冬の平均的な電気代は?節約のコツを解説

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寒さが厳しくなるにつれて気になるのは、暖房使用量が増えることによる電気代の増加。電気代の高騰などもあり、節電をして電気代を節約しようと考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、冬の電気代の相場や節約ポイントについてご紹介します。

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目次

そもそも冬の電気代はどれくらいが平均なの?

総務省統計局の家計調査によると、2021年の冬(1〜3月)の電気代は平均10,535円。世帯人数別で見ると、次のようになっています。

  • 単身世帯:6,641 円
  • 2人世帯:11,491円
  • 3人世帯:13,034円
  • 4人世帯:13,378円
  • 5人世帯:15,285円
  • 6人以上の世帯:18,130円

エアコンやホットカーペット、こたつなど、暖房器具を使う機会が多い冬は、ほかの季節に比べてどれくらい電気代がかかっているのかも気になるところ。年間の電気代を少し詳しく見てみましょう。

冬の消費電力量、春・夏・秋と比べてどれくらい違う?

季節別の平均電気代を、世帯人数別で見ると次の通りです。

冬(1~3月) 春(4~6月) 夏(7~9月) 秋(10~12月)
総世帯 10,535円 7,979円 7,897円 8,025円
単身世帯 6,641円 4,990円 5,131円 5,200円
2人世帯 11,491円 8,484円 8,288円 8,470円
3人世帯 13,034円 9,978円 9,772円 9,838円
4人世帯 13,378円 10,626円 10,717円 10,785円
5人世帯 15,285円 11,802円 10,856円 11,748円
6人以上の世帯 18,130円 13,643円 13,566円 14,069円

参考:総務省統計局「家計調査」2021年

世帯人数にかかわらず、冬の電気代が一年で最も高くなる傾向があります。

また、同調査で2022年の電気代をみると、春は9,904円、夏は9,764円です(総世帯の場合)。ウクライナ情勢の影響で燃料費が高騰していることもあり、平均電気代はこれよりも上がることが予測されています。

冬の電気代、よく使う時間帯は?

電気を多く使用する時間帯は、冬と夏とで少し傾向が異なります。

冬の場合、朝起きてから出勤・登校までの時間帯に電気の使用量が増えはじめ、日が沈んでから冷え込みが強くなる夜間にピークを迎えます。

これに対し夏は、日中の暑さを和らげるためにエアコンを使うので、午後の時間帯が電気使用量のピークになります。しかし、夏の昼間は会社や学校にいる人が多いため自宅に誰もいない場合もあり、電気代は意外とかさまないという家庭も多いです。

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何にどれくらい使っている?冬の電気代の内訳

資源エネルギー庁によると、冬の一般家庭の電気使用量は、一日あたり平均14.2kWhとなっています。

テレビや冷蔵庫など、電気を使用する生活家電はたくさんありますが、最も電気を使用しているのはエアコンで、電気使用量を多い順に見ると次の通りです。

  • エアコン(32.7%)
  • 冷蔵庫(14.9%)
  • 給湯(12.5%)
  • 照明(9.3%)
  • 炊事(7.9%)
  • テレビ・DVD(4.2%)
  • 洗濯機・乾燥機(2.2%)
  • パソコン・ルーター(0.9%)
  • 温水便座(0.6%)
  • 待機電力(5.5%)

冬はエアコンを暖房器具として使用する家庭が多く、電気使用量はエアコンがダントツです。

暖房のためにガスファンヒーターや石油ストーブを使用すれば、エアコンの電気使用量は減りますが、ガス代や石油代がかかるため「暖房費」として考えるとそれほど節約できない可能性もあります。

参考:夏の電気代の内訳

夏の電気使用量についても見てみましょう。夏は一日あたり平均13.1kWhの電気を使用しており、使用割合は次のようになります。

  • エアコン(34.2%)
  • 冷蔵庫(17.8%)
  • 照明(9.6%)
  • 炊事(6.5%)
  • 給湯(6.1%)
  • テレビ・DVD(4.6%)
  • 洗濯機・乾燥機(2.3%)
  • パソコン・ルーター(1.0%)
  • 温水便座(0.5%)
  • 待機電力(6.0%)

冬と夏で大きく異なるのは、給湯です。冬は炊事や洗顔などにお湯を使うことも多いですが、夏は水でも問題ないため給湯の電気使用割合が減ります。

夏は冷房器具としてエアコンを使用するため、年間を通してエアコンの電気使用割合が多くなっています。

参考:経済産業省「平成30年度電力需給対策広報調査事業」

電気代を節約するにはどうしたらいい?

電気使用量を減らし、電気代を節約したいと考える方は多いでしょう。電気使用量を減らすポイントを解説します。

使用頻度の高い家電の使い方を工夫する

使用頻度が高いということは、それだけ電気を使用するということ。家電を効率よく使用することで、電気の使用量を抑えることが大切です。おもな家電の、節約につながる使い方を見てみましょう。使い方を工夫すれば、電気に限らずガスや灯油などの省エネにも活かせます。

なお、どれくらい節電できるのかは、もともとの使い方や使用している機器、外気温などさまざまな要因で変わります。あくまで目安として参考にしてください。

また、電気代は、令和4年7月公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価をもとに、31円/kWh(税込)にて計算しています。

エアコン

【おすすめの節電行動】
  • 暖房を使用する際は、室温20℃を目安に設定
  • 必要なときだけ暖房をつける
  • 月に1~2回フィルターを掃除する
【いくら節電できる?】

たとえば・・・
エアコン(暖房20℃設定)の使用時間を1日1時間短縮すると、年間で40.73kWh節電、約1,260円(税込)の節約になります。

暖房器具の節電について、より詳しくはこちらをご覧ください。

暖房器具の電気代は?消費電力や特徴で部屋を暖める家電を比較

冬の寒さを乗り切るためには暖房器具が不可欠ですが、エアコンやヒーターなど、部屋全体を暖める暖房器具では特に電気代が気になるのではないでしょうか。今回は暖房器具の電気代や消費電力をご紹介し、節約する方法もご説明します。

ガス・石油ファンヒーター

【おすすめの節電行動】
  • 暖房を使用する際は、室温20℃を目安に設定
  • 必要なときだけ暖房をつける
  • 室内が暖かくなったら、早めに電源を切る
  • こまめにフィルターを掃除する
【いくら節電できる?】

たとえば・・・
石油ファンヒーター(暖房20℃設定)の使用時間を1日1時間短縮すると、年間で3.89kWh節電、約120円(税込)の節約になります。

温水便座

【おすすめの節電行動】
  • 使わないときは温水便座のフタを閉める
  • 便座を温めるときは、温度を低めに設定する
  • 洗浄水の温度も低めに設定する
【いくら節電できる?】

たとえば・・・
便座温度を中から弱(貯湯式・冷房を使用する季節はスイッチOFF)にすると、年間で26.40kWh節電、約820円(税込)の節約になります。

冷蔵庫

【おすすめの節電行動】
  • 冷蔵庫の中にものを詰め込みすぎない
  • 無駄な開閉はせず、開けている時間を短くする
  • 壁から必要な距離をあけて冷蔵庫を置く
【いくら節電できる?】

たとえば・・・
冷蔵庫の中身を半分にすると、ものを詰め込んだときに比べて年間で43.84kWh節電、約1,360円(税込)の節約になります。

テレビ

【おすすめの節電行動】
  • テレビを見ないときは主電源をOFF
  • ゲームやDVDを使ったら、テレビの電源も忘れずOFF
  • 省エネモードや明るさ調整など、設定を見直す
  • テレビを見ないときは消す
【いくら節電できる?】

たとえば・・・
テレビ(32V型)を見る時間を1日1時間短縮すると、年間で16.79kWhの節電、約520円(税込)の節約になります。

照明

【おすすめの節電行動】
  • 白熱電球を電球形蛍光ランプや電球形LEDランプに交換する
  • 点灯時間を短縮する
  • 照明をつけっぱなしにしない
【いくら節電できる?】

たとえば・・・
白熱電球(54W)を電球形LEDランプ(9W)に交換すると、年間で90.00kWhの節電、約2,790円(税込)の節約(2,000時間使用の場合)になります。

ここまでの節約行動をすべて行うと、年間で約6,870円・1ヵ月あたり約573円(税込)もの節約が可能です。

参考:資源エネルギー庁「省エネルギー政策について|省エネルギー・新エネルギー」

古いものは新しく「省エネ家電」に買い替える

家電は、年々機能性がアップするとともに、消費電力量は減る傾向があります。

そのため、特に使い方を変えなくても、長く使用している家電をエネルギー消費量を抑えた「省エネ家電」に買い替えるだけで、節約できることがあります。もちろん、節電を意識するとさらに節約できるでしょう。

また、省エネ家電の買い替えに対して補助金を出す自治体もあるため、買い替えを検討する際にチェックしてみると、新しい家電をおトクに購入できるかもしれません。

家電に頼り過ぎない工夫をする

冬は、暖房をエアコンに頼りすぎないことも大切。節電のコツを挙げてみましょう。

  • サーキュレーターを併用して熱効率を上げる
  • 加湿器を併用して体感温度を上げる
  • 窓から隙間風が入らないよう長めのカーテンをつける
  • 窓に断熱シートを貼って冷気をシャットアウトする
  • いつもより一枚多く着て設定温度を下げる

エアコン以外も、次の点を心がけてみてください。

  • 家族一緒にリビングで過ごす時間を長くし、個別の部屋で電気を使わない
  • 早寝早起きで夜間の電気使用量を減らす
  • こまめに主電源を切ったりスイッチ付きタップを使用したりして、待機電力を減らす

家電の使い方やライフスタイルを工夫することが、節電につながります。

節電プログラムに参加する

各電力会社の節電プログラムに参加して、楽しみながら節電に取り組んでみてはいかがでしょうか。電気代を減らせるだけでなく、ポイントが還元されて電気代以外の部分もおトクになるかもしれません。

節電プログラムとは、電気の供給がひっ迫したときに電力会社からの要請にしたがって節電すると、節電量に応じてポイントが進呈されるもの。申込むと国から2,000円相当のポイントも進呈されます。

楽しくおトクに節電をして、電気代を節約しよう!

一年の中で、冬は最も電気を使う季節。燃料費の高騰による電気代アップを控えるべく、節電に取り組みましょう。

  • 2021年の冬(1〜3月)の電気代は平均10,535円で、朝晩の使用量が多い
  • 冬の電気使用量は一日あたり平均14.2kWhで、エアコンが最も電気を消費している
  • 家電の使用頻度や使い方を工夫することで、年間数千円~1万円以上の節約ができる
  • 節電プログラムに参加するとポイント還元があってよりおトク

古い家電を買い替えるだけで、大きく節電できる可能性もあります。ライフスタイルを見直しつつ、毎日楽しく節電に取り組みましょう。

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  • 2022年11月3日時点の情報です。
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