2022年の電気代が値上がりしている理由とは?おすすめの対処法も詳しく紹介

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4月以降さまざまな物が値上げされましたが、電気料金の高騰も大きな話題のひとつです。電気代は以前から高騰が続いており、現在でも値上がりの傾向にあります。そこで今回は、2022年現在に電気代が上がり続けている理由や、電気代の値上がりへの対処法についてご紹介します。

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目次

電気代が値上がりしている理由

一般的な電気料金は、次のような計算式によって請求額が決まります。

基本料金(最低料金)+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金

上記4項目のいずれかが値上がりすると電気代が上がるという仕組みです。各項目について詳しく見ていきましょう。

燃料費調整額は上限に達するほど高騰

燃料費調整額とは、「燃料費調整制度」に基づいて決まる発電の燃料費です。この「燃料費調整制度」は、事業者の経営努力が及ばない燃料価格や為替レートの影響を外部化し、経済情勢の変化を料金に反映させるために制定されました。

日本の電気事業者は、そのほとんどが石炭や液化天然ガス(LNG)などを燃料とした火力発電によって電気を供給しています。資源エネルギー庁の公表によると、2020年度の発電電力量に対する割合※は石炭が31%、天然ガスは39%にも達しているため、石炭や液化天然ガスの輸入価格が高騰すると、電気料金も値上がりしてしまいます。

近年では液化天然ガスの高騰が顕著で、2021年の10月には前年比10倍となる最高値を記録。その後も値上がりを続けています。

  • 資源エネルギー庁『令和2年度(2020年度)におけるエネルギー需給実績(確報)』

燃料費調整額の計算方法は、下記のとおりです。

1か月の使用電力量✕燃料費調整単価=燃料費調整額

このように、電気の使用量が増えると燃料費調整額も高くなります。

消費者保護の観点から、これまで燃料費調整額には「上限」が設けられていましたが、多くの電力会社で上限に達しているのが現状です。上限を超えた部分は電力会社の負担となるため、上限の撤廃を発表する電力会社もあります。

  • 電力会社によって計算方法が異なる場合があります。

電気料金プランの値上げ

2016年4月の電力自由化によって、電気料金の改定や燃料費調整額の上限は電力会社が自由に決められるようになりました。

電力自由化後は安価な電気料金プランも数多く登場しましたが、情勢が変われば電気料金の値上げも比較的簡単に行われます。2022年以降は電気料金の値上げや燃料費調整額の上限を撤廃する電力会社も増えるので、電気代が気になる方は契約中のプランをチェックしてみましょう。

再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上げ

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力会社が買取った負担額の一部を利用者が支払うものです。「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は再生可能エネルギー発電の普及を目的としていますが、利用者の電気代負担増大という問題も抱えています。

再生可能エネルギー発電促進賦課金の計算方法は、下記のとおりです。

1か月の使用電力量✕再生可能エネルギー発電促進賦課金単価=再生可能エネルギー発電促進賦課金

このように、電気の使用量が増えると再生可能エネルギー発電促進賦課金も高くなります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価は過去10年連続で値上げされているため、近年では利用者の負担がさらに増えています。

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電気料金の値上げ対策に!①電気事業者の見直し

家計の中でも大きなウェイトを占める電気代の節約方法としておすすめなのが、電気事業者の見直しです。電力会社の切り替えは面倒というイメージもありますが、基本的には下記の3ステップで完了します。

  1. 新しい電力会社に申込む
  2. スマートメーター未設置の場合は、スマートメーターに交換する
  3. 新しい電力会社と契約スタート

切り替える際には、現在契約している電力会社を解約することになりますが、ご自身での解約手続きは不要です。解約手続きは新しい電力会社が代行してくれます。

なお、スマートメーターとは、毎月の検針業務の自動化などに対応する機器で、国内では2024年度末までにすべての家庭等へ導入することが決定しています。スマートメーターは、個人ではなく一般送配電事業者側の所有物のため、機器代や設置、交換費用は一切かかりません。

電力会社を乗り換えるメリット

電力会社を乗り換える主なメリットは、次の2つです。

  • 電気料金が安くなる
  • プランの幅が広がる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

電気料金が安くなる

新電力会社は大手電力会社よりも料金設定が安い場合があり、そういった事業者に乗り換えるだけで電気代を抑えられます。ライフスタイルに適した電力会社を選択すれば、電気料金を大幅に下げられる可能性もあります。

電力の自由化で異業種参入した新電力会社を選択すれば、電力以外のさまざまなサービスを受けることも可能です。通信系の新電力であれば、携帯電話やインターネット回線の契約とセットで契約するとポイント還元率が変わるといったサービスを提供しています。

電力自由化によって登場した「新電力会社」について、詳しくは以下の記事でご紹介しています。気になった方はチェックしてみてください。

新電力とは?乗り換え方法や注意点を解説

新電力とは何か、従来の電力会社とどう違い、乗り換えると電気料金はどう変わるのかをこの記事で紹介しています。切り替え方法やその際の注意点についてもご紹介しています。

プランの幅が広がる

電力会社を乗り換えると、選択できる料金プランの幅が広がります。ブランの種類は電力会社によって異なるので、利用する時間帯や還元率、基本料金なども含めたうえで、総合的に比較検討することが大切です。

料金プラン選びに失敗すると、電力会社を乗り換える前よりも電気代が高くなることがあるので注意しましょう。

電気料金の値上げ対策に!②電力の使用量を見直して節電

値上げが続く電気料金への対策として、節電は見逃せないポイントですね。特に近年は夏の暑さが厳しい日などに、電力需給がひっ迫するといった理由から政府が節電を呼びかけていることもあります。そのため、どのように節電を行えばよいかといった方法はぜひ知っておきたいものです。

以下の記事ではこの近年に電力ひっ迫が話題に上っており、それに伴い節電が呼びかけられている理由について解説しています。
また、節電をするならぜひチェックしておきたい「電力使用量が大きい家電」についても紹介しています。

家庭ですぐできる節電方法!電力ひっ迫時や電気代節約に役立てよう

電力のひっ迫が起こると、電力需給ひっ迫警報などにより節電が呼びかけられます。なぜ節電が必要なのか、デマンドレスポンスとの関係性、スマホをはじめとした節電の方法をご紹介します。

電気代のお支払いでポイントをためて値上げ対策

電気代が高騰している理由と、電気代を安くする方法について解説しました。記事のポイントをまとめます。

  • 燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上がりで電気代が高くなっている
  • 電気料金プランの値上げに踏みきる新電力も増加
  • 電気代を見直すなら、電気事業者の見直しや節電という選択肢がある

電気代の値上げで悩んでいる場合は、電気料金プランや電気事業者の見直しを検討するのが一つの方法です。また、ご家庭での電気の使用量を見直して節電に取り組むのもおすすめです。節電について気になった方は、以下の記事でその方法をご紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね。

家庭ですぐできる節電方法!電力ひっ迫時や電気代節約に役立てよう

電力のひっ迫が起こると、電力需給ひっ迫警報などにより節電が呼びかけられます。なぜ節電が必要なのか、デマンドレスポンスとの関係性、スマホをはじめとした節電の方法をご紹介します。

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  • 2022年10月24日時点の情報です。
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