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電気とガスはまとめたほうがお得なの?メリット・デメリットを紹介

電気・ガスの小売全面自由化で異業種からの参入が相次ぎ、電力会社は「選ばれるサービス」を目指して、多彩な料金メニューやプランを打ち出すようになりました。そうしたサービスのひとつが、電気・ガスをセットで申し込むことで料金が割引になるサービスです。
「お得になるならまとめたいけど、デメリットはないの?」「たくさんある電力会社・ガス会社の何を見て選べばいいの?」など、セットプランについて詳しく知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、電気代とガス代をまとめる料金プランのメリット・デメリットのほか、契約時の注意点などについて紹介します。
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電気・ガスの小売自由化で、電力とガスをまとめたプランが実現

2016年、一般家庭を含めた電力の小売完全自由化がスタートしました。「発電」「送配電」「小売」の3部門がある電力事業のうち、いち早く自由化した発電部門に遅れること21年。工場などの特別高圧分野、高圧分野から始まった段階的な自由化が、ようやく家庭向けの低圧分野でも実現したのです。
自由化の目的は、これまで特定の事業者の独占状態だった電力事業を開放することで事業者の健全な競争を促し、電気料金の抑制やサービスの多様化につなげること。これにより、地域の電力会社しか選択肢がなかった電気購入先の選択肢が広がり、消費者は自分のライフプランに合うサービスを選べるようになりました。
2017年には、電力に続いてガスの小売全面自由化も実現。電力と同様、住んでいるエリアによって割り振られていたガス会社以外に、ニーズに合ったガス会社を選択することが可能になりました。
また、電力とガスの両方が自由化したことで、両方を取り扱う会社も増加。電気・ガスをそれぞれ別の会社で契約するよりも、1社にまとめたほうが割安になるプランが展開されるようになったのです。
電力自由化について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電力自由化とは?目的やメリット・デメリットなどを解説
2016年4月にスタートした電力の小売全面自由化は、どのような目的で行われたのでしょうか。電力自由化の目的やメリット・デメリット、電力会社の選び方などを解説します。
電気やガスの契約を乗り換えても、安全性・安定性は変わらない
新規参入した異業種への乗り換えを考えたとき、気がかりなのが電力・ガスの供給の安定性や安全性です。
「料金プランが安くなっても、供給が不安定になるのは避けたい」「契約した会社がサービスから撤退してしまったら、電気やガスが届かなくなるのでは?」と、不安になる人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、契約する会社が変わっても、電力やガスの品質や供給体制が変化するわけではありません。
前述したとおり、電力には「発電」「送配電」「小売」の3部門があり、自由化したのは小売のみです。発電と送配電は、これまでの地域の電力会社が担っています。ガスに関しても「供給」は地域の都市ガス会社が担うため、これまでと同じように使用することができます。
つまり、電力やガスの契約先を変えるということは「販売業者を変える」ということであり、安全性や安定性に影響が及ぶことはないのです。
電気とガスをまとめて契約するメリット

電気・ガスの両方を販売している会社の多くは、両方のセットプランを提供しています。電気・ガスをまとめて契約することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
セット割引で光熱費が安くなる
電気・ガスをセットで契約した場合、基本料金および電力量料金の合計額から割引が受けられる「セット割」プランが適用され、光熱費が安くなる可能性があります。
光熱費は生活を維持する上で欠かせないものですが、自分たちの工夫次第で支出を抑えられる費用でもあります。在宅勤務の増加で自宅の光熱費が上がっている場合などは、セット割を適用することで、光熱費のベースの料金を下げられる可能性があります。
支払先をまとめられる
セット契約にすると、電気とガスの支払先が1つにまとまります。支払いの時期や口座、請求書が一本化されるため、毎月の支払管理がぐっと楽になるでしょう。契約書など、保存する書類の量も少なくて済むはずです。
万が一トラブルが起きた際の問い合わせ先も1つなので、迷うことがありません。
引越し時の手続きが楽になる
電気とガスの契約先が1つなら、引越しの際の手続きも1回で済みます。
電気とガスを別々の会社で契約していると、新しい住まいに転居する際にそれぞれの会社へ連絡して、停止や開始、住所変更の手続きをしなくてはなりません。場合によっては、何度か立ち会うことにもなるでしょう。
1度の手続きで済めば、忙しい引越しの前後にやることが減り、ほかの作業に時間をつかうことができます。
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電気とガスをまとめて契約するデメリット

メリットが注目されることが多い電力とガスのセット割ですが、デメリットも存在します。電気とガスをまとめて契約するデメリットも併せて確認しておきましょう。
初期費用や違約金がかかる場合もある
原則として、電気とガスをセット割にする際に初期費用はかかりません。しかし、契約する事業者やプランによっては、新規契約や解約の際に事務手数料や違約金などがかかることがあります。
特に、セット割には「電気とガスをまとめて支払う期間」を定めた上で割引する契約が多いため、途中でプランを切り替えたり、ほかの電力会社に乗り換えたりするときには注意が必要です。料金が安くなるからといって安易な契約は避け、契約書類をしっかり見直す必要があります。
どちらかの料金に割引が適用されないことがある
電気とガスをまとめる場合、多くの人がそれぞれの料金の割引を期待するでしょう。しかし、実際には「電気とガスの料金を合算した金額から◯%」のような割引の料金プランが多く、電気とガスの基本料金が両方とも安くなるわけではない場合もあります。
料金プランによっては、それぞれを単体で契約したほうが全体の料金を抑えられる場合もあるでしょう。
最初の契約手続きが面倒
電気とガスのセット割プランを申し込む場合、現在のプランをいったん解約し、新たにセット割プランを申し込む必要があります。セット割を求めてほかの電力会社に乗り換える場合、現在契約する電力会社やガス会社との契約そのものを取りやめて新しい会社と契約を結ぶことになり、その点では手続きが煩雑になるでしょう。
電気とガスをまとめて契約する際の注意点

電気とガスをまとめて契約する際には、気をつけるべきこともあります。具体的には、次のような点に注意しましょう。
現在の電気代とガス代を確認しておく
セット割引が適用されても、すべての家庭で電気代の節約につながるとは限りません。電気とガスをセットにしても光熱費が変わらなかったり、個別のプランを組み合わせたほうが安くなったりするケースもあります。そのため、現在の電気やガスの料金をあらかじめ確認してから、慎重にシミュレーションをする必要があります。
電気やガスの供給エリアを確認する
電気やガスの供給エリアは、住んでいる地域によって異なります。そのため、電気とガスのどちらかが供給対象外だと、セットでの申込みができないため注意しましょう。事前に供給エリアを確認しておくことをおすすめします。
違約金などがかかるかチェックする
一度電気とガスのセット割プランに申し込むと、解約時に違約金がかかることがあります。契約期間途中で解約する場合には違約金がかかる会社もあるので、契約する前に念のため確認しておきましょう。
電気代を節約する方法

電気とガスのセット割で契約すると、電気代の節約につながる可能性が高いといえます。さらに電気代を削減したい人のために、基本的な電気代の節約方法もご紹介します。
古い電化製品を買替える
電化製品の節電機能は、日進月歩で進化しています。10年前と今では省エネ性能が格段に違うため、節約してもなかなか電気代が下がらない場合には、買替えを視野に入れましょう。
電化製品のつかい方を見直す
電化製品のつかい方を見直すだけで、節約につながることもあります。
つかっていないコンセントはプラグから抜く、人がいない部屋の電気を消す、夏はトイレの温水機能を切るなど、余計な電力を消費しないつかい方を心掛けてみてください。
電気料金のプランを変更する
電気料金のプランによっても、電気代は異なります。夜型の生活なら夜だけ電気代が安くなる時間帯別電気料金プランに切り替えるなど、ライフスタイルに合ったプランの設定が電気代の節約につながります。
電気代の節約について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説
近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。
ガス代を節約する方法

ガス代を節約する方法も3つご紹介します。少しつかい方に気をつけるだけで、ガス代を削減することができます。
料理の火のつかい方を見直す
ガスコンロは、火力が弱すぎても、強すぎてもガス代が無駄になります。弱すぎると温めるのに時間がかかり、強すぎると鍋底から炎がはみ出して、いずれも非効率だからです。
鍋底のサイズに合わせた火力で調理をすると、無駄なくガスの熱を利用することができて節約につながります。
お風呂の入り方を変える
お湯の温度が下がると自動的に追い炊きする「自動運転」機能は便利ですが、ガス代がかさむ原因のひとつです。必要なタイミングで追い炊きをするほうが電気代の節約になるため、オフにしておきましょう。
こまめに蓋をして湯温が下がるのを防いだり、家族が連続して入るようにしたりするのも効果的です。
ガス会社との契約を変える
電気代と同様、ガスの料金プランにもさまざまなものがあるため、ガス会社を切り替えることでガス代が安くなることがあります。「思いつく節約方法はほとんど実行しているけど、まだガス代が高い」と感じたら、ガス会社の変更を検討してみてください。
必要に応じて、さまざまな電気料金プランも検討しよう

電力・ガスの小売自由化で、自分のライフスタイルに合わせて契約する会社を選べるようになりました。多くの事業者が小売に参入し、個性のあるプランを数多く展開しています。電気とガスをまとめて契約することで基本料金が下がるなどのメリットもありますが、解約に縛りがあるなどのデメリットもあります。
「もっと節約したい」「もっと効率的に電気とガスをつかいたい」と思ったら、さまざまな事業者の提供する電気料金のプランを比較検討した上で切り替えも検討してみましょう。
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- 2024年1月1日時点の情報です。