浴室乾燥機の電気代はいくら?洗濯乾燥機との違いや節約術も紹介

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朝、洗濯物を干してスイッチを入れておけば、部屋干しのにおいを気にせずに、カラッと乾かすことのできる浴室乾燥機。帰宅時間がはっきりしない日や、洗濯物が溜まりがちな梅雨時に重宝する機能ですよね。

ただ、頻繁につかうとなると、気になるのは電気代です。洗濯乾燥機と比べて、浴室乾燥機の電気代はどのくらいかかるのでしょうか。電気代の計算式や、浴室乾燥機の電気代を節約する8つの方法についてご紹介します。

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目次

浴室乾燥機は、乾燥や換気といった機能がついた空調設備

浴室乾燥機が持つ主な5つの機能:換気・暖房・涼風・乾燥・24時間換気

浴室乾燥機は、近年の戸建て住宅やマンションのほとんどに備え付けられている、空調設備のひとつです。「換気」「暖房」「涼風」「乾燥」「24時間換気」など、1台に多くの機能が備えられています。

住宅が密集していてベランダが狭い都会の住宅や、庭のない戸建て、洗濯物の外干しが禁止されているマンションなどでも効率的に洗濯物を乾かせることから、急速に普及が進みました。部屋干しと違って洗濯物ににおいがつきにくく、室内の見栄えに影響しないことも人気の理由です。

使用感に大きな違いがないため意識することは少ないかもしれませんが、浴室乾燥機には「電気型」と「ガス型」の2種類があります。

本記事では、種類によってどのような違いがあるのか見ていきましょう。

ヒーター式とヒートポンプ式の2種類がある「電気型浴室乾燥機」

電気型浴室乾燥機はさらに2タイプあり、「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」です。
電気を熱源とするヒーター式の浴室乾燥機は、乾燥機本体内部にあるモーターで熱を作り、ドライヤーのように温風を吹き付けて洗濯物を乾かします。一般家庭用の100Vだけでなく、オール電化住宅に適した200Vタイプの製品もあります。

一方、ヒートポンプ式の浴室乾燥機は、浴室以外の空気を取り込み、循環させる過程の圧力により熱を生み出す仕組みです。吹き出す風の温度は低めでも量は多く、省エネ対策としても注目されています。

早く乾かせるが初期コストがかかってしまう「ガス型浴室乾燥機」

ガス型の浴室乾燥機は、浴室外に設置したガス温水器を熱源とするタイプです。ガスで沸かしたお湯の熱を利用して、浴室内を温めたり、乾燥させたりします。
スピーディーに乾きますが、ガス設備が必要なので初期コストがかってしまうことがネックです。

浴室乾燥機の電気代はいくら?

電気式の浴室乾燥機を使用するにあたって、気になるのが電気代です。ここからは、浴室乾燥機の1回あたりの電気代をもとに、ランニングコストについて考えてみましょう。

  • 本記事で紹介する計算式は、すべて電気料金単価を31円/kWhとして計算しています。

浴室乾燥機の1回あたりの電気代は116.25円

浴室乾燥機の消費電力はメーカーや浴室の広さ、電力会社のプランなどによって異なりますが、一般的に多くつかわれている、ヒーター式の電気型浴室乾燥機の自動乾燥を利用した場合は1,250Wです。

消費電力1,250Wの浴室乾燥機を1時間つかったときの電気代は下記のとおりです。

<浴室乾燥機を1時間使用した場合の電気代>
1,250W÷1,000×1h×31円/kWh=38.75円

これに、乾燥にかかる平均的な時間を掛けてみましょう。浴室乾燥機で洗濯物が乾くまでの時間は、2~4時間程度とされています。ここでは、あいだを取って3時間として計算します。

<浴室乾燥機の1回の使用でかかる電気代>
38.75円×3h=116.25円

浴室乾燥機の1回あたりの電気代は、116円程度ということがわかりました。

浴室乾燥機の電気代は1か月2,000~10,000円程度

1回あたりの電気代の項目では、乾燥にかかる時間の目安を3時間と仮定しましたが、実際には洗濯物の内容や量によって乾燥に必要な時間は異なります。

そこで、より正確な電気代を出すために、一般家庭でよく見かける洗濯物の種類ごとの重さから、1回あたり・1か月あたりの電気代を計算してみましょう。通常、洗濯物1kgあたり、浴室乾燥機での乾燥にかかる時間は、1時間が目安とされています。

主な洗濯物の種類と重さは下記のとおりです。

■主な洗濯物の種類と重さ

洗濯物の種類 重量
ワイシャツ 200g
長袖肌着 130g
下着 80g
タオル 70g
バスタオル 300g
靴下 50g
  • 出典:パナソニック「よくあるご質問」より情報を抜粋してグラフを作成

生活習慣の違いによって、バスタオルを1日2枚つかったり、シーツを毎日洗ったりと、1日に出る洗濯物の量は異なります。ここでは、ざっくりと洗濯物が少ない家庭と多い家庭に分け、それぞれの電気代を考えてみます。

・洗濯物が少ない家庭

洗濯物が少ない家庭としては、単身世帯や高齢の2人世帯などが考えられます。ここでは、2人世帯を想定して計算しました。
2人が1回あたりそれぞれ1kgの洗濯物を出すと、2時間浴室乾燥機をつかうことになり、毎日つかった場合の1か月あたりの電気代は下記のようになります。

<洗濯物が少ない家庭が浴室乾燥機を1か月間使用した場合の電気代>
38.75円×2h×30日=2,325円

洗濯物が少ない家庭では、毎日2時間浴室乾燥機をつかっても、1か月の電気代は2,325円しかかりません。

・洗濯物が多い家庭

「世帯人数が多い」「子供が部活をしている」といった場合、1人あたりの洗濯物が多くなります。ここでは、1人が毎日2kgの洗濯物を出す4人家族を想定して計算しました。
4人家族で1人が1回あたり2kgの洗濯物を出すと、浴室乾燥機を8時間つかうことになり、毎日つかった場合の1か月あたりの電気代は下記のようになります。

<洗濯物が多い家庭が浴室乾燥機を1か月間使用した場合の電気代>
38.75円×8h×30日=9,300円

1日8時間浴室乾燥機をつかうような洗濯物の多い家庭の場合、1か月9,300円も電気代がかかってしまいます。

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浴室乾燥機と洗濯乾燥機はどちらの電気代が安い?

洗濯乾燥機と浴室乾燥機では、どちらの電気代が安いのでしょうか。天気が悪い日でも安心して洗濯物を乾かす手段としては、浴室乾燥機のほかに縦型洗濯乾燥機やドラム式洗濯乾燥機が挙げられますよね。具体的に、洗濯乾燥機の電気代を見ていきましょう。

・縦型洗濯乾燥機

一般的な縦型の浴室乾燥機の消費電力目安は、乾燥容量6kgのタイプの乾燥時で1,752W程です。縦型洗濯乾燥機の1時間あたりの電気代を計算してみます。

<縦型洗濯乾燥機を1時間使用した場合の電気代>
1,752W÷1,000×1h×31円/kWh=54.312円

1時間あたりの電気代を計算すると、54.312円になります。

・ドラム式洗濯乾燥機(ヒーター式)

ヒーター式のドラム式乾燥機の電気代目安は、乾燥容量6kgのタイプの乾燥時で1,812Wです。ヒーター式のドラム型洗濯乾燥機の1時間あたりの電気代を計算してみます。

<ドラム式洗濯乾燥機(ヒーター式)を1時間使用した場合の電気代>
1,812W÷1,000×1h×31円/kWh=56.172円

1回あたりの電気代は56.172円になります。

・ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ式)

ヒートポンプ式のドラム式乾燥機の電気代目安は、乾燥容量6kgのタイプの乾燥時で830Wです。ヒートポンプ式のドラム型洗濯乾燥機の1時間あたりの電気代を計算してみます。

<ドラム式洗濯乾燥機(ヒートポンプ式)を1時間使用した場合の電気代>
830W÷1,000×1h×31円/kWh=25.73円

1回あたりの電気代は25.73円になります。

「洗濯乾燥機はなんとなく電気代が高い気がする」と敬遠されがちですが、浴室乾燥機(1,250W)を1時間つかったときの電気代は38.75円ですから、省エネタイプの洗濯乾燥機と比べると、浴室乾燥機の電気代のほうが高いことがわかります。

浴室乾燥機をつかうメリット

洗濯乾燥機の種類によっては、浴室乾燥機のほうが割高になることがわかりました。しかし、浴室乾燥機には、洗濯乾燥機にない下記のようなメリットがあります。

洗濯物にしわがつきにくい

浴室乾燥機は、温風や空気の循環で乾かすため、衣類へのダメージを軽減できます。
洗濯乾燥機をつかうと、熱による線維の萎縮や、回転した時の圧力による線維のつまりによって、衣類が縮んだりしわがついたりしやすくなってしまう場合があります。

浴室の気温を調節できる

浴室乾燥機は、衣類を乾かすだけでなく暖房や涼風の機能も兼ね備えているため、入浴時にこれらの機能をつかうことで体の負荷軽減に役立つでしょう。特に寒い冬に、浴槽と洗い場との温度差が大きいと体に負担がかかり、ヒートショックや浴室内熱中症などに陥るリスクがあります。

浴室のカビが防げる

浴室乾燥機で洗濯物を乾かすと、浴室の壁や床がしっかりと乾きます。カビの養分のひとつである水分がなくなるため、浴室でのカビの発生を防ぐことが可能です。

洗濯乾燥機の電気代について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

洗濯乾燥機の電気代は?浴室乾燥機との差や節約方法も紹介

洗濯乾燥機の電気代はどのくらいかかるのでしょうか。タイプ別の特徴や浴室乾燥機との比較のほか、電気代を節約する方法を紹介します。

浴室乾燥機の電気代を節約する8つのポイント

浴室乾燥機の電気代を節約する8つのポイント・電気代の安い時間帯につかう・ほかの乾燥方法を併用する・部屋干ししてから浴室乾燥機をつかう・洗濯物の間隔を空けて風通しを良くする・乾きにくい洗濯物を温風があたる位置に干す・浴室内に水分が残っていない状態でつかう・定期的に浴室乾燥機のフィルターを掃除する・浴室のドアと窓はしっかり閉める

浴室乾燥機をつかう場合には、下記の8つのポイントを意識すると電気代を節約できます。お風呂場の衛生面や洗濯物へのダメージを考えると、多少費用がかかっても浴室乾燥機があるとやはり便利です。

1 夜間など電気代の安い時間帯につかう

電気料金プランによっては、使用する人が多い昼間に比べて夜間の電気料金を安く設定していることがあります。就寝前に干してスイッチを入れておけば、電気料金が安い時間に浴室乾燥機が稼働することになり、電気料金を抑えられるでしょう。

2 エアコンや扇風機など、ほかの乾燥方法を併用する

すべての洗濯物を浴室乾燥機で乾かすのではなく、室内干しと浴室乾燥機で分けると1回あたりの量が減って早く乾き、電気代の節約につながります。小さいものや薄いものはエアコンと扇風機の風で乾かすなどして、浴室乾燥機をつかう時間をできるだけ短くしましょう。
特に、夏場の在宅時、エアコンをつかう場合には、ついでに洗濯物を乾かしてしまうことをおすすめします。

3 室内である程度部屋干ししてから浴室乾燥機をつかう

室内干しと浴室乾燥機を同時並行で行う方法のほか、先にある程度室内干しをして洗濯物の水分を飛ばしてから、浴室乾燥機をつかうのも節約に効果的です。家にいるあいだは室内干しで、出掛ける前に浴室乾燥機に移動するなど、使用時間を短縮する工夫をしてみてください。
家を空ける時間が短ければ、先に浴室乾燥機で乾かしておき、帰宅したら室内干しに移行してもいいでしょう。

4 洗濯物の間隔を空けて風通しを良くする

衣類がくっつくと生乾きの嫌なにおいも発生しやすくなるため、できるだけ洗濯物同士の間隔を空けて干すようにしましょう。
衣類と衣類のあいだが詰まっていると、浴室乾燥機の風が通らず、洗濯物はなかなか乾きません。洗濯物が多い家庭ではなおさらです。

浴室が狭く、洗濯物を干すポールが足りないときは、突っ張り棒をつかって衣類をかけられるスペースを増やしたり、乾きやすい衣類は室内に干したりすることをおすすめします。

5 乾きにくい洗濯物を温風があたる位置に干す

大きさや厚みから乾きにくいと判断される洗濯物は、できるだけ浴室乾燥機の近くに干して、温風が直接あたるように干しましょう。
シーツやクッションカバー、トレーナーなど、かさばる大物や厚手のものは、ほかの衣類より乾燥に時間がかかります。

6 浴室内に水分が残っていない状態でつかう

浴槽内の湿度が高いと、フルパワーで乾燥をかけても乾ききるまでに時間がかかるため、壁や床の水滴は拭き取っておきましょう。

浴室内は、浴槽に水を張っていなくても湿っているものです。特に、入浴後に洗濯物を干すときは注意が必要です。しばらく換気モードにして、水分を飛ばしてから使用するようにしてください。
もし、浴槽に残り湯がある場合は、しっかり蓋を閉める必要があります。

7 定期的に浴室乾燥機のフィルターを掃除する

浴室乾燥機のメーカーによってお手入れの推奨頻度は異なりますが、だいたい3か月~半年に1度を目安に、フィルターを取り外して手入れをしましょう。

浴室乾燥機のフィルターがほこりなどで目詰まりを起こしていると、送風が制限されて乾燥効率が落ちてしまい、電気代もかさんでしまいます。
フィルターは、乾いた状態で取り外してから掃除機でほこりを吸い取り、水洗いしてしっかり乾かしてから再度取り付けてください。

8 浴室のドアと窓はしっかり閉める

空気が無駄なく循環するよう、浴室の窓やドアはしっかり閉めておきましょう。
浴室乾燥機の効率を上げるには、湿度のない密閉された空間で、洗濯物にまんべんなく風があたる状態を作る必要があるためです。扇風機やサーキュレーターをつかって風を送るのも、効果的といえます。

浴室乾燥機の電気代を節約するなら、新電力への乗り換えも検討を

浴室乾燥機の電気代は、使用する時間帯を電気料金が安い時間に限定したり、フィルターを掃除して乾燥効率を上げたりといったつかい方の工夫で、ある程度は節約が可能です。電気代を上手に節約しながら、浴室乾燥機のメリットを享受しましょう。

もし、より効果的で目に見える節電をしたいなら、電気料金プランの見直しや新電力への切り替えへの検討もおすすめします。

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