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一人暮らしの電気代は平均いくら?高くなる時期と節約方法を解説

一人暮らしをしていると毎月さまざまな支出が発生しますが、毎月必ずかかる電気代は、なるべく節約したいと考える人も多いでしょう。近年は電力不足の影響によって電気代が高騰傾向にあるため、家電製品のつかい方を見直すことが大切です。
そこで本記事では、一人暮らしの場合の電気代の平均額はいくらなのか、シーズンや地域別のデータをご紹介します。また、電気代の算出方法や、効果的な節電・節約の方法についても解説していますので、参考にしてみてください。
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一人暮らしの電気代の平均額は?

まずは、一人暮らしの場合の電気代の平均額を見ていきましょう。ここでは、「1年の平均金額」「季節別の平均金額」「地域別の平均金額」の3つに分けてご紹介します。
電気代の平均額
総務省の家計調査によると、2022年における一人暮らし世帯の1か月あたりの電気代平均額は6,808円となっています。2007年の4,501円と比べると、2,307円も高騰していることがわかります。
■一人暮らしの電気代の平均額
年数 | 電気代 |
---|---|
2007年 | 4,501円 |
2008年 | 4,868円 |
2009年 | 4,769円 |
2010年 | 5,016円 |
2011年 | 4,801円 |
2012年 | 5,141円 |
2013年 | 5,482円 |
2014年 | 5,565円 |
2015年 | 5,599円 |
2016年 | 5,320円 |
2017年 | 5,392円 |
2018年 | 5,852円 |
2019年 | 5,700円 |
2020年 | 5,791円 |
2021年 | 5,482円 |
2022年 | 6,808円 |
出典:総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯」
季節別の電気代の平均額
続いて、2022年のシーズンごとの一人暮らし世帯の電気代の平均額を見ていきましょう。
■シーズン別・一人暮らしの電気代の平均額(2022年)
シーズン | 一人暮らしの電気代の平均額 |
---|---|
1~3月 | 7,749円 |
4~6月 | 6,333円 |
7~9月 | 6,418円 |
10~12月 | 6,557円 |
出典:総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯」
電気代は、使用した翌月に金額が決定するため、使用月と請求月は同じではありませんが、冷暖房を使用する夏場と冬場では、電気代が高くなる傾向があることがわかります。1〜3月の電気代が最も高いのは、一年の中でもエアコンの設定温度を高めにしたり、電気ストーブやヒーターなどの暖房器具も併用したりすることで、消費電力が増えるためです。冬場と同様に、エアコンや扇風機などの冷房器具を使用する7〜9月は電気代が上昇します。
また、2023年1~3月は9,340円と、2022年の7,749円よりもさらに上昇していますが、これは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて人々の生活様式や働き方が大きく変化したことで、感染予防のために外出頻度が減ったり、テレワークやリモートワークを導入したりと在宅時間が増えたため、電気代も影響を受けたと考えられます。
地域別の電気代の平均額
電気代にも、地域差があります。同じく総務省の家計調査によると、2022年の一人暮らしの地域別の電気代の平均額は次のとおりです。
■地域別・一人暮らしの電気代の平均額(2022年)
地域 | 一人暮らしの電気代の平均額 |
---|---|
北海道・東北地方 | 6,900円 |
関東地方 | 6,731円 |
北陸・東海地方 | 7,109円 |
近畿地方 | 6,254円 |
中国・四国地方 | 7,449円 |
九州・沖縄地方 | 6,927円 |
出典:総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯」
最も電気代が高いのは中国・四国地方です。また、北陸・東海地方や北海道・東北地方、九州・沖縄といった寒さと暑さが厳しい地域も、電気代が高いことがわかります。
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一人暮らしの電気代を節約するために知っておきたいこと
ここからは、一人暮らしの電気代を節約するために知っておきたい基礎知識や、すぐに実践しやすい節電・節約方法をご紹介します。
電気代について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代が高いのはなぜ?電気代の平均値や下げる方法も紹介
電気代はどのように算出されているのでしょうか。電気代の仕組みや平均値のほか、高くなっている原因を解説します。電気代を下げる方法も紹介しますので、ぜひお試しください。
電気代の仕組みを理解しておく
電気代を節約するには、その仕組みを理解することも大切です。電気代は、「基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つで構成され、これらの合計額が電気代として請求されます。
それぞれどのような料金なのか、確認しておきましょう。
・基本料金
基本料金は、契約先の電力会社によって異なるものです。料金プランごとに料金が決められており、電気使用量にかかわらず、毎月一定額が請求されます。
・電力量料金
電力量料金とは、使用した電気量に応じてかかる従量料金です。「1時間あたりの消費電力(KW)×使用した時間×1時間あたりの電気料金単価」の計算式で算出することができます。
・再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、電力会社が再生可能エネルギーを買い取るための費用で、電気利用者が負担します。「再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×電気使用量」の計算式で算出します。
また、電気代は電気使用量に比例して金額が高くなるため、電化製品ごとの消費電力を把握し、消費電力の大きい電化製品の使用方法を見直すことも重要です。
なお、電化製品の電気代は、次の計算式で算出できます。
<電気代の計算式>
電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kW)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)
- 電力会社によって計算方法が異なる場合があります。
契約アンペア数を見直す
契約アンペア(A)数とは、一度に使える電気量のことです。契約アンペア数が大きいほど、電気代の基本料金も高くなります。
一人暮らしの場合、基本的には同時に使う電化製品の数が少ないため、契約アンペア数はそこまで大きいものである必要はないでしょう。大きな電力を同時に使わなければブレーカーが落ちるリスクも低いため、必要最低限のアンペア数で契約することが、電気代の節約にもつながります。
契約アンペア数は、日常生活で同時に使う電化製品を中心にアンペア数を合計することで判断しやすくなります。一人暮らしの場合は、20Aや30Aで契約するケースが一般的です。
電力使用量の大きい家電用品の使い方を考える

経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトには、家庭における家電製品の1日の電力消費割合は、「エアコン>冷蔵庫>照明器具」の順に大きいというデータが掲載されています。
ここからは、電力消費の大きい家電ごとに、節電・節約方法を確認していきましょう。各家電の使い方を見直すことも、電気代の節約につながります。
2019年度電力需給対策広報調査事業の結果について詳しく知りたい人は、こちらのサイトをご確認ください。
省エネルギー政策について|省エネルギー・新エネルギー|資源エネルギー庁
・エアコン(冷房)の節電・節約方法
エアコンの冷房使用時はドアや窓の開閉を少なくして、外気を入れないことがポイントです。遮光カーテンや、すだれなども活用して室内への日差しを遮断します。
外出時は、昼間でもカーテンを閉めておくと室内温度の上昇を防げるため、冷房使用時の消費電力を抑えることができるのです。また、扇風機やサーキュレーターを併用すると体感温度が下がり、必要以上に設定温度を下げる必要もなくなります。部屋が涼しくなった時点で冷房の設定温度は一度上げて、部屋を過ごしやすい温度にするよう習慣付けましょう。

・エアコン(暖房)の節電・節約方法
エアコンの暖房使用時は、冷房使用時と同様にドアや窓の開閉は少なくして、外からの冷気が入り込むのを防ぎます。床まで届く厚手のカーテンを使用すると、より冷気をシャットアウトできて、効率良く部屋が暖まります。
扇風機やサーキュレーターを併用することで、暖まった空気を室内全体に循環させることも可能です。また、エアコンの室外機の周囲に、物が置かれていないかどうかも確認しましょう。室外機の吹出口に物があると、冷暖房の効率が下がってしまうためです。
・冷蔵庫の節電・節約方法
熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れるようにします。高温のものをそのまま入れると庫内の温度が上がり、冷やすために余分な電力を消費してしまうためです。冷蔵庫の中を整理することもポイントです。冷蔵庫内にものを詰め込みすぎると消費電力が上がり、電気代も高くなってしまいます。
また、冷蔵庫の設定温度を見直すことも節約につながります。設定が「強」になっている場合は、「中」や「弱」に設定しましょう。ただし、食品が傷まない範囲で調整するよう注意します。
さらに、冷蔵庫は無駄な開閉を控えることも重要です。食品の出し入れは短時間で行い、扉の開け閉めも必要最低限の回数に抑えるようにします。
・照明の節電・節約方法
照明は1つあたりの消費電力は少ないですが、住まい全体で考えると、電気使用量はそれなりに大きくなります。不要な照明を点灯したままにしたり、外出時に消し忘れたりするなど、「ついうっかり」が電気代のかさむ要因になることも…。照明は、点灯時間をできるだけ短くするよう意識しましょう。使用していない部屋の照明はつけたままにせず、こまめにオフにするよう習慣付けることが大切です。
また、電球形LEDランプに交換することで、白熱電球や電球形蛍光ランプよりも省エネ効果が得られます。たとえば、54Wの白熱電球を9Wの電球形LEDランプに交換した場合、年間2,000時間使用で、約2,600円の節約効果があります。
さらに、照明をこまめにお手入れすることも節電につながります。照明は光源の劣化や反射部分やランプの汚れによって照度が低下し、消費電力も上がってしまいます。定期的なお手入れによって照度の低下を抑えることも、電気代の節約につながるのです。
- 出典:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約 照明」
電気料金プランを見直す
一人暮らしの電気代は、契約する電力会社やその料金プランを見直すことでも節約できることがあります。電気代が高いと感じた場合、そもそも契約中のプランの基本料金が高いという可能性も考えられます。まずは契約中のプランを確認し、より安いプランに変更できないか検討してみましょう。
電力会社の電気料金プランは、基本料金+電力量料金の従量電灯タイプのほかにも、次のようなものがあります。
<電力会社の主な電気料金プラン>
・電気を使用する時間帯によって料金が変動するタイプ
・基本料金や最低料金が無料になるタイプ
・ポイントなどの特典をもらえるタイプ
電気を多く使用する時間帯やお得な特典の有無なども踏まえて、自分のライフスタイルに合っているプランを選びましょう。
また、電力会社には、Webサイト上で料金シミュレーションができるところもあります。シミュレーションを活用しながら、今よりも電気代を安くできる電力会社やプランがないか見直してみることをおすすめします。
効果的な電気代の節約方法について知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説
近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。
一人暮らしの電気代は、電化製品のつかい方やプランを見直すことで節約できる!
今回ご紹介したように、一人暮らしの電気代を節約する方法はさまざまです。自分の暮らしに合った方法を少しずつ実践して、毎日ストレスなく節約していきましょう。
エアコンや冷蔵庫、照明など、消費電力の大きい電化製品のつかい方を工夫したり、契約アンペア数や電気料金プランを見直したりすることで、大きな節約効果が期待できます。
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- 2023年8月1日時点の情報です。