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電気ケトルの電気代はいくら?電気ポットと比較して解説

電気ケトルは、電気の力をつかってお湯を沸かすことができる便利な電化製品です。短時間で必要な量のお湯を沸かすことができるので、頻繁につかっているというご家庭も少なくありません。しかし、日常での使用頻度が高いほど、気になるのは電気代ではないでしょうか。
そこで本記事では、電気ケトルと電気ポット、やかんとの違いや、電気代を節約する方法について詳しく解説します。節約に興味がある人や、電気ケトルか電気ポットで購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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電気ケトルとは?
電気ケトルは、電気を熱源にしてお湯を沸かすことができる電化製品です。
水を入れた本体を、セットになっている電源台に置き、本体底部にある電熱ヒーターに通電することで加熱します。通電すると本体底部が熱くなり、その熱が内部の水に伝わって沸騰。その蒸気が「沸騰感知用バイメタル」にあたることで、熱膨張します。すると、スイッチユニットが動作して、電源が自動で切れるという仕組みです。
電気ケトルの容量は、0.6~1.2Lサイズが主流で、つかいたい量のお湯を素早く沸かすことができます。
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電気ケトル、電気ポット、やかんのメリット・デメリット

生活でお湯をつかうシーンは多くありますが、お湯を沸かすためのものには、電気ケトルのほかに電気ポットややかんがあります。ここからは電気ケトルと電気ポット、やかん、それぞれの特徴とメリット・デメリットについて見ていきましょう。
電気ケトルの特徴とメリット・デメリット

電気ケトルは、電気を熱源にしてお湯を沸かす電化製品です。本体が軽くて扱いやすいプラスチック製や、耐久性に優れているステンレス製、透明なボディがおしゃれなガラス製などの種類があります。メーカーによっては、オリジナリティにあふれるデザインも人気です。電気ケトルのメリット・デメリットには下記のようなものがあります。
<電気ケトルのメリット>
・素早く沸かせる
電気ケトルは、電熱ヒーターによって直接お湯を加熱するため、素早く手軽にお湯を沸かすことができます。お茶やコーヒーを一杯入れる程度のお湯の量の場合、1分かからずに沸かすことも可能です。沸かしたいお湯の量を調整しやすく、マグカップにも本体から直接お湯が注げるため、インスタントコーヒーを1杯だけ飲みたいときなどに活躍します。
・スペースを取らない
電気ケトルは、本体と電源台がセットになっているので、コンセントの近くであれば好きな場所へ持ち運んで省スペースで自由につかえます。軽量でコンパクトなサイズが多いため、キッチンだけでなく、リビングやダイニングなどでお湯を沸かすことも可能です。
<電気ケトルのデメリット>
・長時間の保温には適していない
電気ケトルは、お湯を沸かすことに特化した製品のため、保温には適していません。最近は保温機能がついた電気ケトルも増えてきていますが、最長でも1時間程度のため、時間が経ってからまた熱いお湯が必要という場合には再沸騰させる必要があります。
・容量が少ない
電気ケトルは、一度にたくさんのお湯を沸かすための製品ではありません。最大容量のものでも1.8L程度と、1回に沸かせるお湯の量が少ないため、家族が多い家庭や、お茶やコーヒーを大人数で頻繁に飲む家庭には不向きといえるでしょう。
電気ポットの特徴とメリット・デメリット

電気ポットは、主に家庭用のお湯を沸かす加熱・保温装置付きの電化製品です。容量、構造、給湯方式の違いや、温度調節機能の有無など、たくさんの種類があります。電気ポットのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
<電気ポットのメリット>
・一度にたくさん沸かせる
電気ポットは、一度に2~3L程度のお湯を沸かすことができる製品が一般的です。そのため、家族が多い家庭や、大量のお湯を必要とする用途に適しています。
・保温機能がある
電気ポットには保温機能が搭載されており、沸かしたお湯を温かい状態に保つことができます。そのため、必要なときに温かいお湯をつかうことができます。温かい飲み物をよく飲む人や、家族が多い家庭は電気ポットと相性が良いといえるでしょう。
・温度調節が可能なモデルもある
電気ポットには、98℃、90℃、80℃、70℃など、温度調節が可能なモデルもあります。98℃は紅茶、90℃はコーヒー、80℃は煎茶を入れるのに適温な設定です。飲み物に合わせた温度でお湯を沸かすことができるのもメリットです。
また、空焚き防止や自動給湯ロック、転倒湯漏れ防止といった安全機能が搭載されているため、小さなお子さんや高齢者がいる家庭でも安心して使用できます。
<電気ポットのデメリット>
・沸くまでに時間がかかる
電気ポットは、沸騰までに5~10分程度の時間がかかります。そのため、すぐにお湯を沸かしてつかいたい場合には向いていません。
また、お湯を沸かせる量が多いため、一人暮らしの人や家族が少ない家庭には不向きといえるでしょう。
・サイズが大きいため場所を取る
電気ポットは容量が大きいというメリットがある反面、設置スペースも必要になります。また、本体自体の重量も電気ケトルと比べて重いため、持ち運びにはあまり適していません。
やかんの特徴とメリット・デメリット

やかんは主に土瓶形で、お湯を沸かすために用いるキッチン道具です。ステンレスやホーロー、銅製、鉄製、アルミ製など、素材にはさまざまな種類があります。正しいお手入れをしていれば、経年劣化も味として楽しみながら、長く使い続けることが可能です。
やかんのメリット・デメリットには、下記のようなものがあります。
<やかんのメリット>
・サイズ展開が豊富
やかんは、500mlの小さめのものから2Lの大容量のものまでさまざまな商品が販売されており、サイズ展開が豊富です。冬は石油ストーブや薪ストーブなどの上に置いてお湯を温めたり、水蒸気で室内を加湿したりして愛用している家庭もあります。
<やかんのデメリット>
・コンロをつかう必要がある
近年はIHに対応したやかんも登場していますが、コンロをつかってお湯を沸かす点は共通しています。やかんは一度に多くの量を沸かすことができますが、少量の場合でも沸かすまでに電子ケトルより時間がかかることも。また、ガスコンロの場合は火をつかうので、お湯を沸かしているあいだは目を離すことができません。
・保温機能はない
やかんは湯を沸かすことに特化していますので、時間が経つとやかんに入ったお湯の温度は冷めていきます。熱効率がよく、保温性も高いホーロー製やステンレス製など、多層構造で作られているやかんもありますが、長時間の保温には適していません。
電気ケトルと電気ポットの電気代の違い
電気ケトルと電気ポットは、つかい方やつかうシーンによってどちらが便利か迷う場合もあるでしょう。また、それぞれの電気代には、どのような違いがあるのでしょうか。電気ケトルと電気ポットの電気代の目安は下記のとおりです。
<電化製品の電気代の計算式>
1時間あたりの消費電力量(kWh)=消費電力(kW)÷1,000×1時間(h)
電化製品の電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kW)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)
- 消費電力は、「タイガー魔法瓶株式会社」内で公表されている数値を参照しています。
- 計算式は、電力量料金単価を31円/kWhで計算しています。
電気ケトルの場合
消費電力1,300Wの電気ケトルを満水にして沸騰までかかる時間を4分と仮定した場合、お湯を1回沸かすときの電気代は、約2.7円となります。
<電気ケトル(1,300W)の電気代>
1,300W÷1,000×(4÷60h)×31円/kWh=約2.7円
電気ポットの場合
消費電力700Wの電気ポットで、お湯を1時間保温した場合の電気代は、21.7円です。
<電気ポット(700W)の電気代>
700W÷1,000×1h×31円/kWh=21.7円
電気ケトルの場合、必要なお湯の量をその都度沸騰させるため、1日のうちでお湯を沸かす回数が少なければ少ないほど電気代はかからずに済みます。反対に電気ポットは、一度沸騰した後に、保温機能をつかっているあいだも電力を消費します。
電気ケトルと電気ポットではつかい方によって電気代は異なるため、同環境下での比較はできませんが、1日のうちに数回、少量のお湯を沸かす程度であれば電気ケトルを、大量のお湯を1時間単位で必要とするのであれば、電気ポットの使用が好ましいと考えることができます。
電気ケトルの電気代を節約する3つの方法

電気ケトルでお湯を沸かす際にかかる1回の電気代は、それほど高くありません。しかし、少額でも頻回につかう場合は、「節約すべき…?」と考えることもあるでしょう。
電気ケトルの電気代を節約するためにできることには、下記のようなものがあります。
1 必要な量だけ沸かす
電気ケトルは、沸かす量に応じて電気代が変わります。そのため、必要以上の量を沸かすと、無駄な電気代がかかってしまうのです。沸かす量が多いほど、沸騰するまでに多くの時間がかかって電気代がかさみます。そのため、電気ケトルを使用する際は水を入れすぎず、つかう分だけ沸かすよう注意しましょう。
電気ケトル本体に水量目盛りがある製品や計量カップなどをつかうことで、必要な量だけお湯を沸かすことができます。
2 沸かした後のお湯を保温する
電気ケトルには、沸騰後にお湯を保温する機能がありません。そのため、時間が経った後で再びお湯が必要になった場合、最初から沸かし直すことになるため、新たに電気代がかかります。
沸かしたお湯は、なるべくつかいきるのが望ましいのですが、難しい場合は、保温機能がある電気ポットや保温容器などに移し替えておくと、お湯を長く温めておくことができます。
3 定期的にメンテナンスをする
電気ケトルは、つかい続けていると水垢やカビなどの見えない汚れが溜まります。これらの汚れは、水を沸騰させるときに熱伝導率を低下させたり、故障の原因になったりする可能性があります。そのため、電気ケトルの内部は、クエン酸を使って定期的に洗浄しましょう。クエン酸には、水垢やカビを落とす効果があります。
また、電気ケトルの外部も、水拭きや乾拭きをして清潔に保つことが大切です。外側が汚れていることで熱伝導が悪くなり、お湯を沸かすのに時間がかかる原因となります。
電気ケトルの定期的なお手入れは、電気代を節約するだけでなく、故障を防ぎ、衛生的に使用するためにも必要ですので、こまめに行うようにしてください。
効果的な電気代の節約方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

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電気ケトルの電気代は、ちょっとの工夫の積み重ねで節約できる!
電気ケトル、電気ポット、やかんは、いずれもお湯を沸かすのに便利ですが、それぞれ特徴があるため、用途や使用頻度によってどれが適しているのかは各家庭によって異なります。また、電気代はつかい方によって節約することも可能です。
電気ケトルは、素早くお湯を沸かすことができるのでとても便利ですが、消費電力が大きいので、少量のお湯が必要な場合につかうようにしましょう。また、沸かしたお湯はつかいきる、定期的にメンテナンスするといった工夫をすることで、電気代の節約につながります。電気ケトルを普段づかいしている人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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- 2023年11月1日時点の情報です。