ウォーターサーバーの電気代は高い?電気ポット・ケトルと徹底比較

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レバーやボタンを押すだけでいつでも温水・冷水が楽しめるウォーターサーバー。公共の施設やオフィスだけでなく、近年では一般家庭にも広く普及して人々の生活を支えています。
しかし、便利だからこそ、気になるのは電気代です。大手メーカーの代表的な機種を導入したら、電気代はどのくらいかかるのでしょうか。

本記事では、ウォーターサーバーの機種別の電気代についてご紹介します。また、ほかの電化製品の電気代との比較や、ウォーターサーバーのメリット、注意点などについても解説しますので、導入を考えている人は参考にしてみてください。

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目次

ウォーターサーバーとは?

ウォーターサーバーは、水の入ったタンクやボトルを専用の装置に設置して利用する給水器のことです。一般的に、本体を購入して月額または年額を支払うと、毎月決まった数のタンクなどが配送されます。
日本では水道水への安全意識の高まりを受けて、2000年頃から急速に普及しました。一般家庭でも邪魔にならずに置ける、コンパクトで高機能な製品が続々と登場しています。

ウォーターサーバーの種類

ウォーターサーバーは、床置きでつかう大きめの「スタンド型」と小さめの「卓上型」の2種類に分けられます。
スタンド型はサーバー内の温水・冷水タンクの容量が大きいので、使用量が多い家庭にはスタンド型がおすすめです。

一方、卓上型は電気ポットを一回り大きくした程度のサイズ感なので、テーブルやキッチンカウンターの上に置けるなど、置き場所の選択肢が多いことがメリットです。

ウォーターサーバーのメリット

ウォーターサーバーのメリット
・水やお湯が好きなときにすぐつかえる
・自宅に水が定期的に届く
・質の高い水が飲める

ウォーターサーバーを導入するメリットはいくつかあります。ここでは、主なメリットを3つご紹介します。

水やお湯が必要なときにすぐにつかえる

ウォーターサーバーの一番のメリットは、「飲みたい」と思ったときに、いつでも適温の温水・冷水が飲めることでしょう。
やかんでお湯を沸かしたり、お水を冷蔵庫で冷やしたり、そんな手間が一切かからないのがウォーターサーバーの魅力です。コーヒーやカップ麺、赤ちゃんのミルクを作る時間も大幅に短縮できます。

自宅に水が定期的に届く

おいしいお水を求めて、市販のミネラルウォーターやスーパーの給水サービスを利用される人も多いでしょう。しかし、買い物のたびに何リットルもの水を持ち帰るのは大きな負担です。特に、高齢者にはかなりの重労働となります。

その点、ウォーターサーバーは決まった本数の水(タンク)を定期的に自宅まで届けてくれるので、持ち帰りの手間や負担はゼロ。また、買い忘れて慌てる心配もありません。

質の高い水が飲める

ウォーターサーバーで主に提供されるのは、特定の水源から採水された「天然水」か、濾過によって不純物を除去した「ピュアウォーター」。どちらも高品質で、安全においしく飲むことができることもメリットです。
日本は水道水をそのまま飲める数少ない国のひとつですが、残留塩素によるカルキ臭や、貯水タンクの汚染といった問題もゼロではありません。その点、ウォーターサーバーの水は、赤ちゃんから高齢者まで誰でも安心して飲むことができます。

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機種別比較・ウォーターサーバーの電気代

ウォーターサーバーのメリット
・水やお湯が好きなときにすぐつかえる
・自宅に水が定期的に届く
・質の高い水が飲める

温水・冷水がいつでも飲めるウォーターサーバーですが、その便利さから「電気代が高いのでは?」とも考えてしまいますよね。
そこで、主要メーカーの代表的な機種の特長と電気代を調べてみました。ウォーターサーバーの導入を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

【クリクラ】クリクラ省エネサーバー(スタンド型・卓上型)

クリクラ省エネサーバー(スタンド型・卓上型)は、新型シーズヒーター採用による熱効率の向上で、従来品と比較して最大55%の電気代を削減。地球にも財布にも優しい省エネタイプのサーバーです。

クリクラ省エネサーバー(スタンド型・卓上型)の1か月あたりの電気代は756円と今回ご紹介したウォーターサーバーの機種の中では最も高くなっています。

■クリクラ省エネサーバー(スタンド型・卓上型)の電気代

1か月あたりの電気代 756円
1日あたりの電気代 25.2円
1時間あたりの電気代 1.05円

【FRECIOUS(フレシャス)】dewo(デュオ)(スタンド型)

dewo(デュオ)(スタンド型)は、SLEEP機能、エコモード搭載、デュアルタンクという3つの省エネ機能の活用で、従来の製品と比べ電気代を70%以上カット。静音設計なので、寝室にも設置可能です。

dewo(スタンド型)の1か月あたりの電気代は330円(3つの省エネ機能使用時)で、今回ご紹介したウォーターサーバーの機種の中では安めの金額です。

■dewo(スタンド型)の電気代

1か月あたりの電気代 330円
1日あたりの電気代 11円
1時間あたりの電気代 0.46円

【FRECIOUS(フレシャス)】dewo mini(デュオ ミニ)(卓上型)

dewo mini(デュオ ミニ)(卓上型)は、dewo(スタンド型)を小型化し、3分の1の大きさにまでサイズダウン。冷水と温水の給水口をひとつにまとめ、すっきりとしたデザインに仕上げています。

dewo mini(卓上型)の1か月あたりの電気代は490円で同じブランドのdewo(スタンド型)より小型でも電気代は160円高くなることがわかります。

■dewo mini(卓上型)の電気代

1か月あたりの電気代 490円
1日あたりの電気代 16.33円
1時間あたりの電気代 0.68円

【プレミアムウォーター】スリムサーバーIII(スタンド型)

スリムサーバーIII(スタンド型)は、狭い空間にも楽に置ける、横幅27cmのスリムなウォーターサーバーです。部屋が暗くなると、自動的に温水タンクの電源をオフにするエコモードが搭載されています。

エコモード使用時のスリムサーバーIII(スタンド型)の1か月あたりの電気代は、ちょうどワンコインです。

■スリムサーバーIII(スタンド型)の電気代

1か月あたりの電気代 500円
1日あたりの電気代 16.67円
1時間あたりの電気代 0.69円

【プレミアムウォーター】スリムサーバーIII(卓上型)

スリムサーバーIII(卓上型)は、定番モデル「スリムサーバーIII」の、置き場所を選ばないショートタイプです。こちらもエコモード搭載で、通常時より2割ほど消費電力を抑えることができます。

スリムサーバーIII(卓上型)の1か月あたりの電気代は630円(エコモード使用時)と、同じブランドのスリムサーバーIII(スタンド型)よりも130円高くなることがわかります。

■スリムサーバーIII(卓上型)の電気代

1か月あたりの電気代 630円
1日あたりの電気代 21円
1時間あたりの電気代 0.88円

【コスモウォーター】smartプラスNext(スタンド型)

smartプラスNext(スタンド)は、細かい水温調整や停電時もつかえる非常用電源ユニットなど、便利な機能付きの最新型モデルです。消費電力を最大60%カットできる、エコモードも搭載されています。

smartプラスNext(スタンド)の1か月あたりの電気代は256円(エコモード使用時)で、今回ご紹介するウォータークーラーの機種の中では一番安いものになります。消費電力を最大60%カットできる、エコモードが節電に効果的なようですね。

■smartプラスNext(スタンド)の電気代

1か月あたりの電気代 256円
1日あたりの電気代 8.53円
1時間あたりの電気代 0.36 円

【うるのん】ウォーターサーバーGrande(スタンド型・卓上型)

ウォーターサーバーGrande(スタンド型・卓上型)には、外出時や就寝時に節電できる、エコモードが搭載されています。妊娠中から未就学児のいる家庭までは、ボトル価格が割引される「子育てプラン」があり、好評です。

ウォーターサーバーGrande(スタンド型・卓上型)の1か月あたりの電気代は513円(エコモード使用時)と、今回ご紹介した機種の中では中程度です。

■ウォーターサーバーGrande(スタンド型・卓上型)の電気代

1か月あたりの電気代 513円
1日あたりの電気代 17.1円
1時間あたりの電気代 0.71円

電気ポット・電気ケトルとウォーターサーバーの電気代を比較

お水を沸騰させて保温する電気ポットと、沸かすことに特化した電気ケトル。お湯が欲しいときにつかうアイテムとして、ウォーターサーバーともよく比較される電化製品です。
ここでは、「電気代=消費電力(kW)×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代(円/kWh)」という計算式をつかって一般的な電気ポットと電気ケトルの電気代を計算し、ウォーターサーバーの電気代と比較していきます。

  • 計算式は、電力量料金単価を31円/kWhで計算しています。

電気ポットの電気代

電気ポット(2.2L)の1日あたりの消費電力量0.62kWhをもとに、1か月あたりと1日あたりの電気代を計算しました。

  • タイガー魔法瓶「蒸気レスVE電気まほうびん PIW-A220」の数値を参照。
  • タ1日あたりの消費電力量は室温23℃、湯沸かし2回、再沸騰1回、保温90℃で23時間により測定。

<電気ポット1日あたりの電気代>
0.62kWh×31円/kWh=19.22円

<電気ポット1か月あたりの電気代>
19.22円×30=576.6円

■電気ポットの電気代

1か月あたりの電気代 576.6円
1日あたりの電気代 19.22円

電気ケトルの電気代

最続いては、電気ケトル(1.2L)の消費電力量は1.25kWをもとに、1か月あたりと1日あたりの電気代を計算しました。

  • ティファール「ジャスティン プラス ホワイト1.2L」の数値を参照。
  • 1回につき沸騰までの時間を370秒として、1.2Lのお湯を1日に5回沸騰させると想定。

<電気ケトルの1日あたりの電気代>
1.25kW×(370秒×5回)÷3,600秒×31円/kWh=19.91円

<電気ケトルの1か月あたりの電気代>
19.91円×30=597.4円

■電気ケトルの電気代

1か月あたりの電気代 597.4円
1日あたりの電気代 19.91円

ウォーターサーバー・電気ポット・電気ケトルの電気代を比較

最後に、これまで比較してきた電気ポット・電気ケトルの電気代とウォーターサーバーの電気代をまとめてみました。

■ウォーターサーバー・電気ポット・電気ケトルの電気代を比較

  1日の電気代 1か月の電気代
クリクラ省エネサーバー(スタンド型・卓上型) 25.2円 756円
dewo(スタンド型) 11円 330円
dewo mini(卓上型) 16.33円 490円
プレミアムウォーター スリムサーバーIII(スタンド型) 16.67円 500円
スリムサーバーIII(卓上型) 21円 630円
smartプラスNext(スタンド) 8.53円 256円
ウォーターサーバーGrande(スタンド型・卓上型) 17.1円 513円
電気ポット 19.22円 576.6円
電気ケトル 19.91円 597.4円

今回ご紹介したウォーターサーバー全7製品の電気代の平均額は、1か月あたり496.43円、1日あたり16.55円。安いものと高いものとでは約3倍の開きがありますが、これは本体のサイズや容量、エコモードと呼ばれる節電機能の有無などによるものと思われます。

また、電気ポット・電気ケトルとの比較では、ウォーターサーバーの平均額のほうがやや下回る結果に。種類の違う製品同士を単純に比較することはできませんが、常に適温の湯水が楽しめる便利さを考えると、ウォーターサーバーの電気代は意外と安く感じられるのではないでしょうか。

ウォーターサーバーの電気代を節約する4つの方法

ウォーターサーバーの電気代を節約する4つの方法
1. 電源は切らずに入れっぱなしにする
2. エコモードやスリーブ機能など省エネ機能のついた機種を選ぶ
3. 直射日光のあたらない、ゆとりのあるスペースに設置する
4. 本体の背面を小まめに掃除する

意外と電気代が安いことがわかったウォーターサーバーですが、つかい方や設置場所を誤ると、無駄な電力を消費してしまいます。

ここでは、ウォーターサーバーのメーカーを問わず、電気代の節約に効果のある4つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にして、ウォーターサーバーをもっとお得につかいましょう。

1 電源は切らずに入れっぱなしにする

電化製品の節電対策として「小まめに電源を切る」という方法がよく知られていますが、ウォーターサーバーの場合は逆効果です。電源は切らずに入れっぱなしにしましょう。

電源を切るとお湯も冷水も常温に戻ってしまうため、再度お湯を沸かしたり、お水を冷やしたりすることになり、余計な電気代がかかります。また、電源を切った状態でタンク内に水を放置すると、内部に雑菌が発生する可能性も。電気代だけでなく衛生的な観点からも、電源は常に入れておいてください。

2 エコモードやスリープ機能など省エネ機能のついた機種を選ぶ

エコモードやスリープ機能などの省エネ機能をつかうと、ウォーターサーバーの電気代は機種にもよりますが、通常運転時と比較すると2~5割程度節約することが可能です。

ウォーターサーバーには、湯温を下げて消費電力を抑える「エコモード」や、光センサーで夜間にヒーターをオフにする「スリープ機能」など、省エネに役立つ機能がついているものが多いので、購入前によく確認しておきましょう。

3 直射日光のあたらない、ゆとりのあるスペースに設置する

ウォーターサーバーを直射日光があたる場所や背面にゆとりのない場所に設置すると、サーバーの内部が熱を持ち、水を冷却するためにより多くの電力を消費してしまいます。

ウォーターサーバーは運転中にたまった熱を背面から排出しているため、設置する際は日光があたりやすい窓際などを避け、壁から10cm以上離すようにしましょう。

4 本体の背面を小まめに掃除する

ウォーターサーバーの設置後は定期的に背面についたほこりを拭き取り、スムーズに排熱できる状態を保つよう心掛けましょう。

ウォーターサーバーの背面にある吹き出し口は、ほこりが付着しやすい場所のひとつです。ここは本体内部の熱を排出する場所なので、ほこりがたまると熱効率が悪くなり、冷却・加温のための消費電力が増えてしまいかねません。

電気代の節約方法についてもっと知りたい人は、こちらの記事もご確認ください。

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ウォーターサーバーは便利で安全、電気代も安心!

水の加熱や冷却に多くの電力を消費しそうなウォーターサーバーですが、各メーカーの工夫や省エネ機能の搭載により、実際にかかる電気代はかなり良心的です。ほかに水のボトル代はかかるものの、機種によっては電気ポットや電気ケトルよりも安い電気代でつかえることがわかりました。

いつでもすぐに温水・冷水がつかえて、コーヒーやお料理、赤ちゃんのミルクにも利用できます。お湯が欲しいときも火をつかわないので、子供でも安心です。ウォーターサーバーは、多忙な日々を送る私たちの強い味方といえるでしょう。

  • 2023年8月1日時点の情報です。

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