パソコンの電気代はいくら?ノート・デスクトップで消費電力を比較

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パソコンは1人1台持つ時代となり、生活必需品として欠かせなくなりました。よくつかうため、パソコンはいつもスリープ状態で、電源を入れっぱなしにしている人も多いのではないでしょうか。

最近は働き方の多様化により、在宅で仕事をする人も多く、パソコンにかかる電気代が気になるという声もよく聞かれます。

そこで本記事では、パソコンの種類によってかかる電気代の違いについて解説。パソコン使用時の電気代を節約する方法についても詳しく見ていきましょう。

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目次

パソコンの電気代の目安

パソコンを使用することでかかる電気代の目安は、いくらくらいなのでしょうか。まずは、ノートパソコン、デスクトップ型パソコン、ゲーミングパソコンの電気代の目安について紹介します。

<電化製品の電気代の計算式>
1時間あたりの消費電力(kWh)=消費電力(W)÷1,000×1時間(h)
電化製品の電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kW)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

ノートパソコンの電気代

ノートパソコンとは、ディスプレイやキーボードなど、パソコンをつかうのに必要な機能が本体と一体化したタイプのパソコンです。

消費電力はメーカーによって異なりますが、標準時で約6.9W、最大時で約65W、スリーブ時で約0.4Wと幅があります。そのため、標準時の消費電力である約6.9Wで電気代を計算すると、下記のようになります。

<ノートパソコンを1時間使用した場合の電気代>
6.9W÷1,000×1h×31円/kWh=約0.21円

1時間使用した場合の電気代は約0.21円です。
1日に8時間使用すると仮定して計算すると、下記のようになります。

<ノートパソコンを1日8時間使用した場合の1か月の電気代>
約0.21円×8h×30日=約50.4円

<ノートパソコンを1日8時間使用した場合の1年間の電気代>
約0.21円×8h×365日=約613.2円

ノートパソコンを1日8時間、1年間つかった場合、電気料金は600円程度であることがわかりました。

デスクトップ型パソコンの電気代

デスクトップ型のパソコンは、パソコン本体とディスプレイがわかれているタイプです。消費電力は、ディスプレイと本体が一体型タイプか分離型タイプかによっても異なります。ここで参考にする一体型タイプの場合、標準時で約35W、最大時で約122W、スリーブ時で約3.8Wとそれぞれ幅があるため、標準時の消費電力35Wで計算します。

<デスクトップ型パソコンを1時間使用した場合の電気代>
35W÷1,000×1h×31円/kWh=約1.09円

1時間使用した場合の電気代は約1.09円です。
では、1日に8時間使用すると仮定して計算すると、下記のようになります。

<デスクトップ型パソコンを1日8時間使用した場合の1か月の電気代>
約1.09円×8h×30日=約261.6円

<デスクトップ型パソコンを1日8時間使用した場合の1年間の電気代>
約1.09円×8h×365日=約3,182.8円

デスクトップ型パソコンは、ノートパソコンと比べて電気代が5倍程度かかることがわかりました。

ゲーミングパソコンの電気代

ゲーミングパソコンとは、ゲームをするための機能が搭載された高性能のパソコンです。デスクトップ型、ノート型などの種類がありますが、ここではデスクトップ型のゲーミングパソコンを参考にして見ていきましょう。

ゲーミングパソコンは使用するCPUやグラフィックボードの性能によって消費電力が大きく異なり、一般的にはハイスペックになるほど消費電力が大きくなる傾向があります。また、パーツのスペックによって600W前後のミドルスペックや、1,200W前後のハイエンドスペックなどのクラスにわかれています。ここでは、消費電力800Wとして計算します。

<ゲーミングパソコンを1時間使用した場合の電気代>
800W÷1,000×1h×31円/kWh=24.8円

1時間使用した場合の電気代は24.8円です。
では、1日に8時間使用すると仮定して計算すると、下記のようになります。

<ゲーミングパソコンを1日8時間使用した場合の1か月の電気代>
24.8円×8h×30日=5,952円

<ゲーミングパソコンを1日8時間使用した場合の1年間の電気代>
24.8円×8h×365日=7万2,416円

ノートパソコンと比べると約116倍、デスクトップ型パソコンと比べると約23倍、ゲーミングパソコンは電気代が多くかかることがわかりました。

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パソコンの消費電力が大きくなるタイミング

そもそもパソコンは、いつも一定の電力を消費しているわけではありません。パソコンに負荷がかかる動作をしたときに消費電力が大きくなり、電気代も上がりやすくなります。では、どのような場合に消費電力が大きくなるのでしょうか。

動画編集や写真の加工を行う

動画を編集したり、写真の加工を行ったりする場合、パソコンは処理しなければならないデータ量が増えます。
読み込むデータや処理する工程が多いほどCPUなどに負荷がかかり、消費電力が大きくなってしまうのです。

複数のディスプレイやアプリが開いている

パソコンを外部モニターに接続してつかうなど、複数のディスプレイを使用するケースもあるでしょう。つかっているディスプレイが多いほど消費電力は大きくなります。アプリについても同様で、同時にいくつものアプリを立ち上げている場合は注意が必要です。

動画視聴やゲームをしている

動画を視聴したり、高画質のゲームをしたりする場合も、消費電力が大きくなる場合があります。美しい映像やグラフィックを映し出すときに、CPUやグラフィックボードが多くの電力を消費します。

起動時とシャットダウン時

パソコンの電源を入れるとOSが起動して必要なアプリを立ち上げていくので、消費電力が大きくなります。また、シャットダウンする際にも情報の読み込みや保存作業を行うため、パソコンに負荷がかかり、消費電力も大きくなるのです。

パソコン周辺機器の電気代の目安

パソコン使用時には、さまざまな周辺機器を使用する人も多いでしょう。ディスプレイやルーターなど、主な周辺機器は電気代がどのくらいかかっているのでしょうか。

ディスプレイの電気代

ディスプレイは一般的に、画面サイズが大きくなればなるほど、消費電力も大きくなります。
ここでは、コンパクトな21.5型液晶ディスプレイの年間消費電力量を31.8kWh、27型ワイド液晶ディスプレイの年間消費電力量を42.7kWhとして電気代を計算します。

<21.5型液晶ディスプレイを1年間使用した場合の電気代>
31.8kWh/y×31円/kWh=985.8円

<27型ワイド液晶ディスプレイを1年間使用した場合の電気代>
42.7kWh/y×31円/kWh=1,323.7円

27型ワイド液晶ディスプレイの方が、21.5型液晶ディスプレイよりも約1.3倍電気代がかかることがわかりました。

Wi-Fiルーターの電気代

Wi-Fiルーターを使用する場合、通信方式や接続台数などの使用状況によって消費電力は変わってきますが、一般的に速度が速いルーターほど消費電力が大きいといわれています。ここでは、867mbps・Wi-Fi 5対応Wi-Fiルーターと2402Mbps・Wi-Fi 6対応Wi-Fiルーターの電気代を比較してみましょう。

867mbps・Wi-Fi 5対応Wi-Fiルーターの消費電力を9W、2402Mbps・Wi-Fi 6対応Wi-Fiルーターの消費電力を18Wとして計算します。

<867mbps・Wi-Fi 5対応Wi-Fiルーターを使用した場合の電気代>
1日使用:9W÷1,000×24h×31円/kWh=約6.70円
1年使用:約6.70円×365日=2,445.5円

<2402Mbps・Wi-Fi 6対応Wi-Fiルーターを使用した場合の電気代>
1日使用:18W÷1,000×24h×31円/kWh=約13.39円
1年使用:約13.39円×365日=4,887.35円

2つの製品を比較したところ、867mbps・Wi-Fi 5対応Wi-Fiルーターに対して、2402Mbps・Wi-Fi 6対応Wi-Fiルーターの電気代は約2倍かかることがわかりました。

パソコンの電気代を節約する6つの方法

パソコンの電気代を節約する6つの方法・ディスプレイの輝度(明るさ)を下げる・省電力モードを使用する・スリープとシャットダウンをつかいわける・つかわないときはコンセントからプラグを抜く・新しいモデルに買い替える・電気プランを見直す

パソコンにかかる電気代を節約するためには、実際にどのような方法があるのでしょうか。ここでは6つの節約方法をご紹介します。

1 ディスプレイの輝度(明るさ)を下げる

パソコンのディスプレイは、画面の輝度(明るさ)が高ければ高いほど電力を消費します。パソコンの消費電力を抑えるためには、ディスプレイの輝度を下げましょう。

最近は削減したいW(ワット)数を確認して輝度を設定できる製品も登場していますので、そういった製品を選ぶのもおすすめです。また、ディスプレイが明るすぎると、目に負担がかかり、疲れを感じやすいですので、支障のない範囲で少し輝度を落としてみてください。

2 省電力モードを使用する

最近のパソコンには省電力モードが搭載されている製品も多くあります。ディスプレイの輝度を自動調整してくれるなどの機能が搭載されているので、自分仕様にカスタマイズすれば消費電力を抑えることができます。

特に、ノートパソコンの場合は外出先でバッテリーを使用することも多いので、省電力モードにすることでバッテリーの駆動時間も延ばせます。

3 スリープとシャットダウンをつかいわける

シャットダウンはすべての機能を停止してパソコンの電源をオフにし、スリープは作業内容を一時的にメモリに保管して低消費電力状態で待機することです。シャットダウンした場合、待機電力はゼロになりますが、再起動するまでの時間がかかる上に、起動時に消費電力も大きくなります。

一方のスリープは待機電力がかかりますが、再起動には時間がかからず、電力の消費もありません。一般的に90分を超えて作業を中断するならシャットダウン、90分以内ならスリープを選択するのが節電には効果的といわれています。

4 つかわないときはコンセントからプラグを抜く

パソコン以外の家電製品も同様ですが、電源をオフにしていたとしても、コンセントにプラグを挿しっぱなしにしていると待機電力がかかってしまいます。そのため、パソコンを長時間つかわない場合は、コンセントからプラグを抜いておきましょう。

ただし、デスクトップ型パソコンの場合は、コンセントを抜くと本体内蔵電池を使用することになるため、コンセントを挿したままにすることが推奨されています。

5 新しいモデルに買い替える

パソコンに限ったことではありませんが、電化製品の省エネ性能は年々向上していますので、新しいモデルの方が節電効果は高くなります。

一般的にパソコンは、1日8時間程度の使用だと、5年程度で買い替えた方がよいともいわれています。不具合なく使用できる状態でも、新しいモデルの方が消費電力は抑えられるのです。

電気代の節約方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説

近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。

6 電気プランを見直す

2016年に電力の小売全面自由化が決まり、電力会社や電気料金プランを自由に選べるようになりました。今や、たくさんの事業者が電力小売業に参入しています。

事業者ごとにさまざまな料金プランがありますので、比較・検討した上でご自身のライフスタイルに合った電気料金プランを選びましょう。

電力会社の乗り換えについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電力会社は乗り換えたほうがお得?選び方の注意点、手続きを解説

電力会社を乗り換えることで、電気代が安くなる可能性があります。電力会社を乗り換える方法や乗り換えを検討したいタイミングなどを紹介します。

電気代の節約を意識しながらパソコンを活用しよう

現代人の生活に欠かすことのできないパソコン。パソコンの種類や周辺機器の有無などによって、消費電力は大きく変わります。使用頻度が高い電化製品だからこそ、消費電力が増えるタイミングや節約方法を知り、効率的に使用することが重要です。

少しでも電気代を抑えたいという人は、パソコンのつかい方を見直してみてはいかがでしょうか。

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  • 2023年11月1日時点の情報です。
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