引越しに伴う電気・ガス・水道の契約は一括でできる?

SHARE

進学・就職や人事異動などのライフスタイルの変化があると、多くの人が引越しを検討します。引越しを即決できない理由として、さまざまな手続きが面倒と思っている方も多いのではないでしょうか。特に、電気・ガス・水道といったライフラインの手続きは、個別に契約する場合、手続きが面倒に感じてしまうでしょう。

今回は、引越しに伴うライフラインの契約について、詳しく解説します。手続きを少しでも効率よく行いたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

引越しに伴う電気・ガス・水道は一括で契約できる?

快適な新生活をスタートする一歩として、電気・ガス・水道の契約はできるだけ早く対処すべきです。まずは、電気・ガス・水道の一括契約できるのか、について解説します。

引越しに伴う電気・ガス・水道を一括で契約できる?

結論からいうと、電気・ガス・水道を一括に契約することはできません。しかし、引越し代行サービスを活用することで、手続きの手間を軽減できます。

引越し代行サービスでは、複数の事業者とのやりとりを代わりに行ってくれるため、顧客が個別に手続きを行う必要がありません。そのため、ライフラインの契約を効率的に進められます。

引越し代行サービスは、引越しに伴うストレスを大きく軽減するのに役立つサービスであり、時間がない方にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。ただし、先述したように、ガス・水道・電気の契約を一つにまとめられないことに注意が必要です。

引越し以外では電気・ガスの契約のみ一括でできる

引越し以外でライフラインの契約を行う際は、電気・ガスはセットで契約できます。しかし、水道は個別に契約しなければなりません。水道は、各自治体の水道局が管理しているため、まとめて契約できないことが理由に挙げられます。

一方で、電気やガスは民間の事業者でも提供できるため、事業者同士が連携することで同時契約が可能です。そのため、民間の事業者が提供している電気・ガスであれば、一度の手続きで済みます。

また、同時に契約することで、セット割が適用されるケースもあります。上手く活用することで、光熱費を節約できるでしょう。

電気・ガス・水道を個別で手続きする際の方法

ここからは、電気・ガス・水道の手続きを行う際のプロセスや注意点について解説します。ライフラインの手続き方法について悩んでいる方は、以下の内容を参考に手続きを進めてみてください。

電気の場合

引越しを行う際は、電気の利用停止と利用開始の手続きが必要です。また、手続きの際にはいくつか注意すべき点があります。

ここからは、電気の手続きに関する基本的な流れと注意点について、見ていきましょう。

電気の利用停止手続き

初めに、契約している電力会社に連絡を取りましょう。連絡は、引越しの1か月前~1週間前までに済ませることをおすすめします。

なお、手続きは電話またはWebサイトから行えます。検針票に記載されているお客様番号や引越し予定日を求められるため、事前に把握しておきましょう。また、引越し先でも同じ電力会社と契約する場合には、新住所を正確に伝えられるようにしてください。

通常、電気の利用停止手続きに立ち合う必要はありません。ただし、退去日に現金で精算したい場合は、立ち合いが必要となるため、注意しましょう。電気料金は、退去日までの分が日割りで計算されます。忘れずに手続きを済ませ、スムーズに引越しを行いましょう。

電気の利用開始手続き

電気の利用開始手続きは、引越し予定日の1か月前~1週間前までに行うようにしましょう。手続き方法には、電話、インターネット、専用の申込用紙を郵送するなど、いくつかの選択肢があります。

また、電気利用開始時に立ち合いは不要です。電気温水器やエコキュートといった特殊な設備がある物件では、立ち合いが必要となることがあるため、事前に確認しておきましょう。

手続きが完了すると、引越し当日からすぐに電気を使用できます。

電気の手続きに関する注意点

電気の手続きを行う際は、以下の3点に注意する必要があります。

・ブレーカーを落として退去する
・利用開始手続きは早めに行う
・繁忙期は電力会社の電話がつながりにくくなる

家を退去する直前に、ブレーカーを落とすことが大切です。これは漏電・通電の火災を防ぐ意味があります。ただし、寒冷地では水道管の凍結防止などの観点から、ブレーカーを落とさない方がよいケースもあります。そのため、不動産屋へ事前に確認しておきましょう。

また、新居での電気利用開始の手続きは、早めに済ませておくことが大切です。特に、スマートメーターが設置されている物件の場合、事前の手続きなしでは電気が使用できないケースがあるため、早めに手続きを行いましょう。

スマートメーターとは、電気の使用量を自動で計測する機器であり、通信機能を有しています。そのため、電力使用量を把握するのに役立つほか、検針員による目視が不要となり、住人が立ち合う必要がありません。

3~4月は、電力会社の繁忙期となります。春先の時期は、コールセンターに電話してもつながらないというケースも考えられるでしょう。

引越し時の電気の手続きについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

引越し時の電気の解約手続きを解説!解約はいつまでにすべき?

引越しの際には、電気の解約と使用開始の手続きが必要です。それぞれの手続きについて、流れや必要な情報、注意点などを紹介します。

ガスの場合

引越し時には、電気と同様にガスの契約手続きも進めなければなりません。以下では、ガスの利用停止・開始の手続きや注意点について解説します。

ガスの利用停止手続き

ガスの利用停止手続きは、引越し予定日の1か月前~1週間前までに行いましょう。

利用停止の手続きは、電話またはWebサイトから行えます。多くの場合、担当者の立ち合いは不要です。しかし、オートロックマンションなどの作業者が現場に向かえない場合は、立ち合いが必要となります。

また、転居後も同じ事業者と契約する場合、利用停止・開始手続きをまとめて行えるケースもあります。

手続きの際には、「お客様番号(顧客番号)」が必要です。お客様番号は、毎月の使用量通知書に記載されているため、スムーズに手続きを進められるように事前に確認しておきましょう。番号が確認できない場合は、契約中のガス会社に問い合わせると教えてくれます。

ガスの利用開始手続き

ガスの利用を開始するには、引越し日の1か月前~1週間前までに行うことをおすすめします。

手続きの方法は、電話もしくはオンラインから選択可能です。ガスの開栓には、立ち合いが必要となるため、希望日時の予約を忘れずに行いましょう。立ち合いが必要な理由は、安全確認や設備の点検のためです。

入学・卒業・転勤などが重なる3~4月は、利用者が集中して混雑する可能性があります。希望する日時に作業を行ってもらうには、早めに予約することをおすすめします。

ガスの手続きに関する注意点

ガスの手続きを行う際は、以下の2点に注意する必要があります。

・立ち合いが必要
・引越し先のガスの種類を確認する

ガスを使用できる状態にするには、専門スタッフによる開栓作業が必要です。作業当日は、立ち合いが必要となるため、新居への到着時間と会社の作業可能時間を事前に調整する必要があります。

引越しシーズンや土日祝日は予約が集中しやすいため、希望日に作業をしてもらうためにも、早めに連絡することをおすすめします。特に、希望日がある場合は、1~2週間前には連絡すべきです。

また、物件によって契約できるガスの種類が異なります。家庭で使用できるガスは、都市ガスとプロパンガスの2種類です。希望とするガスを契約できない可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

水道の場合

最後に、水道の利用停止や開始の手続き、注意点について紹介します。

水道の利用停止手続き

水道の利用停止を行うには、住んでいた地域を管轄する自治体の水道局に連絡しなければなりません。連絡は、引越しの1か月前から1週間前までに済ませることをおすすめします。

手続きの方法は自治体によって異なりますが、多くの場合、Webサイトや電話での申請が可能です。自治体に問い合わせて、どの方法で利用停止ができるか確認しておきましょう。

一般的に、水道の利用停止の際に立ち合いは不要です。しかし、セキュリティ上、作業者が水道メーターを確認できない場合、立ち合いが必要となる可能性があります。

水道の利用開始手続き

水道の利用を開始するには、新住所を管轄する水道局で手続きを行わなければなりません。

手続きの手段は、電話またはインターネットが一般的ですが、地域によって異なる場合があります。そのため、居住地域の市町村役場のWebサイトを確認するか、水道局へ直接問い合わせてみましょう。

手続きを行ったにもかかわらず、転居当日に水道が使用できない場合は、水道の元栓を確認してみましょう。元栓は、家の外の地面や壁、玄関横の収納スペースなどに設置されていることが多いです。元栓に異常がない場合は、水道局に問い合わせましょう。

水道の手続きに関する注意点

水道の手続きを行う際は、以下の2点に注意する必要があります。

・物件によって水道局一括契約しているケースがある
・手続きが不要なケースがある

賃貸物件によって、水道局と一括契約しているケースがあります。たとえば、水道料金が家賃に含まれるケースが挙げられます。このような場合は、大家さんや管理会社の指示に従って水道料金の精算を行いましょう。

また、上水道として井戸水を利用する場合は、水道に関する手続きが不要です。しかし、下水道を使用する場合は、大半のケースで別途の届け出が必要となります。手続き方法や担当窓口は地域によって異なるため、入居前に不動産業者や管理会社に確認しておきましょう。

電気とガスを一括で手続きする方法

電力自由化やガス自由化が進み、消費者はエネルギーを供給する会社を自由に選択できるようになりました。その結果、エネルギー市場の競争が激化しており、さまざまな企業が参入しています。参入した企業は、他社に負けないために独自のプランを提供しており、差別化を図っている状況です。

たとえば、電気・ガスの契約を一括することで、割引が適用されるプラン(セットプラン)が挙げられるでしょう。セット割は、料金を抑えられるだけでなく、1社との契約で済むため、手続きの負担を軽減できます。

電気とガスを一括で手続きするメリット

電気とガスの契約を一つにまとめることで、以下のメリットを得られます。

・支払い先を一つにまとめられる
・セット割が適用される

ここからは、それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

支払い先を一つにまとめられる

電気とガスをまとめて契約すると、料金の支払いを一つに集約できます。個別の会社に支払うケースに比べると、管理が楽になるでしょう。

引越しの際も、手続きの煩わしさを軽減できます。これは、新居での契約や旧居の解約を一度に済ませることができるためです。さらに、家計簿をつける際も、複数の項目を個別に記入する必要がなくなり、収支の把握がより容易になります。

セット割が適用される可能性がある

電気とガスを一括契約すると、セット割が適用される場合があります。そのため、個別に契約するよりも、光熱費を抑えられるでしょう。

セット割は、電気料金の割引額が大きいケースが多いため、電気代を抑えたい人にとってメリットがある仕組みです。セット割で毎月の支払額を抑えられれば、家計の負担軽減につながります。電気とガスをまとめて契約することを検討する際は、セット割の有無を忘れずに確認するようにしましょう。

電気とガスを一括で手続きするデメリット

電気とガスの契約を一つにまとめることは、メリットだけでなくデメリットも存在します。たとえば、以下のような点がデメリットといえます。

・セットプランによって料金が高くなる可能性がある
・電気とガスのセット割がない会社もある

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

セットプランによって料金が高くなる可能性がある

電気・ガスの利用状況によっては、セットプランの方が割高になる可能性がある点がデメリットとして挙げられます。セット割がお得になるかは、家族構成、生活スタイルによって異なる点に注意が必要です。

たとえば、2人暮らしでそもそも電気・ガスの使用量が少ない方にとっては、かえって料金が高くなる可能性があります。そのため、セットプランを導入する前に、光熱費のシミュレーションを行った上で、決断することをおすすめします。

電気とガスのセット割がない会社もある

事業者によっては、セット割を提供していない場合があります。また、セット割を提供していても、電気料金のみが割引対象で、ガス料金は割引されないケースもあるでしょう。

セット割引が適用される電気料金プランは、基本料金が高めに設定されている場合があります。そのため、電気の使用量が少ない世帯では、割引があっても単体契約の方が安くなることも考えられます。

一括申込みのメリットを過大評価せず、各社の料金体系や自身の使用状況を慎重に比較検討することが重要です。

まとめ

引越しに伴う電気・ガス・水道の契約について、手続きの多さから面倒に感じる方は多いはずです。しかし、引越し代行サービスを利用すれば一括で行えます。

代行サービスを利用しなくても、電気・ガスはまとめて契約できる場合があります。一括契約を行うことで、セット割が適用され、光熱費を抑えられる可能性があるでしょう。

特に、昨今では電気料金の値上げが叫ばれているため、少しでも電気料金を抑えたいと考える方は多いはずです。電気料金を抑えたいのであれば、電力会社や現在の契約プランの見直しをおすすめします。本記事で紹介したように、電気・ガスを一括契約することで、セット割が適用されるかもしれません。自分の状況を考慮した上で、検討してみてください。

また、ドコモの携帯電話をお持ちの方やdポイントをためている方は「ドコモでんき」がおすすめです。

ドコモでんきは電気代がdポイントに還元され、たまったポイントを電気代にあてることも可能です。専用アプリで簡単に使用量も確認できるので電気代の管理も便利です。

引っ越しを機に電力会社の乗り換えをお考えの方はドコモでんきをご検討ください。

SHARE