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冷凍庫の電気代はいくら?選び方のポイントや節電方法を紹介
近年、在宅時間の増加や食品値上げラッシュなどの影響で、家庭用冷凍庫を導入するご家庭が増えています。
セールで冷凍食品などをまとめ買いしたとき、多くの食材を保存できる冷凍庫は頼もしい存在です。
しかし、いざ導入を考えると気になるのが電気代。節約のためにと冷凍庫を導入しても、電気代がかさむようでは本末転倒ですよね。
本記事では、冷凍庫のサイズ別にかかる電気代や、簡単にできる節電対策をご紹介します。導入を考えている人は、冷凍庫の選び方のポイントを参考にしてみてください。
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食品を-18℃程度で保存する家庭用冷凍庫
家庭用冷凍庫とは、その名のとおり一般家庭での使用に特化した冷凍庫です。
業務用冷凍庫が-20℃以下の低温で保存できるのに比べ、家庭用は-18℃程度。容量やサイズもコンパクトなものが中心となっています。
コロナ禍で在宅時間が増えたこともあり、各メーカーでの取扱いも増えてきましたが、冷蔵庫に比べるとラインナップは少なめのようです。
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サイズ別・冷凍庫の電気代
冷凍庫は、製品によって電気代が変動します。サイズが大きいほど電気代は高くなる傾向がありますが、メーカーや本体性能の違いによってその限りではありません。
ここでは、冷凍庫のサイズ別に、1か月間と1年間にかかる電気代の目安を見ていきましょう。
<冷凍庫の1年間にかかる電気代の計算式>
冷凍庫の1年間にかかる電気代=年間消費電力(kWh/y)×電力量料金単価(円/kWh)
- 計算式は、電力量料金単価を31円/kWhとして計算しています。
31Lの冷凍庫の電気代
31Lの冷凍庫はビジネスホテルにある小型冷蔵庫のようなサイズ感で、書斎などの小さなスペースに置いたり、キッチンにある冷蔵庫の補助としてつかったりするのに便利な大きさです。
年間消費電力量は111kWh/yとします。
- 参考:アイリスオーヤマ「PF-A31FD-W」
<31Lの冷凍庫の電気代>
1か月の電気代:111kWh/y÷12か月×31円/kWh=約286.75円
1年間の電気代:111kWh/y×31円/kWh=約3,441円
60Lの冷凍庫の電気代
60Lの冷凍庫は、観光ホテルや旅館などで見かける冷蔵庫のようなサイズ感で、コンパクトな見た目以上に容量があり、作り置きのおかずや冷凍食品などを整理して保存するのに適しています。
年間消費電力量は132kWh/yとします。
- 参考:アイリスオーヤマ「IUSD-6B-W」
<60Lの冷凍庫の電気代>
1か月:132kWh/y÷12か月×31円/kWh=約341円
1年間:132kWh/y×31円/kWh=約4,092円
100Lの冷凍庫の電気代
100Lの冷凍庫は単身世帯向けの冷蔵庫と同程度の容量で、冷凍食品をストックしたり、肉や魚など大きめの食材を保存したりするのに重宝するサイズです。
年間消費電力量は260kWh/yとします。
- 参考:アイリスオーヤマ「ICSD-10A-W」
<100Lの冷凍庫の電気代>
1か月:260kWh/y÷12か月×31円/kWh=約671.77円
1年間:260kWh/y×31円/kWh=約21,780円
175Lの冷凍庫の電気代
175Lの冷凍庫は単身~2人世帯向けの冷蔵庫と同じくらいの容量があり、まとめ買いした冷凍食品や大きな食材も余裕で保存できます。このサイズになると本体がかなり大きくなるので、置き場所の確保も課題となるでしょう。
年間消費電力量は282kWh/yとします。
- 参考:アイリスオーヤマ「IUSD-18A-W」
<175Lの冷凍庫の電気代>
1か月:282kWh/y÷12か月×31円/kWh=約728.5円
1年間:282kWh/y×31円/kWh=約8,742円
292Lの冷凍庫の電気代
292Lの冷凍庫は2人世帯向けの冷蔵庫と同等サイズで、家庭用冷凍庫としては最大クラス。大物食材の大量備蓄に適しており、構成人数の多い世帯や、食にこだわるご家庭にもおすすめです。
年間消費電力量は250kWh/yとします。
- 参考:アイリスオーヤマ「ICSD-29A-W」
<292Lの冷凍庫の電気代>
1か月:250kWh/y÷12か月×31円/kWh=約645.73円
1年間:250kWh/y×31円/kWh=約7,750円
それぞれのサイズの冷凍庫の電気代を表にすると、下記のとおりです。
■サイズ別・家庭用冷凍庫の電気代
冷凍庫のサイズ | 年間消費電力量 | 1か月の電気代 | 1年間の電気代 |
---|---|---|---|
31L | 111kWh | 約286.75円 | 約3,441円 |
60L | 132kWh | 約341円 | 約4,092円 |
100L | 260kWh | 約671.67 円 | 約8,060円 |
175L | 282kWh | 約728.5円 | 約8,742円 |
292L | 250kWh | 約645.83 円 | 約7,750円 |
冷凍庫のサイズが上がるにつれて消費電力量と電気代は増えていますが、292Lの冷凍庫は175Lの製品を下回りました。
このように冷凍庫の電気代は、容量だけでなく、性能や仕様といったほかの要素でも変動することがわかります。
冷蔵庫の電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。
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冷凍庫の選び方のポイント
冷凍庫には容量の違いのほかにも、冷却方式や開閉方式といったバリエーションがあります。
購入する際はそれぞれの特徴や、メリット・デメリットを知った上で選ぶことが大切です。ここでは、自分に合った冷凍庫の選び方について解説します。
容量はどのくらい必要か
100L以上となる大容量タイプの冷凍庫は、冷凍食品や作り置きのおかずを大量にストックできるほか、お取り寄せの冷凍品も梱包のまま保存することができます。100L未満の小型タイプは、まとめ買いをした食材やメインの冷蔵庫に入りきらないものを保存する、サブ的な役割につかわれることが多いようです。
大きいほど便利と思われがちな冷凍庫ですが、容量が増えれば本体価格が上がり、設置に必要なスペースも広くなります。ご家庭での用途や生活環境を考え、適したサイズを選びましょう。
冷却方式はどれが合うか
一般的な家庭用冷凍庫の冷却方式は、「直冷式」と「ファン式」の2種類です。
直冷式は、冷凍庫内の冷却器で作られた冷気を循環させる方式で、自然対流で庫内を冷やすため食品に直接冷気があたらず、鮮度を長く保つことができます。ファンがない分、消費電力が小さく、電気代を安く抑えられますが、ファンによる自動霜取りも行われないので、年に数回の霜取り作業が必要です。
一方のファン式は、冷凍庫の奥に冷却器を設置し、ファンの動力で冷気を循環させるというもの。ファンによって庫内を均一に冷やすことができ、面倒な霜取りも必要ありませんが、電気代は直冷式よりもやや高め。また、ファン稼働時の運転音が大きいため、気になる人は静かな部屋での使用は避けた方が良さそうです。
ドアの開閉方式はどれがつかいやすいか
冷凍庫のドアの開閉方式には、主に「チェスト式」「引き出し式」「前開き式」の3種類があります。
チェスト式は上側にドアがあるタイプ。冷気は下に溜まるので、開閉時に冷気が逃げにくい構造です。前方にスペースがなくても開閉できるため、狭い場所にも置くことができます。
引き出し式は、タンスのように扉を手前に引き出すタイプ。庫内全体を見渡せるので内容物の確認がしやすく、奥に入れたものも簡単に取り出せます。本体上部にレンジなどを置いて活用できるのも特徴です。
前開き式は扉を手前に開くタイプ。一般的な冷蔵庫と同様のため扱いやすく、内容物の整理や内部の掃除がしやすいというメリットがあります。
自分の冷凍庫のつかい方に合わせて、適した開閉方式の冷凍庫を選ぶといいでしょう。
間仕切りの数はどれくらい欲しいか
食材を種類や用途によって分けて保存したいときに便利な間仕切り。どれくらいの数が設置されているのかもポイントです。
たくさんある方がつかい勝手が良さそうに思えますが、多すぎると庫内全体に冷気が行き渡りづらくなり、冷却効率が下がってしまいます。あらかじめ庫内に入れるものを想定し、適切な数であるかを確認してから購入するといいでしょう。
冷凍庫の電気代を節約する5つの方法
冷凍庫は常に電源を入れた状態でつかう家電のため、節電のために電源を切ることができません。では、どうしたら電気代を節約できるのでしょうか?ここでは5つの方法をご紹介します。
庫内に隙間なく食材を詰め込む
冷蔵庫の場合、食材を入れすぎると冷気の通り道がふさがれ、冷却効率が下がるのが一般的。しかし、冷凍庫は隙間なく食材を詰め込んだ方が冷却効率は上がり、電気代の節約につながります。
これは、冷凍された食材が保冷材の役割を果たすことで庫内の温度を低く保ち、冷却にかかる電力が抑えられるためです。
扉の開閉頻度を減らす
冷凍庫の扉を開け閉めすると、冷気が逃げて外気が入り込み、庫内の温度が上昇します。再び冷却するまでに多くの電力を消費するため、電気代がかかってしまいます。
冷凍庫を開ける際は、あらかじめ取り出す食材を決めておき、開閉頻度や開けっ放しの時間を減らすよう心掛けましょう。
熱いものは冷ましてから入れる
作り置きのおかずやカレーの残りなどの調理品を保存する際は、きちんと冷ましてから冷凍庫へ入れましょう。
まだ熱が残っている状態で入れてしまうと庫内全体の温度が上がり、ほかの冷凍中の食材が傷んでしまう原因に。もちろん、庫内を再び冷やすために電気代もかさんでしまいます。
壁から適切な間隔で設置する
冷凍庫を設置する場合、本体の上部・背面・側面に、数cm~10cm程の放熱スペースが必要です。スペースが狭いと放熱がうまくいかず、庫内の温度が上がってしまう可能性があります。
また、直射日光があたる場所や、ガスコンロなどの熱源付近への設置も、温度上昇の要因となるため避けた方がいいでしょう。
古い冷凍庫なら買替えも検討する
古い型の冷凍庫をおつかいの場合には、買替えるのもひとつの方法です。生活家電の省エネ性能は年々向上しており、新しい製品ほど消費電力量が少なくなる傾向があります。
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2022年版」によると、151L~200Lの家庭用冷凍庫の場合、2016年に423kWhだった年間消費電力量(平均値)は、2021年に320kWhへと推移。1年間の電気代に置き替えると、3,193円の節約になる計算です。
電気代の節約方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。
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常時稼働している冷凍庫だからこそ、節電意識を高めて電気代をお得に!
冷凍庫は常に稼働しているという性質上、節電意識を持ちづらい家電ですが、わずかな工夫と習慣で電気代を節約することができます。
また、省エネ性能が向上した新製品が毎年のように発売されているため、古い機種を買替えるだけで節電につながる可能性も。さらに、電気料金プランの見直しなども併せて検討すれば、ご家庭全体の電気代を安くできるかもしれません。この記事を参考に冷凍庫の効率的なつかい方をマスターして、お得で豊かな生活を送りましょう。
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- 2023年11月1日時点の情報です。