ダイソンの羽根なし扇風機の電気代は高い?消費電力や節約法をご紹介

SHARE
  • twitter share
  • facebook share
  • LINE share

ダイソンはサイクロン式掃除機で有名ですが、特徴的な羽根のないデザインの扇風機でもすっかりおなじみとなりました。

スタイリッシュな見た目や充実した機能が魅力的な一方で、ほかの一般的な扇風機や暖房器具と比べて電気代がかかるのではないかと気になる方もいるかもしれません。

ここでは、ダイソンの扇風機の電気代について、ほかの空調家電や暖房と比較しつつご紹介します。併せて、ダイソンの扇風機の特徴や電気代節約につながるつかい方についても見ていきましょう。

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

目次

ダイソンとは?

ダイソンは、シンガポールに本拠地を構える電気機器メーカーです。フィルターの定期的な交換か水洗浄によって、紙パックが不要となるサイクロン式掃除機をはじめて開発した会社として知られます。

1993年、創業者のジェームズ・ダイソンがイギリスに研究センターと工場を設立したのがダイソンのはじまり。2023年3月現在、世界67ヵ国で製品が販売され、1,700人のエンジニアを抱える大企業へと成長しています。
日本では、2015年に世界初の旗艦店が東京にオープンしました。

ダイソンの扇風機の特徴

ダイソンは、掃除機のほかにも、さまざまな製品を開発・製造しています。ここでは、羽根のないデザインとなっているダイソンの扇風機について、どのような魅力や機能があるのか見ていきましょう。

コンパクトでおしゃれなデザイン

ダイソンの羽根のない扇風機は、胴体部分にモーターが組み込まれており、空気を取り込んで上部の開口部へ送る仕組み。
シンプルなデザインはスタイリッシュなインテリアに溶け込みやすく、一般的な冷暖房機器よりも生活感が出にくいところが魅力です。

運転音が静か

ダイソンの扇風機には羽根がないため、運転中も非常に静かです。一般的な扇風機にも静音性に優れた製品はありますが、ダイソンの扇風機は特にモーターの振動音や運転音が静かな扇風機といえます。

羽根がないため、接触事故の心配がない

一般的な扇風機の場合、小さな子どもやペットのいる家庭では、ガードの隙間に指や手足を入れてケガをしないか心配でしょう。その点、ダイソンの扇風機には羽根がないため、ケガのリスクがありません。

掃除が簡単

羽根がないダイソンの掃除機は、クロスなどで全体をぬぐうだけで掃除が完了します。一般的な扇風機の羽根部分にはほこりが付着するため、定期的にガードを外して羽根を掃除しなければなりません。

ヒーター機能を搭載した製品も

ダイソンの扇風機のなかには、涼風モードだけでなく温風モードを搭載したものもあります。
そのため、暑い時期だけでなく肌寒い時期にもつかえる点が魅力。季節ごとに空調家電を変える手間も省ける上、部屋の省スペースにもつながります。

便利なオートモードやスリープタイマー、ナイトモードを搭載

ダイソンの扇風機はオートモードを搭載しており、空気中の汚れや室内の温度に自動で反応します。
また、便利なスリープタイマー機能も搭載。設定した時間が経過すると自動的に電源が切れるため、就寝時などにタイマー設定をすれば電気代の節約効果が期待できます。

さらに、ナイトモードにすれば静音運転へと切り替わり、液晶ディスプレイの表示も暗くなります。就寝時やリラックスタイムを、動作音や光に邪魔されることなく使用できるでしょう。

アプリでコントロールできる

ダイソンの扇風機のなかには、Wi-Fi接続が可能な製品もあります。Wi-Fiに接続すれば、本体をスマートフォンアプリ「MyDyson」から操作することが可能です。

アプリでは、扇風機の予約運転もできます。屋外からも操作できるため、帰宅する前に運転がはじまるようにすれば、帰宅時に室温を最適にしておくことができるでしょう。

空気清浄機としてもつかえる

ダイソンの扇風機には、空気清浄機能を搭載している製品があります。
ハウスダストや花粉、ウイルス、有害ガスやにおいを検知して、微細なPM0.1までの超微小粒子を99.95%除去してくれるため、室内の空気をクリーンに保つことが可能です。

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

ダイソンの扇風機の電気代はどのくらい?

ダイソンの扇風機の電気代はいくらくらいなのか、製品ごとに比較してみましょう。
ここではダイソンの扇風機のうち、涼風モード、温風モード、ファンモードを搭載した3タイプの製品の、1時間あたりの電気代を算出します。

各製品の1時間あたりの電気代は、下記のとおりです。

■ダイソンの扇風機の電気代
製品 Dyson Purifier
Hot+Cool
Dyson Purifier Cool
Dyson Hot+Cool
機能 空気清浄機
ヒーター
扇風機
空気清浄機
扇風機
ヒーター
扇風機
最小/最大消費電力
(W)
空気清浄・涼風モード
6/40
温風モード
1,400
空気清浄・涼風モード
6/40
涼風モード
5.4/26
温風モード
1,200
1時間あたりの電気代 空気清浄モード
0.19~1.24円
温風モード
43.4円
0.19~1.24円 涼風モード
0.17~0.8円
温風モード
37円
製品 Dyson Purifier
Hot+Cool
 
Dyson Purifier Cool
Dyson Hot+Cool
機能 空気清浄機
ヒーター
扇風機
空気清浄機
扇風機
ヒーター
扇風機
最小/最大消費電力
(W)
空気清浄・涼風モード
6/40
温風モード
1,400
空気清浄・涼風モード
6/40
涼風モード
5.4/26
温風モード
1,200
1時間あたりの電気代 空気清浄モード
0.19~1.24円
温風モード
43.4円
0.19~1.24円 涼風モード
0.17~0.8円
温風モード
37円
  • 消費電力は「ダイソン」のサイトの数値を参照しています。
  • 1kWhあたりの電力量料金単価は、31円(税込)を想定して算出しています。

1時間あたりの電気代は、「1時間あたりの消費電力(kWh)×電力量料金(円/kWh)」で算出したものです。
また、電力料料金単価は契約先の電力会社やプランによって異なりますが、今回は公益財団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が、全国の電力料金を踏まえて目安単価として設定した金額を使用しています。

ダイソンの扇風機とほかの家電の電気代を比較

ここからは、一般的な扇風機やエアコン、サーキュレーター、セラミックファンヒーター、電気ストーブの電気代と、ダイソンの扇風機の電気代を比較していきましょう。

なお、各家電の電気代も、ダイソンの扇風機の電気代シミュレーションと同様に、1kWhあたりの電力量料金単価を31円(税込)として算出しています。

扇風機の電気代

最大消費電力が20Wの扇風機を例に、1時間あたりの電気代をシミュレーションします。
まずは、消費電力の単位を「W(ワット)」から「kW(キロワット)」へ変換しましょう。1kW=1,000Wのため、20Wを1,000で割ります。
20W÷1,000=0.02kW

この消費電力に、1kWhあたりの電力料料金単価を掛けます。
0.02kW×31円=0.62円

1時間あたりの扇風機の電気代は、0.62円ということになります。
ダイソンの扇風機は、涼風モードの1時間あたりの電気代が最大1.24円です。製品にもよりますが、一般的な扇風機の方が電気代を抑えられるといえるでしょう。

扇風機の電気代についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

扇風機は電気代の節約に◎!エアコンやサーキュレーターと徹底比較

扇風機は、エアコンと比べて電気代が安いのが魅力。では、扇風機の電気代はエアコンやサーキュレーターと比べてどれほどなのか、節約効果の高いつかい方についてもご紹介します。

エアコンの電気代

エアコンは冷房と暖房で最大消費電力が異なるため、それぞれの1時間あたりの電気代をシミュレーションします。

・冷房の電気代

消費電力が最小110W、最大900Wの冷房を例に1時間あたりの電気代を算出します。
この場合、電気代は3.41~27.9円です。

・暖房の電気代

暖房は冷房よりも最大消費電力が大きくなるため、消費電力が最小110W、最大1,500Wの暖房を例に1時間あたりの電気代を算出します。
この場合、電気代は3.41~46.5円です。

ダイソンの扇風機の1時間あたりの電気代は、涼風モードで最大1.24円、温風モードで最大43.4円です。
よって、ダイソンの扇風機は、冷房よりも安いことがわかります。また、暖房も消費電力によりますが、最大消費電力で運転した場合、ダイソンの扇風機の方が電気代は安くなります

なお、エアコンの実際の電気代は、使用時の気温と設定温度の差によって変動するもの。使用環境次第で電気代も変わってくるため、このシミュレーションはあくまで目安である点に注意しましょう。

エアコンの電気代について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

エアコンの電気代はいくら?計算方法や節約方法などを解説

賢くエアコンをつかうには、まずは実態を知ることが大切です。電気代の計算方法やエアコンの平均的な電気代のほか、電気代の節約方法などについて解説します。

サーキュレーターの電気代

製品にもよりますが、サーキュレーターの消費電力は、一般的な扇風機と大きく差はありません。最大消費電力が20Wとすると、1時間あたりの電気代は最大0.62円ということになります。

ダイソンの扇風機の1時間あたりの電気代は、涼風モードでは最大1.24円のため、サーキュレーターの方が電気代を抑えられる可能性が高いです。

扇風機とサーキュレーターの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

サーキュレーターと扇風機の違いは?特徴と電気代節約のコツ

サーキュレーターと扇風機は、いずれも羽根を回転させて風を起こすものですが、用途が異なります。それぞれの特徴、おすすめの選び方、電気代を節約するコツをご紹介します。

セラミックファンヒーターの電気代

消費電力が最小600W、最大1,200Wのセラミックファンヒーターを例に、1時間あたりの電気代を算出すると、18.6~37.2円です。

ダイソンの扇風機の温風モードは、1時間あたりの電気代が最大43.4円のため、セラミックファンヒーターの方が電気代は安いことがわかります。

電気ストーブの電気代

消費電力が最小300W、最大900Wの電気ストーブを例に、1時間あたりの電気代を算出すると、9.3~27.9円です。

ダイソンの扇風機の温風モードは、1時間あたりの電気代が最大43.4円のため、電気ストーブの方が、電気代が安いことがわかります。

■ダイソンの扇風機とほかの空調家電との電気代の比較
扇風機 エアコン サーキュレーター セラミックファンヒーター 電気ストーブ
ダイソンの扇風機より
電気代は?
安い 高い 安い 安い 安い
扇風機 エアコン サーキュレーター セラミックファンヒーター 電気ストーブ
ダイソンの扇風機より電気代は? 安い 高い 安い 安い 安い

ダイソンの扇風機の電気代は、一般的な扇風機やサーキュレーター、セラミックファンヒーター、電気ストーブと比べると、決して安いわけではないことがわかりました。
一方で、エアコンと比べると電気代は安い傾向となっています。

使用する空調家電によっては、ダイソンの扇風機の電気代が高くついてしまう可能性があります。
しかし、ダイソンには複数の機能を持つ製品が多いため、活用したい方もいるでしょう。次項では、節約効果の高いダイソンの扇風機のつかい方をご紹介します。

ダイソンの扇風機の電気代を節約する方法

ダイソンの扇風機は、つかい方次第で効率よく涼んだり部屋を暖めたりできて、電気代の節約効果も期待できます。
ここからは、節電・節約につながるつかい方や電気料金の見直し方について見ていきましょう。

エアコンと扇風機の併用も検討する

扇風機はエアコンよりも電気代を抑えられますが、真夏や真冬は扇風機だけで乗り切ることは現実的ではなく、実際はエアコンの冷房や暖房と併用して使うケースが多いです。

夏なら扇風機の風にあたることで体感温度が下がるため、エアコンの設定温度を上げて消費電力をカットできます。
一方、冬は温風モードだけで部屋を暖めようとすると部屋全体がなかなか暖まらず、最大消費電力でフル稼働する時間が長くなってしまいます。そこで、ダイソンの扇風機の温風モードとエアコンの暖房を併用すれば、室温と設定温度の差が大きいことによる消費電力の増加を抑えられるはずです。

冬にダイソンの扇風機をつかう際のポイントは、部屋全体が暖まるまではエアコンの暖房をつかい、ある程度暖まってから扇風機の温風モードをつかうこと。メインの暖房器具のサブとして活用すれば、温風モードの電気代を抑えられるでしょう。

温風モードは、狭い部屋や室内温度と設定温度の差が小さい場合に活用する

ダイソンの扇風機の温風モードは、比較的狭い部屋や、室内温度と設定温度の差が小さい環境での使用が向いています
広い部屋や、室内温度と設定温度の差が大きい環境で温風モードを使うと、部屋全体が暖まるまでに時間がかかり、消費電力が増えて電気代も高くなるため、ほかの暖房器具を使用した方がいいでしょう。
広い部屋でダイソンの扇風機をつかいたい場合は、サブの暖房器具として活用するのがおすすめです。

断熱対策をする

ダイソンの扇風機は、一度調節した適温を維持できれば消費電力が抑えられ、電気代の節約につながります。
そのため、部屋の断熱対策をすることもポイントです。

冷気や熱気は、ドアや窓のわずかな隙間からも出入りします。また、夏は窓ガラスから入る日差しによって室内温度が上がることもあります。
こうした隙間や窓ガラスに断熱対策をして、温度変化しにくい環境づくりをしましょう。
手軽にできる断熱対策には、次のようなものがあります。

<冬の断熱対策>
  • 窓に緩衝材や断熱シートを貼る
  • 窓の隙間を埋めるテープを貼る
<夏の断熱対策>
  • 遮熱効果の高いカーテンをつける
  • サンシェードやすだれを窓の外に設置する

契約アンペア数を見直す

契約アンペア数が大きいほど、同時につかえる消費電力も増えます。しかし、契約アンペア数が大きいと、その分電気代の基本料金も高くなるため、その世帯にとって適切なアンペア数で契約することも大切です。

使用電力量に対して電気料金が高いと感じる場合、契約アンペア数が大きいことが原因の可能性もあります。
たとえば、最大でも40Aしか使わない世帯が50Aや60Aで契約していると、それだけ余分に基本料金を支払っていることになります。

ただし、使用電力量に対してアンペア数が少ないと、同時に複数の電化製品をつかうときにブレーカーが落ちる可能性があるため、適切なアンペア数を知る必要があります。
まずは契約しているアンペア数を確認し、世帯人数や使用する電化製品のアンペア数をもとに、適切かどうかを見直すといいでしょう。

電気料金プランや電力会社を見直す

電力会社との契約内容を見直して、プランを変更したり契約先の電力会社自体を切り替えたりすることでも、電気代を節約できる可能性があります
電気代は各電力会社の取り決めた基本料金と、電気使用量に対してかかる電力量料金などで決まり、料金体系は会社やプランによってさまざまです。

電力会社のなかには、公式サイトで電気料金のシミュレーションができるところもあります。
いくつかのプランを比較して、自分のライフスタイルに合っていて、より節約できるプランや電力会社がないか検討してみましょう。

ダイソンの扇風機は電気代を節約できるつかい方を実践しよう

ダイソンの羽根なし扇風機は、一般的な扇風機と比べると電気代が高い傾向がありますが、デザイン性が高く、温風モードもつかえたり空気清浄機能も搭載していたりと、一台で得られるメリットも多いです。
そのため、エアコンと併用してサブの暖房器具としてつかうことで、電気代を抑えつつ便利に活用できるでしょう。

また、契約アンペア数や電力会社との契約内容を見直すことでも、電気代節約につながる可能性があります。
電気代が高いと感じたら契約内容も見直して、より安くできるプランや電力会社へ切り替えることを検討してみてはいかがでしょうか。

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから
  • 2023年3月20日時点の情報です。
SHARE
  • twitter share
  • facebook share
  • LINE share