引っ越し先の供給地点特定番号の調べ方は?必要のないケースも紹介

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「引っ越しに伴って新居の供給地点特定番号を把握したいけどわからない」という人もいるでしょう。引っ越しを行う際は、入居当日に電気・ガス・水道などのライフラインがすぐに使えるように準備しておくことが大切です。供給地点特定番号は、ライフラインの一つである電気の供給を受けている場所を特定するために必要な番号ですが、引っ越し先の番号がわからない場合でも調べる方法はいくつかあります。

この記事では、そもそも供給地点特定番号とは何か、概要について解説します。併せて番号の調べ方や電気契約を行う際の手続きの流れやポイントなども紹介するため、引っ越し先でスムーズに電気を使い始められるように把握しておきましょう。

目次

供給地点特定番号とは

供給地点特定番号とは、電気を使用する場所(供給地点)を識別するために設定された番号です。電力会社は、供給地点特定番号を知ることで具体的な供給地点を知ることができるため、契約時やトラブル時などの対応がスムーズになります。ここからは、供給地点特定番号について詳しく解説していきます。引っ越しを行う前に概要について理解しておきましょう。

電気とガスでは桁数が異なる

供給地点特定番号は22桁となっており、住所のように電気を供給している場所を検索する際に用いられます。2016年の電力小売全面自由化よりも前に付与されており、全国各地にあるどの電力会社と契約しても22桁の番号が付与されます。

また、供給地点特定番号は電気だけでなくガスにも利用されています。ガスの場合は、ガスを供給している地点を把握するために用いられます。ガスの場合は17桁の番号が使われており、電気の場合と同じくすべてのガス会社で共通している番号です。

お客様番号から特定できる場合もある

お客様番号を使って供給地点特定番号がわかる場合もあります。お客様番号とは、電力会社が各顧客を識別するための番号です。この番号によって、契約者ごとの情報が正確に管理されています。

たとえば中部電力では、低圧受電の場合「040+お客様番号(13桁)+000000」、高圧受電の場合「041+お客様番号(13桁)+000000」という形式で供給地点特定番号が構成されています。そのため、お客様番号さえ把握できれば供給地点特定番号がわかります。

ほかにも、お客様番号が手元にある場合は、電力会社のカスタマーセンターに連絡して番号を伝えることで確認することも可能です。お客様番号がわからない場合は、毎月送付される検針票や契約者向けのマイページから確認できます。

このように、お客様番号を利用することで確認がスムーズに行えるため、電力会社との契約時には番号を控えておくことが大切といえます。

引っ越しで供給地点特定番号が必要な理由

引っ越しを行う場合は、供給地点特定番号が必要になります。
理由としては主に以下の3つが挙げられます。

・電気の切り替え手続きをするため
・停電などのトラブル時に対応するため
・計画停電情報の検索にも使われる

ここからは、それぞれの理由について詳しく解説します。引っ越しの際だけでなく、引っ越し後の生活においても必要になるため、把握しておきましょう。

電気の切り替え手続きをするため

電気の切り替え手続きを進める際には供給地点特定番号が必要です。先述のとおり、電力会社に供給すべき場所を明確に把握してもらえるため、引っ越し先での電力切り替えの手続きがスムーズに進みます。

また、引っ越しに伴って現在契約している電力会社と解約する際にも、供給地点特定番号が必要になることがあります。解約する電力会社への連絡は不要なケースが多いですが、新たに契約する電力会社に伝える必要があるため、電気の切り替えを行う際は把握しておきましょう。

停電などのトラブル時に対応するため

引っ越し後の生活のなかで、ライフラインに関するトラブルが発生する可能性も考えられます。たとえば、停電などの電気に関するトラブルが発生した際は、供給地点特定番号が必要になります。

停電やそのほかの電気トラブルが起きた場合、まずは電力会社に連絡して復旧を依頼する必要があります。電気が使用できないと生活が不便になるため、早急に復旧できるようにすぐに連絡しましょう。連絡時に供給地点特定番号を伝えることで、電力会社はトラブルが起きた地点を正確に特定し、対応をスムーズに進めることができます。

供給地点特定番号を把握しておくことで、電力会社のトラブル対応が迅速になり、電力の回復や問題の解決が早まります。緊急時に素早く対応してもらえるように、番号がすぐわかる状態にしておきましょう。

計画停電情報の検索にも使われる

計画停電が実施される場合は供給地点特定番号が役立ちます。計画停電とは、大規模な災害が発生して複数の発電所が停止した際など、電力の需要が供給を上回った際に用途や日時、地域などを定めた上で電力の供給を一時停止することをいいます。

大規模な災害などの際には、電力供給の負荷を軽減するために計画停電が行われることがあります。これにより、電力網の安定が図られるためです。

こういったケースでは、供給地点特定番号によって自分の住所が計画停電の対象地域かどうかを正確に調べることができます。計画停電の対象かどうかを事前に把握することで、必要な準備や対策を事前に行うことができます。

引っ越し先の供給地点特定番号の調べ方

引っ越し先の供給地点特定番号がわからない場合は、問い合わせることで解決できます。
調べ方は以下のとおりです。

・新しく契約する電力会社に問い合わせる
・引っ越し先の不動産会社や大家に問い合わせる
・大手の電力会社に問い合わせる

スムーズに引っ越しを行うためにも問い合わせ先や問い合わせ方法は理解しておきましょう。ここでは、それぞれの調べ方について詳しく解説します。

新しく契約する電力会社に問い合わせる

引っ越し先の供給地点特定番号がわからない場合は、新しく契約する電力会社に引っ越し先の住所を伝えれば調べてもらうことができます。また、引っ越し先で新しく契約する電力会社に問い合わせることで、契約に必要な書類や手続きの流れについてもていねいに案内してもらえます。何を用意すればよいのか、どのように手続きを進めればよいのかが明確になり、準備が整いやすくなります。

電力会社との契約を円滑に進め、新しい住まいでの電力供給をスムーズに開始できるようにしましょう。

引っ越し先の不動産会社や大家さんに問い合わせる

引っ越し先の供給地点特定番号が不明な場合は、引っ越し先の不動産会社や大家に問い合わせる方法もあります。

不動産会社や大家には、電話またはメールで問い合わせましょう。問い合わせの際に供給地点特定番号に加えて、電気契約に関する情報や注意点を教えてもらうことができます。契約手続きや使用に関するアドバイスを受けることで、契約後のトラブルを防ぐようにしましょう。

大手の電力会社に問い合わせる

引っ越し先の供給地点特定番号は、管轄エリアの大手電力会社(東京電力、関西電力など)に問い合わせることで教えてもらえます。大手電力会社は複数の窓口があるため、問い合わせ窓口を間違えないよう気をつけましょう。間違った窓口に問い合わせると、必要な情報が得られない可能性があります。

問い合わせの際は、引っ越し先の住所やそのほかの詳細を伝えることで供給地点特定番号を特定することができるため、引っ越し先の情報をあらかじめ用意しておきましょう。
なお、供給地点特定番号については別の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

引っ越しに伴う電気の契約手続きの流れ

引っ越しに伴う電気の契約手続きは、入居当日から電気を使用するために早めに行うことが大切です。入居当日に電気が使用できないと生活に支障が出る可能性も考えられます。電力会社を選ぶ際や契約に必要な情報を事前に調べておくことで、無駄な手間やトラブルを避けることができます。
手続きの流れは主に以下のとおりです。

・電力会社を比較する
・契約情報を控える(供給地点特定番号など)
・電力会社と契約する
・電力会社から乗り換え完了の通知が届く

ここでは、引っ越しに伴う電気の契約手続きの流れについてそれぞれ詳しく解説していきます。

電力会社を比較する

電力会社を選ぶ際には、料金プランの比較が欠かせません。まずは、複数の電力会社が提供するプランを確認することから始めましょう。各社のプランは、電気の使用量や契約内容によって異なるため、自分の電力使用状況に合わせたプランを選ぶことが重要です。

電力量料金が一律のプランや時間帯によって変動するプラン、さらにインターネットやガスなどとセットで契約できるプランなどがあります。たとえば、夜間に電力を多く使用する家庭には、夜間料金が安いプランが適している可能性があります。自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことを考えましょう。

また、料金だけでなくサービス内容にも目を向けることが大切です。最近では、エコな電力プランや再生可能エネルギーを利用するプランが増えています。これらのプランは、環境への配慮を示しつつ、長期的に電気料金の節約にもつながることがあります。

これらの点を踏まえて、自分に最適な電力プランを見つけ、電気料金のコストを抑えましょう。

電力会社は乗り換えたほうがお得?選び方の注意点、手続きを解説

電力会社を乗り換えることで、電気代が安くなる可能性があります。電力会社を乗り換える方法や乗り換えを検討したいタイミングなどを紹介します。

契約情報を控える(供給地点特定番号など)

現在の住まいで契約している電力会社から別の電力会社に乗り換える場合は、下記の情報が必要になる可能性があります。これらの情報を事前に準備しておくことで、電力会社の乗り換えがスムーズに行えます。

・供給地点特定番号
電力を供給する対象地点を把握するための番号で、契約している電力会社に提供する必要があります。

・契約者番号またはお客様番号
現在契約している電力会社から乗り換える場合は、顧客を識別するための契約者番号またはお客様番号を、乗り換え先の電力会社に伝えます。契約者名義が一致しないと、契約の切り替えがスムーズに進まない可能性があるため注意が必要です。

・乗り換え希望日
希望する切り替え日を事前に決めておくことで、計画的に乗り換えを進めることができます。

電力会社と契約する

電力会社の契約を切り替える際は、まず新しい電力会社のサービス窓口や公式ホームページを利用して申込みを行います。オンラインでの申込みは手間を省けるため、必要書類の提出もスムーズに進むでしょう。

申込み時には、契約の切り替え希望日を相談しておきましょう。希望日を調整して、契約の重複や空白期間ができるトラブルを防ぐ必要があります。

また多くの電力会社では、契約切り替えの際に現在の電力会社への解約手続きを代行してくれるサービスがあります。自分で解約手続きをする手間が省けるため、スムーズな切り替えが可能です。

電力会社から乗り換え完了の通知が届く

電力会社の乗り換え手続きが完了しても、電気の切り替えまでには少し時間がかかります。実際に電力会社が切り替わるのは、申込みを行った時ではなく最初の検針日からです。

切り替え日が近づくと、新しい電力会社から確認の連絡が届くことがあります。この通知を受け取ったら、ブレーカーを上げて電気が正常に点灯するかどうかを確認しましょう。正常に電気が点灯することを確認できたら切り替えが完了となります。

スマートメーター未設置の場合は設置工事が必要

電力会社の切り替えを行う際、引っ越し先にスマートメーターが設置されていない場合には、新たにスマートメーターの設置工事が必要になります。この工事には時間がかかることがあるので、電力供給の切り替えまでに遅れが生じる可能性があります。

スマートメーターの設置に伴う工事費用は一切発生しません。電力会社が無償で行うため、追加の費用について心配する必要はないといえます。スマートメーターの設置工事が完了すれば、新しい電力会社との契約をスタートできます。

供給地点特定番号が必要のないケース

供給地点特定番号は電力会社と契約する上で必要な情報ですが、番号が不要なケースもあります。たとえば、新たに入居するのが新築物件の場合が該当します。新築物件の場合は、電気の使用を新たに開始する新設工事を行う必要があるため、電気工事が行われていない時点では番号がまだ割り当てられていないからです。

新たに入居する新築の電気工事が完了した段階でようやく供給地点特定番号が割り振られるため、それまでは特に気にする必要はありません。工事が完了した後にハウスメーカーなどに確認するとよいでしょう。

まとめ

供給地点特定番号は、電力会社を切り替える際に必要となる番号です。引っ越し先の番号がわからない場合は、お客様番号を電力会社に伝えたり、引っ越し先の不動産や大家に問い合わせたりすることで確認できます。

また、引っ越し先で電気を使用する際は、電力会社と契約の手続きを行う必要があります。電力会社を比較し自分の生活にあった電力会社やプランを選ぶことで、引っ越し後も快適に過ごせるでしょう。また現在利用している電力会社からほかの電力会社への乗り換えを考えている場合は、スムーズな乗り換え手続きも電力会社を選ぶ際のポイントの一つといえます。

ドコモでんきは、現在利用している電力会社への解約手続きが不要であり、工事の際の立ち合いも必要ありません。加えて、dポイントの還元によりお得にポイントを貯められます。引っ越しに伴い、簡単に乗り換えができ、お得に利用できる電力会社をお探しの場合はぜひご検討ください。

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