目次
オーブンの電気代はいくら?種類別や電子レンジと比較して解説

さまざまな機能を持つオーブンがあると、料理の幅がぐんと広がります。料理が好きな人なら、パンやケーキを焼いたり、肉や魚料理を仕上げたりと毎日調理に欠かせないはずです。
しかし、オーブンで調理する場合、調理時間が長い場合が多くなります。電気代が気になるという人もいることでしょう。
本記事では、オーブンについて種類ごとの特徴や電気代を比較するほか、選び方、節電方法を併せてご紹介します。
ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

オーブンの種類と特徴

家庭用として販売されているオーブンには、大きく「オーブンレンジ」「オーブントースター」「スチームオーブン」の3つにわけられます。まずは、3種類のオーブンの特徴をご紹介します。
オーブンレンジ
オーブンレンジとは、電子レンジにオーブンの機能が追加された調理家電のことです。食材を温めたり、冷凍品を解凍したりできるレンジ機能やヒーターで庫内を高温にして食材を焼き上げるオーブン機能のほか、ヒーターから出る赤外線によって食材に焼き目をつけるグリル機能もあります。
レンジ機能はマイクロ波によって食材の中の水分子を振動させることで食材を加熱しますが、オーブン機能とグリル機能の熱源はヒーターです。1台で3つの機能が備えられていて便利なオーブンレンジですが、その分一般的な電子レンジと比べると価格は高くなります。
オーブントースター
オーブントースターは、オーブン機能に特化したトースターのことです。庫内の上下にあるヒーターから出る赤外線で食材を加熱する仕組みで、焼き直しや表面に焼き目をつけることに適しています。
食パンを焼く目的でつかわれることが多いですが、お菓子づくりや簡単な調理につかわれることも。最近ではスチーム機能がついていたり火力が調整できたりするなど、多機能なオーブントースターも多数販売されています。機能が絞られているため、オーブンレンジに比べて価格が安いことも特徴です。
スチームオーブン
スチームオーブンは、スチーム機能がついたオーブンレンジのことです。スチーム機能は、水を加熱して庫内に高温の水蒸気を発生させて食材を加熱します。水蒸気により食材の乾燥を防げるので、ラップなしでもふっくらと温めることができます。
一般的なオーブンレンジと同じく、レンジ加熱や焼く・煮るなどの調理方法のほかに、蒸し調理も可能です。グリル機能がついたハイスペックな機種が多く、価格が高くなる傾向があります。
ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

種類別・オーブンの電気代
オーブンレンジ、オーブントースター、スチームオーブンは、すべて電気で稼働します。これらのオーブンをつかって調理した場合、電気代はどのくらいかかるのでしょうか。オーブン機能をつかった場合にかかる、それぞれの電気代を見ていきましょう。
- 電力量料金単価は31円/kWhで計算しています。
■オーブンレンジ・オーブントースター・スチームオーブンにかかる電気代
オーブンレンジ | オーブントースター | スチームオーブン | |
---|---|---|---|
消費電力 | 1,220W | 1,390W | 1,400W |
10分あたりの電気代 | 約6.30円 | 約7.18円 | 約7.23円 |
30分あたりの電気代 | 約18.91円 | 約21.55円 | 約21.7円 |
1時間あたりの電気代 | 約37.82円 | 約43.09円 | 約43.4円 |
1か月あたりの電気代 (1日1時間使用) |
約1,134.6円 | 約1,292.7円 | 約1,302円 |
1年あたりの電気代 | 約1万3,804.3円 | 約1万5,727.85円 | 約1万5,841円 |
- 参照:パナソニック株式会社「オーブンレンジ NE-MS4B」
- 参照:日本エー・アイ・シー株式会社「グラファイト グリル&トースター(フラッグシップモデル)」
- 参照:パナソニック株式会社「スチームオーブンレンジ NE-UBS10A」
上記のとおり、オーブン機能をつかった場合にかかる電気代は、オーブンレンジ、オーブントースター、スチームオーブンで、それほど大きくは変わりません。
そのため、電気代を気にしてつかいわけるというよりも、作りたいメニューによってつかいわけるのがおすすめです。こんがり焼き目をつけたいのであればグリル機能がついたオーブンレンジ、しっとりふっくら温めたいならスチームオーブン、短時間でトースターなどに焼き目をつけたいならオーブントースターというように、それぞれのオーブンの特性を活かしてつかうオーブンを選択しましょう。
電子レンジの電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電子レンジの電気代はいくら?他の調理器具と比較して解説
家庭で使用頻度の高い電子レンジの電気代は?電気代の目安やオーブンレンジとの使用シーン別の違いや料金を比較します。また、電気代を節約するコツも紹介します
オーブンの選び方

数あるオーブンの中から自分がつかいやすいオーブンを選ぶには、どのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。つかいやすいオーブンを選ぶ際に、確認すべきポイントをご紹介します。
サイズから選ぶ
サイズが大きいほど一度にたくさんの料理が作れるので便利ですが、少ない量で調理する場合には余計な電気代がかかることになるので、家族の人数に合ったサイズのオーブンを選ぶようにしてください。家族の人数が1~2人なら25L以下、3~4人以上なら25~30L、4人以上なら30L以上の容量が目安です。
また、設置したいスペースに収まるサイズかどうかも、確認しておかなければなりません。オーブンは使用時に本体から高熱が発生するため、設置の際には上部や左右に放熱スペースを設ける必要がある場合も。必要な放熱スペースは機種によって異なるので、チェックしておきましょう。
機能から選ぶ
オーブンの「自動あたため機能」は、よくつかわれる機能です。自動あたため機能は、オーブンに搭載されたセンサーの性能が大きく関わっています。
センサーには、食品の重さで判断する重量センサー、庫内の温度で判断する温度センサー、発生した蒸気量で判断する蒸気センサーなどがあります。
本格的に料理をするなら、高性能な赤外線センサーを搭載したオーブンがおすすめ。赤外線センサー搭載機種は、食材表面から出る赤外線量を測定することで、食材表面の温度を判断してムラなく自動加熱することができます。火加減を適切にセーブしてくれるので、節電にもつながるでしょう。
設置できる天板の枚数から選ぶ

セットできる天板が1枚の1段式のオーブンより、2枚セットできる2段式の方が、一度に調理できる量が多くなります。
また、同じ量を調理するときでも、1段式で2度調理をするより、2段式で2つにわけて一度に調理する方が、電気代の節約にもなります。家族の人数が多かったり、まとめて多くの量を調理したりする場合などには、2段式のオーブンがおすすめです。
手入れのしやすさで選ぶ
食材から出る蒸気やソースなどで、オーブンの庫内は予想以上に汚れてしまいます。庫内が汚れているとセンサーの機能に悪影響があるだけでなく、不衛生な環境で調理しなければなりません。
最近ではターンテーブル型ではなく、天井も壁面も床もフラットなオーブンも多くなっていますが、フラットなタイプの方が気づいたときにサッと掃除ができて便利です。
オーブンの電気代を節約する方法

毎日の調理にとても便利なオーブンですが、頻繁につかうからこそ電気代はなるべく節約したいものです。そこで、オーブンにかかる電気代を節約する方法を3つご紹介します。
新しい機種に買替える
古いオーブンをつかい続けている場合には、新しい機種に買替えることが電気代を節約できる可能性が高まります。家電の省エネ性能は毎年進化しているので、最新機種の方が消費電力は小さくなる傾向があるためです。
ただし、オーブンはエアコンや冷蔵庫とは異なり、省エネ性能は大きく変わっていない場合も。現在つかっているオーブンと最新機種の消費電力を比較して、大きく差があるようなら買替えを検討してみましょう。
余熱をうまくつかって調理する
余熱とは、オーブンを使用した後に庫内に残っている熱のことです。電子レンジはマイクロ波を食材にあてることで加熱するため温めた後に庫内は熱くなりませんが、オーブンは調理後10~15分くらいは庫内が温かいまま保たれます。
そのため、オーブンで調理後そのまま庫内に食材を入れっぱなしにしておくと、余熱で火を通すことができます。余熱調理をすることでオーブンの使用時間を短くすることができるので、電気代の節約になります。
2枚の天板をつかって2段調理する

2枚天板がつかえるタイプのオーブンレンジやスチームオーブンの場合には、天板を2枚つかって2段調理をするといいでしょう。
2品の調理を一度で行うことでオーブンの稼働時間を短縮できるため、電気代の節約につながります。食材によっては上下段で焼きムラができる場合もあるので、加熱途中で上下段を入れ替えるなどの工夫をしてください。
電気代の節約について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説
近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。
自分のニーズに合ったオーブンで、毎日の食生活を楽しく豊かに!

オーブンには、オーブンレンジ、オーブントースター、スチームオーブンの3種類があり、それぞれ得意な調理方法が異なることがわかりました。特徴を理解して、調理のレパートリーを広げたり、時短調理に活用したりしていきたいものです。
余熱調理や2段調理などで電気代をうまく節約しながらオーブンをつかって、毎日の食生活を豊かにしていきましょう。
ご紹介したオーブンの節約方法を試してみても、あまり電気代が削減できないと感じる場合には、電力会社や料金プラン変更も選択肢のひとつかもしれません。新電力などの電力会社や電気料金のプランにはさまざまなものがありますので、比較検討して自分のライフスタイルに合ったプランを選んでみてください。
ドコモでんきで、お得なdポイント還元を実現。お申込みはこちらから

- 2024年1月1日時点の情報です。