炊飯器の電気代は1回いくら?炊飯方法・設定による違いを解説

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毎日の食卓に欠かせないご飯。ご飯を炊くための必需品といえば、炊飯器です。お米と水を内釜に入れれば、スイッチひとつでおいしいご飯が炊き上がります。しかし、毎日つかうものだからこそ、炊飯器の電気代の目安について気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、炊飯器の種類による電気代の違いや、炊飯器の電気代を賢く節約する方法を解説します。

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目次

炊飯器の種類

ご飯を炊くのに便利な炊飯器には、大きくわけて「IH炊飯器」「圧力IH炊飯器」「マイコン炊飯器」「ガス炊飯器」の4種類があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

マイコン式 IH式 圧力IH式 ガス式の炊き方の違い

IH炊飯器

IH炊飯器は、電磁波をつかって内釜全体を加熱するタイプの炊飯器です。内釜全体にムラなく熱が伝わるため、炊きムラが少なくふっくらとしたご飯が炊けるのが特徴。また、おいしい状態を長時間キープできる保温性能も優れており、近年の炊飯器の主流です。

圧力IH炊飯器

圧力IH炊飯器は、電磁誘導加熱と高圧力によって、短時間でおいしいご飯を炊き上げるタイプの炊飯器です。高圧力をかけることで炊飯時間が短く、保温性能が高いのも魅力です。しかし、価格が高く、お手入れに手間がかかるといった特徴もあります。

マイコン炊飯器

マイコン炊飯器は、内釜の底にヒーターを搭載して加熱することで内釜全体に熱を伝導し炊飯するタイプの炊飯器です。シンプルな構造で、IH炊飯器に比べて火力は弱いため炊きムラができやすく、保温機能もあまり期待できませんが、価格が安いのが魅力です。

炊飯容量は3合炊きなど少量炊きタイプが多いため、ご飯を一度にたくさん炊く必要のない1人暮らしの方や少人数の家庭に向いています。

ガス炊飯器

ガス炊飯器は、ガスコンロを使って炊くタイプの炊飯器です。ガスの強火で炊き上げるため、ご飯の甘みや香り、粘りが引き出され、かまどで炊いたような独自の食感を楽しむことができます。炊き上げまでの時間が短く、使用時の光熱費を抑えられるのもガス炊飯器のメリット。日常生活で節約を心掛けたい方にもおすすめです。

ただし、選べる種類が限られており、保温機能がありません。そしてオール電化の住宅の場合は、ガス炊飯器の導入にあたって工事が必要というデメリットもあります。

圧力IHとIHの違いって?

圧力IH炊飯器とIH炊飯器は、どちらも電磁誘導加熱によって炊き上げる点は同じです。圧力IH炊飯器は、IHでの加熱性能に加えて、炊飯時に釜内に圧力をかけるのが大きな違いです。圧力によって水の沸点が上がり、100℃以上の高温で炊飯します。これにより、お米の芯までしっかりと火が通った、ふっくらとしたご飯が炊き上がり、冷めてもおいしさや食感がより長持ちするのです。

また、圧力IH炊飯器は高価で、本体の構造が複雑になる分、洗うパーツが多くお手入れに手間がかかるといったデメリットもあります。

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炊飯器の電気代の違い

炊飯器は、毎日使う電化製品のひとつです。しかし、炊飯器の種類や炊飯方法によって電気代が異なることをご存じでしょうか。同じメーカーの炊飯器の種類別に、炊飯と保温の電気代について比較してみましょう。

<電化製品の電気代の計算式>
1時間あたりの消費電力量(kWh)=消費電力(kW)÷1,000×1時間(h)
電化製品の電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kW)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

  • 計算式は、電力量料金単価を31円/kWhで計算しています。

炊飯の場合

まずは炊飯にかかる電気代から見ていきましょう。
炊飯の場合、「1回あたりの炊飯にかかる消費電力(Wh)÷1,000×電力量料金単価(円/kWh)」で電気代を計算します。

・IH炊飯器
1回の炊飯にかかる消費電力:172Wh
172Wh÷1,000×31円/kWh=約5.3円

・圧力IH炊飯器
1回の炊飯にかかる消費電力:151Wh
151Wh÷1,000×31円/kWh=約4.7円

・マイコン炊飯器
1回の炊飯にかかる消費電力:162Wh
162Wh÷1,000×31円/kWh=約5.0円

■炊飯器の種類別電気代

炊飯器の種類 炊飯時の電気代
IH炊飯器(※1) 約5.3円
圧力IH炊飯器(※2) 約4.7円
マイコン炊飯器(※3) 約5.0円

上記の場合、電気代は圧力IH炊飯器が一番安く、IH炊飯器が一番高いという結果になりました。

保温の場合

続いて、保温にかかる電気代を見ていきましょう。
保温の場合は、「1時間あたりの保温にかかる消費電力(Wh)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)」で算出します。今回は、保温モードを8時間使用した場合で計算します。

・IH炊飯器
1時間の保温にかかる消費電力:15.1Wh
15.1Wh÷1,000×8h×31円/kWh=約3.7円

・圧力IH炊飯器
1時間の保温にかかる消費電力:16.5Wh
16.5Wh÷1,000×8h×31円/kWh=約4.1円

・マイコン炊飯器
1時間の保温にかかる消費電力:16.8Wh
16.8Wh÷1,000×8h×31円/kWh=約4.2円

■炊飯器の種類別電気代

炊飯器の種類 8時間保温した場合の電気代
IH炊飯器(※1) 約3.7円
圧力IH炊飯器(※2) 約4.1円
マイコン炊飯器(※3) 約4.2円

上記の場合、保温についてはIH炊飯器が一番安くなりました。

炊飯器の電気代を安く抑えるために知っておきたいこと

物価上昇が気になる昨今、光熱費の節約は、各家庭にとって大きなテーマといえるでしょう。ここでは、炊飯器の電気代を少しでも安く抑えるために知っておきたいことについて紹介します。

早炊きモードで炊飯器の電気代は安く抑えられるわけではない

炊飯器には、炊き上がるまでのスピードが違う「通常モード」と「早炊きモード」が設定されている製品があります。

普通モードでは、水の温度を上げながらお米に水を吸収させた後、さらに温度を上げて沸騰させ、この状態を持続させてご飯を炊き、炊き上がったご飯を蒸らすという工程で進みます。40分から1時間程度かけて炊き上げる製品が一般的です。

一方の早炊きモードでは、吸水と蒸らしの工程を短縮し、高温で一気に炊き上げることで、約30分前後の短い時間で炊飯が可能です。

早炊きモードは炊飯時間が短い分、電気代が抑えられるイメージがありますが、実際には、早炊きモードと通常モードの電気代に大きな差はありません。

その理由は、早炊きモードで短縮している吸水と蒸らしの工程では、そもそも大きな電力はつかわれていないからです。吸水と蒸らしにかかる時間を短くしたからといって、電気代はそれほど大きく変わりません。

むしろ早炊きモードは、短時間でご飯を炊くために、急激に温度を上げる機種などもあり、通常モードより電気代が高くつく場合もあります。

タイマー予約で炊飯するときは待機電力が発生する

時間がない朝や帰宅後に、すぐ炊飯器をセットするのは大変です。そこで便利なのが、好きな時間に炊き立てご飯を食べられる炊飯器のタイマー予約機能です。

タイマー予約で炊飯するときは待機電力が発生するため、電気代もかかることを知っておきましょう。ただし、待機電力の平均値は1時間あたり0.67Wh程度といわれているため、かなり小さい消費電力です。電気代は1日1円に満たないほどなので、節約を意識している場合でもそこまで気にする必要はないかもしれません。

電子レンジと炊飯器、どちらが電気代は安い?

ご飯を温める方法として、電子レンジで冷凍・冷蔵ご飯を温める場合と、炊飯器で保温する場合の2つがありますが、どちらの電気代が安いのか悩むこともあるでしょう。

お茶碗一杯分の量と仮定した場合、電子レンジ(1,400W)で3分間ご飯を温めると、電気代は約2.17円が目安です。

<電子レンジ(1,400W)の3分間の電気代>
1,400W÷1,000×(3÷60h)×31円/kWh=2.17円

一方、1時間の保温にかかる消費電力が16.5Whの圧力IH炊飯器の場合、電気代は約0.51円になり、冷蔵庫のご飯を電子レンジで温める場合とあまり変わりありません。

<圧力IH炊飯器(16.5Wh)の1時間の保温にかかる電気代>
16.5Wh÷1,000×31円/kWh=約0.511円

お茶碗1杯分程度の少量のご飯を炊飯器でずっと温め続けるのは不経済ですし、電子レンジのほうが電気代は安いといえるでしょう。

ただし、ご飯の量が多い場合は一度に電子レンジで加熱すると時間がかかるため、電気代は増えます。そのため、温めるご飯の量と保温する時間によって、電子レンジとつかいわけるのがおすすめです。

炊飯器の電気代を節約する3つの方法

炊飯器の電気代を節約する3つの方法 ・炊飯したご飯を小わけして冷凍しておく・長時間保温するより2回にわかて炊く・エコモード搭載のモデルをつかう

炊飯器は毎日つかう家庭も多い電化製品だからこそ、電気代は節約したいもの。ここでは、炊飯器の電気代を節約するための具体的な方法をご紹介します。

1 炊飯したご飯を小わけして冷凍しておく

炊飯器でご飯を炊くときには、お米の量に関係なく、炊飯1回ごとに電気代がかかります。そのため、少量のご飯をこまめに炊いていると、炊いた回数分の炊飯と保温の電気代がかかってしまうことに。

炊飯したご飯を小わけして冷凍しておけば、保温機能をつかわないため炊飯の電気代だけで済みます。冷凍したご飯はレンジで温めるだけですぐに食べられるので、時短にもなります。1食分ずつ小わけして冷凍すると、食べたいときに必要な分だけ取り出せるため便利です。

2 長時間保温するより2回にわけて炊く

炊飯器の保温機能のつかい方にも注意が必要です。先述のとおり、IH炊飯器の1回の炊飯時の電気代は、約5.3円で、同モデルで11時間保温した場合を計算すると約5.15円です。もし12時間以上保温するのであれば、食べるタイミングに合わせて2回に分けてご飯を炊いたほうが電気代は節約できるといえます。

保温時間は長くなればなるほど、電気代はさらにかかります。炊飯器の保温機能は必要に応じて使用し、つけっぱなしにしないことで電気代の節約につなげましょう。

3 エコモード搭載のモデルをつかう

最近の炊飯器には、電力を抑えながら炊飯できる、エコ炊飯モードやエコ炊きモードと呼ばれる機能が搭載されています。これらの省エネモードは、火力を抑えることで、炊飯時の通常モードより電力の消費を少なくすることができます。積極的につかうことで、通常の炊飯モードよりも電気代を節約することができるでしょう。
ただし、通常より火力を抑えて炊くため、少し硬めに炊き上がる場合があります。

効果的な電気代の節約方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご確認ください。

電気代を節約するには?効果的な4つの方法を詳しく解説

近年値上げが続く電気代。節約を考える方に向けて、効率的な家電のつかい方や省エネ製品への買い替え、電力契約や生活スタイルの見直しなど、4つの節約方法を紹介します。

炊飯器の種類で電気代は変わる!賢く選んで電気代を節約しよう

炊飯器の電気代を節約するためには、「炊飯したご飯を小わけして冷凍しておく」「長時間保温するより2回に分けて炊く」「エコモード搭載のモデルを使う」といった方法が有効です。

また、炊飯器の種類によっても、電気代に違いがあります。各製品の特徴を理解した上で、自分のライフスタイルに合わせたタイプの炊飯器の購入を検討するのがおすすめです。

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