています。さらにその背景には、燃料費と燃料調達コストの高騰があります。

特に2020年から2021年にかけて高騰したのが、天然ガス(LNG)と石炭の価格です。日本の場合、主力である火力発電の燃料のうち約90%を、この2つに依存しています。さらに、2022年のロシアのウクライナ侵攻を受けて、EUやアメリカがロシアへの経済制裁を行うこととなりました。

ロシアは天然ガス、石炭、石油においても世界上位の輸出国だったため、それらの供給が制限されたことで価格の急激な上昇につながりました。このような天然ガス、石炭、石油などの燃料の価格変動は、「燃料費等調整額」として電気料金に反映されます。

今後も電気料金の値上がりが続くかどうかはわかりません。しかし、その可能性は十分にあることを前提に、節電などを考える必要があるといえるでしょう。

地域ごとの電気代の違いは?

続いては、地域による電気代の違いについて見ていきましょう。下記は、2022年の総務省の家計調査に掲載されている、2人世帯以上の勤労者世帯の1か月の電気代を、エリア別に分けたものです。

■地域ごとの1か月の電気代

エリア 1か月の平均電気代
北海道地方 1万3,084円
東北地方 1万3,835円
関東地方 1万2,262円
北陸地方 1万5,517円
東海地方 1万2,439円
近畿地方 1万2,221円
中国地方 1万4,743円
四国地方 1万3,450円
九州地方 1万1,894円
沖縄地方 1万1,616円

最も電気代が高いのは北陸地方です。次いで中国地方、東北地方と続きます。
北陸地方の電気代が高いのは、「家が大きく、部屋数が多い傾向があることから」と「エアコンや暖房器具、照明などの家電が大型化し、数も多くなるから」という事情があるようです。冬の寒さも厳しく、実際に冬シーズンに最も多く電気を消費し、電気代も高くなっています。

中国地方は、比較的穏やかな気候のイメージがあり、意外な結果かもしれません。実は、中国地方は一世帯あたりの電気使用量が全国平均よりもかなり多い地域です。また、全国のなかで北陸地方と四国地方に続き、オール電化普及率の高い地域ともなっています。電気代の高さは、このことと関係しているのかもしれません。

東北地方は、やはり冬のあいだの電気使用量の多さが電気代の平均額を押し上げています。寒さが厳しい地域は暖房器具を使う頻度や設定温度が高く、そのことが電気代のかさむ理由になっていると推測されます。

世帯や季節別の電気代について、詳しく知りたい人はこちらの記事でご確認ください。

【世帯・季節別】電気代の平均はいくら?節約できる5つのポイント

世帯や季節、地域、電力別に、電気代の平均月額を調査しました。平均値より自宅の電気代が高い場合に試してほしい、節約のポイントも5つ紹介します。

2人暮らしで電気代を節約する方法は?

2人暮らしで電気代を節約するには、どのような方法が考えられるのでしょうか。ここでは、3つのポイントを挙げてご説明します。

契約アンペアを見直す

電力会社によって設定は異なりますが、一般的に電気代は基本料金に、使用した電気の量に応じた従量課金などを加算した金額で構成されています。このうち基本料金は、アンペア数に応じて決まる場合と、アンペア数に関係なく一定料金がかかる場合があります。

アンペア数によって決まる料金プランを選んでいる場合は、従量課金だけでなく、最適なアンペア数で契約しているかどうかが重要です。契約アンペア数は、10A、15A、20A、30A、40A、50A、60Aなどの種類が用意されており、契約者は自由に選べるようになっています。

大きなアンペア数で契約しているほど、たくさんの電化製品を一度につかえますが、基本料金は高くなります。反対にアンペア数が少ないと基本料金は安くなりますが、多くの電化製品を同時につかうとブレーカー(アンペアブレーカー)が落ちやすくなります。

2人暮らしでは、30~40Aを選ぶケースが一般的ですが、どのアンペア数を選ぶのかは、生活の中で同時に使用することが多い電化製品の使用アンペアの合計を計算して考えてみるのがわかりやすいでしょう。

アンペアで数の目安や計算方法、選び方について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

契約すべきアンペア数の目安は?必要数の計算方法と選び方

契約アンペア数はどのように選べば良いのでしょうか。必要なアンペア数を求める計算方法や変更方法のほか、契約アンペア数を下げる方法も紹介します。

電化製品のつかい方を考える

消費電力の大きい電化製品には、冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンなどがあります。これらのつかい方を工夫すれば、電気代の節約につながるでしょう。それぞれ、節約するためのポイントは下記のとおりです。

<冷蔵庫の節約ポイント>・ドアの開け閉めは最小限に。よく使う食品は取り出しやすい場所に置く・食品や飲料水を詰め込みすぎない・熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れる・ドアパッキンは水拭きなどしてよく手入れする。外れや破れがあれば交換を・放熱の効率がよい設置場所にする

最近は、消費電力を抑えるためのさまざまな工夫や機能を搭載した冷蔵庫も増えています。効率的な運転をするためのインバーター制御や節電モードといった機能があるなら、積極的に活用しましょう。

また、冷蔵室は隙間を空けて収納するのがポイントですが、冷凍室はなるべく隙間を少なくして多く収納する方が消費電力を抑えられます。

<照明器具の節約ポイント>・白熱電球はLEDに交換する・カバーやかさが汚れていないか確認を・リモコン機能付照明は待機中も電気を消費するため、長時間の不使用時は主電源をオフに・照明のつけっぱなしを防止するために、人感センサー付照明を活用する・スマート電球は消し忘れても外出先から操作可能

照明器具の節約ポイントのなかでも、特に白熱電球をLEDに変えるのは効果が期待できます。

一般電球の消費電力は54W、LED電球の消費電力は約7.5Wです。年間点灯時間2,000時間(1日5~6時間点灯)の場合、年間消費電力は一般電球が年間108kWh、LED電球は15kWhとなり、1年間で約2,883円の電気代を節約できます。

<テレビの節約ポイント>・テレビのつけっぱなしをやめる(無信号・無操作電源オフ機能があれば活用を)・旅行時や長時間使わないときは主電源を切る・画面の明るさを調節する。画面が明るいほど消費電力は大きくなる・ディスプレイをまめに掃除して、明るさを保つ・音量を必要以上に大きくしない

テレビの無信号電源オフは、放送終了後など無信号状態になると、自動的に数分後に電源が切れる機能です。また、無操作電源オフは、3時間、6時間、12時間など、一定時間何の操作もされなかったときに電源をオフにする機能のこと。これらを活用することで、テレビのつけっぱなしを防ぐことができます。

また、部屋の明るさによって自動で画面の明るさを抑え、消費電力を節約する機能が備わっている製品もあります。

<エアコンの節約ポイント>・室外機の前のスペースを広く取り、前に物を置かない・フィルターは2週間に1度のペースで掃除する・スイッチのオンオフは頻度を少なくし、温度調節は自動運転機能に任せるのが効果的・エアコンとサーキュレーターや扇風機を併用し、部屋全体の空気を循環させる・暖房時は風向きを下に、冷房時は風向きを上に向ける

エアコン内部のフィルターは、ゴミやほこりが付着していると吸い込める外気の量が少なくなり、エアコンが室内を冷やしたり暖めたりする際にたくさんの電力が必要になるため、こまめな掃除が必要です。

また、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に行きやすいため、風向きを調整することで効率的に室内を暖めたり冷やしたりすることができます。

料金プランを見直す

電気代は、契約しているプランによっても大きく変わってきます。事業者ごとにさまざまなプランがあり、その中から2人暮らしに最適なプランを選ぶことができます。

ライフスタイルに合ったプランを選べば、電気代が大幅に安くなる可能性があります。各社のプランを比較して、ご自身にマッチしたプランのある事業者への乗り換えも検討してみましょう。

効果的な電気代の節約方法について、詳しくはこちらの記事でご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説

近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。

2人暮らしの電気代は協力して節電を心掛けよう

2人暮らしでは、一人暮らしよりも効率的に電気をつかうことも可能です。まずはご自身の月々の電気代は平均的な額と比べて、どれくらい差があるのかを確認しましょう。

その上で、節電が必要であれば、節約方法を話し合って決め、お互いに協力しながら電気代を抑えるようにするのがおすすめです。

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  • 2023年11月1日時点の情報です。
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