電気圧力鍋の電気代は高い?ガス圧力鍋と光熱費を比較

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材料をセットしてスイッチを押せば、指定した時間に料理が出来上がる電気圧力鍋。時間と手間をかけずにプロ並みの一品が完成する上調理中の安全性も高いとあって、近年急速に人気が高まっている調理家電です。

多忙な共働き家庭、育児中のパパ・ママ、料理が苦手な人など、真剣に購入を検討している人も多いのではないでしょうか。

一方、電気圧力鍋は電気を熱源とする高い圧力で調理する仕組みのため、「電気代の請求額が膨大になるのでは?」と手を出せずにいる人も多いかもしれません。

そこで本記事では、電気圧力鍋の購入にあたって最も気になる電気代について、ガス圧力鍋にかかるガス代と比較しながら、節約できる方法もご紹介します。

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目次

電気圧力鍋とは、電気を熱源とする鍋にかけた圧力で時短調理できる電化製品

電気圧力鍋は、電気を熱源として利用し、鍋の中に圧力をかけることによって食材を短時間で加熱調理する電化製品です。蓋がしっかり噛み合って密閉状態を作り出し、加熱しているときに発生した水蒸気が膨張することによって内部に圧力がかかる仕組みです。

普通の鍋でコトコトと煮込むよりも短時間で調理が終わり、具材をやわらかく仕上げることができます。
電気圧力鍋は食材を入れてスイッチを押すだけで自動的に調理が進み、吹きこぼれや焦げ付きの心配がないため、お料理が苦手な人や初心者の人でもつかいやすいでしょう。一般的な圧力鍋にありがちな大きな音もしないので、赤ちゃんがいる家庭でも安心です。

電気圧力鍋にかかる電気代

電気圧力鍋は、当然ながら一定の電力を消費します。ここでは5つの電気圧力鍋を例に、電気代について比較しました。

<電気圧力鍋5種>
・ティファール ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋
・Re・De Pot 電気圧力鍋 2L
・アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 3L 液晶タイプ KPC-MA3-H
・siroca おうちシェフ PRO Mタイプ SP-2DM251
・パナソニック 電気圧力鍋 NF-PC400

  • 電力量料金単価は31円/kWhで計算しています。

■種類別・電気圧力鍋にかかる電気代

製品名 消費電力 10分あたり 1日あたり
(1時間使用時)
1か月あたり
ティファール ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋(3L) 700W 約3.62円 約21.7円 約651円
Re・De Pot 電気圧力鍋(2L) 600W 約3.1円 約18.6円 約558円
アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 液晶タイプ KPC-MA3-H (3L) 800W 約4.13円 約24.8円 約744円
sirocaおうちシェフ PRO Mタイプ SP-2DM251(2.4L) 700W 約3.62円 約21.7円 約651円
パナソニック 電気圧力鍋 NF-PC400(3.9L) 800W 約4.13円 約24.8円 約744円

製品のスペックと電気代を比較してみると、調理できる容量が2~3Lのものだと、消費電力は600~800Wであることがわかります。
電気代が最も安い「Re・De Pot 電気圧力鍋」と、最も高い「アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 液晶タイプ KPC-MA3-H」「パナソニック 電気圧力鍋 NF-PC400」との1時間あたりの電気代の差は6円ほどですが、「Re・De Pot 電気圧力鍋」は容量がほかに比べて小さいことも考慮しなければなりません。

電気圧力鍋の容量の目安は、一般的に「人数+1L」といわれています。1人暮らしなら2Lの製品でも十分ですが、2人以上の家族では足りない可能性があるため、家族の人数に照らし合わせて電気圧力鍋の容量を決めることをおすすめします。
近年の電気圧力鍋のサイズは3L前後が主流ですが、より大人数向けの大きさとして6L程度の大容量タイプも販売されるようになりました。

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電気圧力鍋とガス圧力鍋にかかるコストを比較

電気圧力鍋の購入にあたって、比較検討する人が多いのがガス圧力鍋です。ガス圧力鍋は、ガスで加熱して鍋内部に圧力をかける一般的な圧力鍋のこと。電気圧力鍋と同様、短時間でおいしい煮込み料理を作ることができますが、鍋の様子を見ながらコンロの火力を調節して圧力をコントロールしなければならず、手間はかかります。

ここでは、ガス圧力鍋を強火・中火・弱火でそれぞれ使用したときのW数から1m³あたりの電気代を計算し、電気圧力鍋のコストと比較してみましょう。

  • ガス発熱量は東京ガスの45MJ/m³を、ガスの料金単価は2023年2月検針分に適用される都市ガス料金(消費税等相当額を含む)から約150円で計算しています。

■火の強さごとにかかるガス代

火の強さ 10分あたり 1日あたり
(1時間使用時)
1か月あたり
弱火(0.38kW) 約0.76円 約4.56円 約136.8円
中火(1.68kW) 約3.36円 約20.16円 約604.8円
強火(2.97kW) 約5.94円 約35.64円 約1,069.2円

ガス圧力鍋をつかって1時間調理をすると、中火で約20.16円のガス代がかかることがわかります。
電気圧力鍋の場合、1時間あたりの電気代は約18.6~24.8円だったので、ガス圧力鍋にかかるコストは同じくらいといえるでしょう。

電気圧力鍋をつかうメリット

電気圧力鍋をつかうメリット・デメリット メリット 放っておいても自動で調理できる 火をつかわないので安全性が高い 調理中の音が静か デメリット 製品本体の価格が高い サイズが大きく場所を取られる コンセントが必要

電気圧力鍋には、さまざまなメリットがあります。ここでは、3つのメリットをご紹介しますので、購入を検討される際には参考にしてみてください。

放っておいても自動で調理できる

ガス圧力鍋は、調理中に放っておくと焦げたり、吹きこぼれたりする心配があります。圧力の大きさも火加減によってコントロールする必要があるため、圧力鍋を火にかけた後もこまめにコンロの火加減を調整しなくてはなりません。

一方、電気圧力鍋の場合、レシピに沿った圧力時間を設定してスタートボタンを押せば、あとは放ったらかしでも調理が終わることがメリットです。

自動で調理できるため、電気圧力鍋でメインを作っているあいだに副菜を作ったり、ほかの家事を済ませてしまったりすることもできます。家事全般の効率がぐっと上がるでしょう。

火をつかわないので安全性が高い

電気圧力鍋は、調理に火をつかわないこともメリットです。圧力も自動で調整してくれるため、ガス圧力鍋よりも安全性が高く、安心して家電に調理を任せることができます。

赤ちゃんがいて頻繁に面倒を見なければならない家庭や、在宅で仕事をしながら夕飯の準備を済ませたい場合などに最適です。

調理中の音が静か

電気圧力鍋のメリットには、調理中の音が静かなことも挙げられるでしょう。ガス圧力鍋は調理中大きな音が出るため、気になる人もいるかもしれません。小さなお子さまがいて寝ているあいだに調理をしても、音を気にせずに済みます。

電気圧力鍋をつかうデメリット

利便性が高く安全性の面でもメリットがある電気圧力鍋ですが、デメリットがないわけではありません。以下のような3つのデメリットがあるので、購入前に確認しておきましょう。

製品本体の価格が高い

電気圧力鍋は、ガス圧力鍋に比べて本体価格が高いことがデメリットです。機能性が高い電気圧力鍋の中には7万円前後するものもあり、「つかってみたい」という気持ちだけで気軽に買うにはハードルが高いかもしれません。

中には比較的手頃な価格の電気圧力鍋もありますが、圧力が弱く思ったより調理に時間がかかったり、ほしかった機能がついていなかったりする場合があるため、製品の説明をしっかり読んでから購入することをおすすめします。

サイズが大きく場所を取られる

電気圧力鍋は、総じてサイズが大きめです。一般的な炊飯器ほどの大きさなので、キッチンの調理台やテーブルに出しておくとかなり存在感があり、調理や食事の邪魔になる可能性があることはデメリットといえます。

かといって、棚の上などにしまい込むと、出すのが面倒になって使用頻度が下がり、宝の持ち腐れになることも。
電気圧力鍋を購入する際は、まえもって出し入れしやすい収納場所を確保しておくようにしましょう。

コンセントが必要

電気圧力鍋は電気による加圧なので、使用する際にはコンセントが近くに必要になることがデメリットです。
電気圧力鍋の可動範囲もコンセントの電源コードが伸びる範囲までなので、使用する際にはキッチンでの配置をよく考えなければならないでしょう。

電気圧力鍋にかかる電気代を節約する4つの方法

電気圧力鍋にかかる電気代を節約する4つの方法①調理時間をなるべく短縮する②最新の電気圧力鍋に買替える③加熱方式がマイコン式の電気圧力鍋を選ぶ④電力会社や料金プランを見直す

電気圧力鍋はガス圧力鍋とコストがそれほど変わらないとはいえ、できるだけ抑えたいものです。電気圧力鍋にかかる電気代を節約する方法として、以下の4つがあります。

1 調理時間をなるべく短縮する

電気圧力鍋の電気代は、使用時間に応じて高くなります。分厚い肉や硬めの肉といった火が通りにくい食材は、じっくり圧力をかけて調理する分、調理時間が長くなってしまい、電気代が高くなってしまいます。

電気代を抑えるためには、火が通りやすい野菜を多くしたり、短時間でできるレシピを検索したりして、なるべく加圧時間を短くするようにしましょう。食材を薄く切るなど、下ごしらえを工夫するのもおすすめです。

2 最新の電気圧力鍋に買替える

電気圧力鍋は、パナソニックが1977年に初めて発売して以来、40年以上にわたってつかわれている電化製品ですが、2019年頃に各メーカーが最新の電気圧力鍋を相次いで発売し、再ブームとなりました。最新の電気圧力鍋には多くの機能が搭載されていることはもちろん、省エネ性も格段に進化しています。
現在の電気圧力鍋を長くつかっている場合は、最新の製品の消費電力と比較してみることをおすすめします。

3 加熱方式がマイコン式の電気圧力鍋を選ぶ

電気圧力鍋は、加熱方式によっても消費電力が異なります。電気圧力鍋の加熱方式には「マイコン式」と「IH式」があり、マイコン式のほうが消費電力は低くなります。電気圧力鍋を毎日つかう人は、マイコン式を選ぶと電気代を抑えられます。

ただし、IHは消費電力が大きいですが、ムラなく加熱できる点が強みなので、煮込み料理には最適です。用途や使用頻度も含めて、加熱方式を選ぶようにしましょう。

4 電力会社や料金プランを見直す

電気圧力鍋の購入にあたって、電力会社や料金プランを見直すことも電気代の節約につながります。電力の自由化によって、従来の電力会社だけでなく、ライフスタイルに即した電気料金プランがある電力会社を選べるようになりました。

特に、電力の自由化後に小売り事業に参入した「新電力」と呼ばれる企業は、独自色の強いさまざまなプランを打ち出しています。家庭の電気のつかい方にぴったり合った電力会社と電気料金プランが見つかれば、電気圧力鍋だけでなく、家庭の電気代そのものを低減できるかもしれません。
まずは、契約できる電力会社をいくつかピックアップし、プランを比較することからはじめましょう。

電力会社の乗り換えについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

電力会社は乗り換えたほうがお得?選び方の注意点、手続きを解説

電力会社を乗り換えることで、電気代が安くなる可能性があります。電力会社を乗り換える方法や乗り換えを検討したいタイミングなどを紹介します。

電力会社や料金プランの切り替えも視野に入れ、電気圧力鍋をつかいこなそう

電気圧力鍋は、家事にかかる手間を削減できる便利な調理家電です。電気代はかかりますが、従来のガス圧力鍋よりは手軽に調理ができる点はメリットといえます。

省エネ性の高い電気圧力鍋を購入したり、電力会社や電気料金プランを家庭のライフスタイルに合ったものに変更したりすれば、電気代を抑えつつ電気圧力鍋をフル活用することも可能です。上手に工夫して、電気圧力鍋をつかいこなしましょう。

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