電気ヒーターの電気代はいくら?そのほかの暖房器具と料金を比較

SHARE

電気ヒーターは、比較的安全性が高く、ほかの暖房器具と比べて製品の本体価格も手頃です。工夫次第では部屋を効率的に暖めたり、電気代を節約したりすることも可能なので、寒い冬の時期に活躍しているご家庭も多いでしょう。その一方で、電気ヒーターは電気代が高く、なかなか暖まるまで時間がかかるというイメージがある人もいるようです。

そこで本記事では、電気ヒーターの電気代をほかの家電製品と比較検証しました。また、電気ヒーターの料金を節約する方法についてもご紹介します。

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

目次

電気ヒーターとは?

電気ヒーターは、電気から熱を作り出す装置の総称です。家電量販店などで見かける「セラミックヒーター」「パネルヒーター」「カーボンヒーター」といった名称の暖房器具は、熱を作り出す仕組みが違うだけで、どれも電気ヒーターの一種です。

なお、冬の暖房器具には、ほかにも化石燃料を燃焼させる「石油ファンヒーター」や、冷媒として温室効果ガスのフロンを使用して冷気を暖気に変える「エアコン」などがありますが、環境への影響が大きいことが懸念されています。地球温暖化対策として、電気を熱源として加熱時に二酸化炭素を排出しない電気ヒーターをクリーンなエネルギーとして好む人も多いようです。

まずは、電気ヒーターの種類ごとに、特徴と仕組みについて見ていきましょう。

セラミックファンヒーター

セラミックファンヒーターは、耐熱性の高いセラミックで電熱線を覆って電気エネルギーで加熱し、放出された遠赤外線の温風をファンで送り出す仕組みの暖房器具です。ファンを搭載しているため、比較的広い範囲に暖かい風を送ることができます。非燃焼系のため環境に優しく、安全性も高いといわれています。

セラミックファンヒーターについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

セラミックファンヒーターの電気代は高い?効率のよい使い方も解説

セラミックファンヒーターは電気代が高いのでしょうか。部屋全体ではなく狭い範囲を暖める際に使用するなど、じつは工夫次第で効率的に使うことができます。本記事では電気代やメリット・デメリット、効率的に使う方法を解説します。

パネルヒーター

パネルヒーターは、輻射熱(遠赤外線の作用によって、直接的に触れていなくても伝わる熱)を利用して空間を暖める暖房器具です。電熱線を加熱して生じた熱をパネルから放熱し、周囲を暖めます。送風をしないため、空気が乾燥しにくく、じんわりとした優しい暖かさが特徴です。
広範囲を暖められる製品から、足だけを暖められるコンパクトな製品まで、幅広い種類のパネルヒーターが販売されています。

パネルヒーターについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

パネルヒーターの電気代は安い?ほかの暖房器具と比較して解説

パネルヒーターの電気代は、ほかの暖房器具と比較して高いのでしょうか?電気代の計算式や、パネルヒーターの電気代を賢く節約するコツについて紹介します。

遠赤外線ヒーター

遠赤外線による輻射熱で空気や体を暖める暖房器具が、遠赤外線ヒーターです。スイッチを入れると比較的すぐに暖まるのが特徴で、発熱体にはハロゲンランプ、カーボン(炭素)、グラファイト(黒鉛)、シーズ(金属管)などがあり、つかわれる素材によって呼び方は若干異なることがあります。

電気ヒーターのメリット

さまざまな種類がある電気ヒーターが、多くのご家庭でつかわれているのには理由があります。主なメリットには下記のようなものがあります。

ガスや灯油といった燃料を使用しないので安全

電気ヒーターの熱源は電気であり、ガスや灯油といった燃料をつかいません。空気が汚れにくくてにおわず、換気が必須ではないため、さまざまな場所でつかえる点は大きなメリットです。コンセントを挿せばすぐに使用できるため、重い燃料を買いに行く必要もありません。

ほかの暖房器具と比べて価格は手頃

電気ヒーターは、エアコンなどと比べるとかなり手頃な価格帯の暖房器具です。メインの暖房器具の補助となる2台目、3台目の暖房器具として、また、デスクの下や脱衣所など狭くピンポイントな場所を暖める暖房器具として購入するケースも多いでしょう。

ファン搭載型でなければ静か

ファン搭載型は、タイプによっては大きめの音がしますが、それ以外は比較的静音性が高いのも電気ヒーターの特徴です。勉強や仕事に集中したいとき、赤ちゃんを起こしたくないときなどにも役立ちます。

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

電気ヒーターのデメリット

さまざまなメリットのある電気ヒーターですが、知っておきたい注意点もあります。主なデメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

部屋全体の暖めには不向き

電気ヒーターは小型でスリムな製品が多く、スペースが限られた部屋などでも設置しやすい一方、広い範囲を暖めるのは苦手です。狭い範囲を集中的に暖めるのに向いています。

電気代がやや高い傾向がある

広い範囲を暖めにくく、暖まるまでに時間もかかるため、頻繁につかっていると電気代がかさんでしまうこともあります。

電気ヒーター使用時の電気代はいくらかかる?

電気ヒーターを使用する際、電気代はどれくらいかかるのでしょうか。「セラミックヒーター」「パネルヒーター」「カーボンヒーター」の3つについて、それぞれ消費電力と1時間あたりの電気代を見てみましょう。
電化製品の1時間あたりの電気代は、次のように算出できます。

<電化製品の電気代の計算式>
1時間あたりの消費電力量(kWh)=消費電力(W)÷1,000×1時間(h)
電化製品の電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kW)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

  • 計算式は、電力量料金単価を31円/kWhで計算しています。

■電気ヒーターの種類ごとの電気代

消費電力 1時間あたりの電気代
セラミックファンヒーター 1,200W 37.2円
パネルヒーター 160W 4.9円
カーボンヒーター 900W 27.9円

電気ヒーターの電気代をほかの暖房器具と比較

電気ヒーターはほかの暖房器具に比べて、どの程度高くなるのでしょうか。ここでは、一般家庭で主に使用される暖房器具のうち、電気ストーブ、こたつ、エアコン、ホットカーペットの電気代と比較してみました。

■電気ヒーターとほかの暖房器具の電気代比較

暖房器具 出力ワット数 1時間あたりの電気代
電気ヒーター(カーボン) 900W 27.9円
電気ストーブ 600~1,200W 18.6~37.2円
こたつ 300~600W 9.3~18.6円
エアコン(8~12畳) 800~900W 24.8~27.9円
ホットカーペット(2畳) 500W 15.5円

比べてみると、ほかの暖房器具に比べて、電気ヒーターは比較的電気代が高めの傾向があることがわかります。

電気ヒーターの電気代を節約するつかい方

電気ヒーターの電気代を節約する4つの方法:・狭い部屋でつかうようにする・エアコンなどほかの暖房器具と併用する・設定温度は低めにする・電気料金プランを見直す

電気ヒーターの電気代を節約するには、どのようなつかい方をすれば良いのでしょうか。節約のポイントを4つご紹介します。

1 狭い部屋でつかうようにする

電気ヒーターは、広い場所をまんべんなく暖めるのには不向きです。暖まるのに時間がかかり、どんどん電気代が上がってしまいます。人の近くで直接的に体を温めたいときに電気ヒーターをつかうようにするといいでしょう。

電気ヒーターは熱を出すときに燃焼しないので、人の近くでも嫌なにおいがせず、空気も汚れません。換気は時々したほうがいいですが、石油ストーブやエアコンのように頻繁に行う必要はなく、使用中もクリーンな空気を保てるでしょう。そのため、狭い部屋でも安心してつかうことができます。
冷え込んだ外から帰ったときに手足を温めたり、デスクで仕事をしているときに足元に置いて冷えを予防したりしたいときは、電気ヒーターがぴったりです。

2 エアコンなどほかの暖房器具と併用する

電気ヒーターの電気代を節約するにあたって、単独で使用しないことは重要なポイントです。速暖性にこだわるなら「石油ファンヒーター」、電源を取らずに使用したいなら「石油ストーブ」、やけどや火災などのリスクを防ぎつつ広範囲を暖めたいなら「エアコン」といったように、暖房器具にはそれぞれ特徴があります。

電気代をできるだけ抑え、効果的に暖をとるなら、各暖房器具の特徴に合ったつかい方をすることが何より大切です。電気ヒーターは、近くをしっかり暖められるのが強みですから、部分的な寒さ対策として使用しましょう。
外から帰ったらエアコンと電気ヒーターを両方つけ、エアコンの温風で部屋全体が暖まるまで電気ヒーターで手足を温めるといったつかい方が正解です。併用し続けると電気代がかさむため、部屋が暖まったら電気ヒーターは消すようにします。

3 設定温度は低めにする

どの暖房器具にもいえることですが、設定温度は低めで使用した方が電気代を節約できます。部屋全体を暖める暖房器具と違って、人の近くを暖かくするのが電気ヒーターですから、それほど設定温度を上げる必要もありません。
手足などの冷えた部分をピンポイントで温めるための暖房器具として、低めの設定温度を維持しましょう。やけどをしない安全な範囲で体を温めれば、設定温度が低めでも電気ヒーターの役割は十分果たせます。

4 電気料金プランを見直す

電気ヒーターの電気代をもっと抑えたいと思ったら、電力会社の切り替えを視野に入れるのもおすすめです。2016年の「電力の小売全面自由化」で、電力会社や料金プランは消費者が自由に選べるようになりました。これまでなんとなく既存の電力会社との契約を維持していた方も、電力会社を切り替えて新しいプランにすることで電気代を抑えられる可能性があります。

「昼間は家にほとんどいない」「テレワークが増えて昼間も家にいることが多い」など、電気をよくつかう時間帯や家族構成などを踏まえて、ライフスタイルに合った料金プランを探してください。「基本料金無料」「夜間になると電力が安い」といったサービスもあるため、最適なプランを選ぶことで電気ヒーター以外の電気代も大幅に削減できる可能性があります。

効果的な電気代の節約方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説

近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。

電気ヒーターの特性を活かしたつかい方で、電気代の節約につなげよう

電気ヒーターは狭い範囲を短時間で暖めるのに向いている暖房機具です。限られたスペースでピンポイントに手足を温められたり、エアコンで部屋全体が暖まるまでの寒さ対策に活用したりすることができます。
ただし、ほかの暖房器具よりも電気代がやや高い傾向があるため、つかい方を工夫しながら、環境に優しい電気ヒーターを活用してみてはいかがでしょうか。

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから
  • 2023年8月1日時点の情報です。
SHARE