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電気の即日開通は可能?手続き方法についても解説!

引っ越しをする際には、電気の停止手続きと使用開始手続きを事前に行わなければなりません。しかし、急に引っ越ししなければならなかったり、電気の開始手続きを忘れてしまったりするケースもあるでしょう。そういった場合に電気の即日開通が可能なのか気になるところです。
今回は、電気の即日開通ができるのか、必要な手続きと併せて解説します。また、即日開通が可能な電力会社の見つけ方や、手続き時の注意点についても紹介するため、引っ越しの予定がある人は参考にしてください。
電気は即日開通できる?

結論からいうと電気の即日開通は可能です。しかし、電力会社や電気メーターの種類によっては、即日開通ができない可能性があります。まずは、即日開通できる電力会社と電気メーターについて見ていきましょう。
即日開通できるかは電力会社によって異なる
新居への引っ越しといったことで、急に電力の供給が必要になった場合、即日開通できる電力会社はあります。ただし、すべての電力会社が即日開通に対応しているわけではないため、事前に確認することが大切です。なお、ドコモでんきは、即日に開通することはできません。
また、即日開通できる電力会社であっても営業時間外に申込みをするとその日に対応できない可能性があります。そのため、契約する電力会社の営業時間も確認しておく必要があるでしょう。
電気メーターのタイプによっても即日開通できるかが異なる
電気メーターのタイプによっても、電気を即日開通できるかが異なります。電気メーターは、従来の「アナログメーター」と、近年導入が進んでいる「スマートメーター」の2種類があります。それぞれ電力の使用開始手順や対応が異なるため、2つの特徴を理解しておくことが大切です。
以下で、各メーターのタイプに応じた対応方法を詳しく説明します。
アナログメーターの場合
アナログメーターとは、電気の使用量を指針で表示する電気メーターのことです。アナログメーターが設置されている場合は、ブレーカーを上げるだけで電気を使用できるようになります。そのため、電気の開通手続きを忘れていたとしても、引っ越しの当日から電気を使用することが可能です。
ただし、ブレーカーを上げたあとには電力会社と契約を結ぶ必要があります。インターネットや電話などで、契約手続きを行いましょう。
スマートメーターの場合
スマートメーターも電気の使用量を表示する電気メーターであり、電気の使用量の調査や電気の停止・開始を遠隔で操作します。スマートメーターが設置されている場合は、電力会社との契約が完了していなければ電気を開通できません。そのため、電気の即日開通ができない可能性があるでしょう。
スマートメーターは、電力会社との契約をしたあとに、遠隔で電気を開通します。前の居住者が解約した時点で電気の供給がストップされるため、新しい居住者が電気を使うには事前の申込みが必要です。
ただし、電力会社によっては、その日に電話することで即日開通できる可能性があります。そのため、引っ越し先がスマートメーターであった場合は、電力会社に電話してみましょう。
なお、スマートメーターの導入メリットや仕組みについては以下の記事で解説しているので参考にしてください。

スマートメーターとは?導入メリット・デメリットや仕組みを解説
スマートメーターとは、どのようなものなのでしょうか。スマートメーターが持つ機能や特徴のほか、導入によるメリット・デメリット、導入の流れについて解説します。
電気開通手続きは引っ越しの「1~2週間前」までに行うのが基本

先述したとおり、電力会社や電気メーターの種類によっては、電気の即日開通ができるケースもありますが、基本的には引っ越しの1~2週間前までには手続きを済ませておくべきです。ただし、手続きが完了する期間は電力会社によって異なるため、事前に確認しておいた方がよいでしょう。余裕をもって手続きを行っていれば、引っ越ししたあとに電気が使えないというトラブルを防げます。
なお、電気の開通手続きは引っ越しする1か月前から可能です。直前の手続きが不安という人は、早めに手続きしておいてもよいでしょう。
電気の即日開通に必要な手続き
引っ越し時に電気を即日開通するためには、スムーズかつ的確に準備を進める必要があります。必要な手続きは以下のとおりです。
1.旧居の電気を止める手続きを行う
2.即日開通ができる電力会社を探す
3.電力会社に申込む
4.手続き完了後、電気がつくかを確認する
ここでは、それぞれの手続きについて詳しく解説します。
1.旧居の電気を止める手続きを行う
引っ越しの際には、旧居の電気の「使用停止手続き」と新居の「使用開始手続き」を行う必要があります。手続きは、引っ越しの約1か月前から可能です。
手続きを開始する際は、電力会社の営業日や受付時間を確認し、手続きが可能な時間内に連絡しましょう。
2.即日開通ができる電力会社を探す
旧居の使用停止手続きが済んだら即日開通が可能な電力会社を探す必要があります。電力会社のなかから即日開通サービスを提供しているところを見つけましょう。
なお、本来であれば電力会社は、引っ越しの1週間前までに見つけておくとあんしんです。
3.電力会社に申込む
即日開通を希望する場合は、電力会社への申込みを「電話」で行いましょう。サイトからの申込みでは手続きが遅れる可能性があるため、当日中に電気が使えないことがあります。
電話で直接連絡することで、即日対応の可否を確認し、迅速な手続きを進められるでしょう。
即日開通の手続きに必要な情報
即日開通をスムーズに進めるためには、以下の情報を電力会社に伝える必要があります。
・契約者名(名義人):電気契約を結ぶ本人の名前。
・連絡先:現在の住所、メールアドレス、電話番号などの連絡先情報。
・電気の使用場所(新住所):電気を使用する新しい住所。
・契約する電気料金プラン名:選択する電気料金プランの名前。
・電気料金の支払い方法:クレジットカードや口座振替など、支払い方法の詳細。電力会社によって選択肢が異なるため、事前に確認しておくことが大切。
・新住所の「メーター番号」:新しい住所に設置されているメーターの番号。
これらの情報を準備しておくことで、即日開通の手続きがスムーズに進み、引っ越し当日に電気が使える可能性が高まるでしょう。
スマートメーターの設置工事が必要になる場合もある
新居の電気メーターがアナログメーターである場合、スマートメーターへの交換が必要となる可能性があります。昨今では、利便性が高いことからアナログメーターをスマートメーターに変更する動きが進んでいます。
電気の開通をスムーズに進めるためには、事前に新居の電気メーターの種類を確認しておきましょう。新居がアナログメーターの場合は、電力会社に伝えてその後の対応を確認することが大切です。なお、スマートメーターに変更する費用は電力会社が負担するため、契約者にはかかりません。
4.手続き完了後、電気がつくかを確認する
手続きが完了したら、電気が正常に使えるかどうかを確認します。スマートメーターの場合、自分でブレーカーを操作する必要はなく、電気がついているかを確認するだけで問題ありません。
一方、アナログメーターの場合は、ブレーカーを操作する必要があります。ブレーカーは以下の手順で操作し、電気がつくかを確認しましょう。
1.アンペアブレーカー
2.漏電遮断器
3.配線用遮断器
即日開通可能な電力会社の見つけ方とは?
引っ越し当日でも電気をすぐに使えるようにするには、即日開通に対応している電力会社を選ぶことが大切です。供給エリアの確認や料金プランの比較など、いくつかのステップを踏むことで、最適な電力会社を見つけられるでしょう。ここでは、その具体的な手順を詳しく解説します。
1.供給エリア内かつ即日開通可能な電力会社をピックアップする
電力会社によって、電気の供給エリアは異なります。まずは新居の供給エリア内の電力会社を探し、そのなかから即日開通サービスを提供している電力会社をピックアップします。供給エリアの情報は、各電力会社の公式サイトやカスタマーサポートで確認できます。
2.電気料金プランを比較する
次に、ピックアップした複数の電力会社の料金プランを比較します。昨今では、時間帯によって電気料金が変動するプランや電気の使用量が多いほどお得になるプランなどさまざまな料金プランが登場しています。さまざまな料金プランのなかから、電気の使用量やライフスタイルに合ったプランを選ぶことが重要です。
たとえば、夜間の電気使用量が多い場合は、夜間の電気料金が安いプランを提供している電力会社を選ぶとよいでしょう。自身の電気の使用状況やライフスタイルに合った料金プランを選択しましょう。
3.特典・キャンペーンを比較する
料金プランだけでなく、電力会社が提供する特典・キャンペーンも比較するとよいでしょう。たとえば、ガスと電気のセット割を受けられるプランや電気料金に応じてポイントが還元されるプラン、Amazonプライムといったサブスクリプションの年会費が無料になるプランなど、さまざまな特典・キャンペーンが用意されています。
料金プランに加えて特典・キャンペーンも比較すれば、さらにお得に電気を使用できるでしょう。
電気の即日開通手続き時の注意点
即日で電気を開通させる際には、以下のような注意点があります。
・電気料金の二重払いに注意する
・高圧一括受電契約をしているマンションでは電力会社を選べない
これらを理解しておけば、手続き時のトラブルを避け、スムーズに電気を利用できるようになるでしょう。
電気料金の二重払いに注意する
旧居と即日開通手続きを行った新居の電気の契約期間が重なると電気代を二重で支払うことになります。こうした二重払いが発生するケースとして以下が考えられるでしょう。
・旧居の電気の使用停止手続きを忘れていた
・家族だけが先に新居に引っ越した
・引っ越しの予定が遅れた
電力会社との契約では、電気を使用しなくても基本料金が毎月発生します。そのため、電気の使用停止手続きをしていない場合は、旧居の電気を使用していなくても電気料金は発生し続けるのです。こうした二重払いを防ぐためにも、電気の使用停止手続きは忘れないようにしましょう。
また、家族だけが先に引っ越したケースや、引越し日が新居の電気の使用開始日から遅れてしまったケースなどでも二重払いが発生します。可能な限り電気料金の二重払いが発生しないように調整することが大切です。
高圧一括受電契約をしているマンションでは電力会社を選べない
マンションによっては、高圧一括受電契約をしているケースがあります。高圧一括受電契約とは、管理人や大家がマンション1棟分の電気を特定の電力会社と契約することです。そのため、マンションの住人は、個人で電力会社と電気の即日開通手続きを行うことができません。
高圧一括受電契約をしているマンションの場合は、管理人・大家もしくは指定の電力会社に電気料金を支払う必要があるため、引っ越しする前に確認しておきましょう。
電気の即日開通に関するよくある質問

電気の即日開通について、多くの方が抱く疑問とその回答をまとめました。これらの情報を参考にし、手続きをスムーズに進めましょう。
Q.土日・祝日でも即日開通は可能?
新居の電気メーターがアナログメーターの場合は、土日・祝日でも即日開通が可能です。アナログメーターは、ブレーカーを操作するだけで電気を開通できます。
一方で、スマートメーターの場合は、土日・祝日の開通ができない可能性があるでしょう。電力会社では、土日・祝日や年末年始に窓口を休止しているケースが多く、電気を開通するのに遠隔での操作が必要となるスマートメーターの場合は、開通できない可能性が高いです。事前に手続きをしておけば、土日・祝日であっても開通できますが、当日に手続き・開通の申込みは対応が難しいケースが多いでしょう。
Q.新居の電気メータータイプを確認する方法は?
新居の電気メーターの種類がわからない場合は、まず電気メーターの見た目を確認しましょう。スマートメーターとアナログメーターでは外観が異なるため、簡単に判断できます。具体的には、以下のような特徴があります。
・アナログメーター: 回転する円盤と文字盤で電力量を表示し、やや大きめの外観です。
・スマートメーター: 円盤がなく、液晶画面でデジタル表示され、数値が一目でわかります。よりスリムで現代的なデザインです。
上記の違いで見分けがつかない場合は、新居の管理会社にメーターの種類を確認するのが確実です。
Q.新築の場合は即日開通手続きができない?
新築物件の場合、新電力会社では電気の即日開通を受け付けていないケースがあります。即日開通ができない理由は、契約の際に必要な「供給地点特定番号」がまだ発行されていないことが多いためです。
東京電力や九州電力などの大手電力会社であれば、供給地点特定番号が振り分けられていなくても契約できます。そのため、大手電力会社に即日開通ができるのかを確認してみましょう。
Q.電気開通の立ち会いは必要?
基本的に、電気の開通に立ち会いは不要です。ただし、新居にエコキュートなどの特殊な設備が設置されていたり、電気メーターが契約者の立ち合いなしで確認できない場所に設置されていたりする場合には、立ち会いが必要になる可能性があります。設備の有無や電力会社の対応によって異なるため、事前に確認しておくとあんしんです。
Q.即日開通手続きの際に契約アンペア数は選べる?
電力会社によっては、即日開通の手続きの際に契約アンペア数を変更できる場合があります。ただし、賃貸物件の場合、管理会社や大家の許可が必要な場合があるため、事前の確認が必要です。
契約アンペア数は、分電盤や検針票を確認すれば把握できるので、変更を希望する際は、これらを確認してから電力会社に問い合わせましょう。
なお、契約する際のアンペア数の目安や選び方については以下の記事で解説しているので参考にしてください。

契約すべきアンペア数の目安は?必要数の計算方法と選び方
契約アンペア数はどのように選べば良いのでしょうか。必要なアンペア数を求める計算方法や変更方法のほか、契約アンペア数を下げる方法も紹介します。
まとめ

電気の即日開通は、急な引っ越しや電気の利用開始手続きを忘れていた際に便利ですが、すべての電力会社が即日対応しているわけではありません。そのため、即日開通ができる電力会社であるのかを確認しておきましょう。アナログメーターであればブレーカーを上げるだけで電気が使用できるケースが多いですが、スマートメーターの場合は事前に契約が必要です。
引っ越しに伴い電力会社の乗り換えを考えている方は「ドコモでんき」をご検討ください。ドコモでんきは今の電力会社への解約手続きや工事などの立ち合いも原則不要です。利用開始までお客さまの作業はなく、乗り換え手続きが簡単に行えます。また、大手電力会社と変わらない電力が供給されているため、災害時でもあんしんしてご利用いただけます。さらに、毎月の電気料金をdポイントに還元できるお得な特典もありますので、ぜひ「ドコモでんき」をご検討ください。